日本生命は個人型で素晴らしいが、企業形iDeCoは正直ビミョー

本ページでは、日本生命が展開している個人型iDeCo企業型iDeCoについて、その中身を詳しくチェックしています。

iDeCo(イデコ)を制する者は人生を制する!」・・・このページでは日本生命のiDeCoについて記述しますが、結論から言うと日本生命のiDeCoのラインナップは1つのポイントさえ押さえれば、個人型においてはなかなか素晴らしいです

その気を付けるべきポイントも含めて本ページに全て記述しましたので、その地雷を踏みつけることなく、日本生命のiDeCoを利用すると良いでしょう。

日本生命のiDeCo


(2016年11月24日追加)


本ページに記載した内容の目次になります。上から順番にご覧いただくほうが分かりやすいとは思いますが、お時間の無い時などは、関心のある部分に直接飛んでください。


日本生命の個人型iDeCoには良質の超低コストインデックスファンド多数←必見コンテンツ
企業型iDeCoについては、少々微妙なラインアップだ←必見コンテンツ
日本生命の個人型iDeCoの、口座手数料の確認
日本生命よりも有利な金融機関の検討


 


日本生命の個人型iDeCoには良質の超低コストインデックスファンド多数

日本生命の個人型iDeCoのラインナップは2016年後半に大幅にリニューアルされて、本サイトでも強く推しているような良質の超低コストインデックスファンド、ニッセイインデックスシリーズの確定拠出年金専用ファンドが余すところなくラインナップされ、個人投資家の利益を損なうことなく運用できる状態に変わりました

下記に示すのは、日本生命の個人型iDeCoラインナップとなります。信託報酬が赤い文字になっているファンドが、超低コストインデックスファンドをはじめとして、個人投資家が利用するに足る投資信託となります。これを利用する限りにおいて、日本生命のiDeCoは素晴らしいという事が出来ます。(逆に言うと、それ以外は使ってはならないという意味)

https://www.nissay.co.jp/kojin/shohin/401k/

(信託報酬は税抜き、区分はI=インデックスファンド、A=アクティブファンド)
投資先 区分 ファンドなどの名称 信託報酬 運用会社
日本株式 I DCニッセイ日経225インデックスファンド 0.19% ニッセイアセットマネジメント
A ニッセイ日本株ファンド 1.00%
DCニッセイJPX日経400アクティブ 1.44%
ニッセイ健康応援ファンド 1.465%
先進国株式 I DCニッセイ外国株式インデックス 0.21%
A DCニッセイ/パトナム・グローバル・コア株式 1.80%
新興国株式 I インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 0.55% 日興アセットマネジメント
日本債券 I DCニッセイ日本債券インデックス 0.18% ニッセイアセットマネジメント
先進国債券 I DCニッセイ外国債券インデックス 0.21%
A ニッセイ/パトナム・インカムオープン 1.5%
フィデリティ・ストラテジック・インカム・ファンドAコース(為替ヘッジ付き) 1.43% フィデリティ投信
新興国債券 I DCダイワ新興国債券インデックスファンド 0.52% 大和証券投資信託
国内REIT I DCニッセイJ-REITインデックスファンドB 0.25% ニッセイアセットマネジメント
外国REIT I DCダイワ・グローバルREITインデックスファンド 0.53% 大和証券投資信託
バランス型 I DCニッセイワールドセレクトファンド「債券重視型」
DCニッセイワールドセレクトファンド「標準型」
DCニッセイワールドセレクトファンド「株式重視型」
0.18%
0.20%
0.22%
ニッセイアセットマネジメント
A DCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ) 0.65%
預金 りそな据置定期預金「フリーポケット401k」 りそな銀行
保険 ニッセイ利率保証年金(10年保証プラス/日々設定) 日本生命


ニッセイインデックスファンドシリーズを徹底的に活用できる

まず日本生命のiDeCoラインナップを語る時、最も評価できるのが、超低コストインデックスファンドのニッセイインデックスシリーズを、徹底的に利用できることです。

これによって個人投資家は、日本最低コストで投資できることになり、コストの分、投資家のリターンが増加することになります。これは画期的なことです。

同じ生命保険会社でも、明治安田生命とかソニー生命のiDeCoラインナップを見て頂くと、コストがバカ高いものしか選ぶことが出来ないような欠陥を抱えています。たまたまでも、日本生命を選択した人は、大変にラッキーです。

⇒参考:インデックスファンドとアクティブファンド

日本生命の個人型iDeCo



日本株の投資信託・・・出来ればTOPIXインデックスファンドが欲しかった

日本株に関しては、出来れば日経平均株価に連動するものではないくて、TOPIXに連動するファンドを入れてほしかったですね。ニッセイインデックスシリーズにはニッセイTOPIXインデックスファンドもありますし、やれば出来たはずです。

日経平均株価を構成するような大企業だけではなくて、幅広く日本株に分散投資できる、TOPIX連動型ファンドのほうが望ましいです。

でもまあ、それでも現状のラインナップでコスト的には満足なので、100点とまではいかないまでも90点くらい付けてあげても良いでしょう。


新興国に投資するファンドが少しだけ割高

ニッセイインデックスシリーズの最大の弱点は、新興国株(と新興国債券)に投資できるファンドが存在しない事です。したがって日本生命のiDeCoにおいても、この部分は、わずかにコストの高めなインデックスファンドがあてがわれています。

ただし新興国債券については、特段の投資の必要性があるとは思えないし、投資したとしてもごくわずかな比率になるでしょうから、大きな問題ではありません。


REITへの投資についても、外国のREITに投資できるファンドが割高

REITについては、国内REITに投資するファンドは十分に低コストのものとなっているのに、なぜか外国REITについてはニッセイグローバルリートインデックスファンドのような超低コストインデックスファンドではなくて、信託報酬が倍ほどもある、ダイワのインデックスファンドが充当されています。

なぜなのか理由は分かりません。REITに対する投資も、比率的に多大な組み入れは不要ですから、管理人のように投資が好きな人から見て、「多少気になる」という程度ではありますが。


バランス型の投資信託について

バランス型ファンドで「しょうもない」ラインナップを揃えてくるところが多い中、日本生命のiDeCoにおいては、低コストでじゅぶうんに納得するインデックスファンド、DCニッセイワールドセレクトファンドがあり、評価できます。

ポートフォリオによって細かくは3つの種類、下記の通りに分けられますので、ご自身のアセットアロケーションに近いものを選ぶというのもアリでしょう。また、いずれかを選んだ後に、不足している資産クラスのみを、個別の低コストファンドで補う事も出来ますね。

DCニッセイワールドセレクトファンドのポートフォリオ


なお、投資の初心者から見ると、アクティブファンドであるDCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ)に目が行くと思います。「安定的に収益を狙えるファンドの方がいいじゃん」と感じるかもしれませんね。

しかし、まず第一に、市況の変化に合わせて投資内容を適宜見直すなどという事が長期に渡って出来るとは思えません。こういう事は大半のファンドで失敗していますので、こういう所に惑わされないようにしましょう。

次に資産配分比率を見ると、結局のところ国内債券クラスに多大に投資しているだけと言えますので(債券にたくさん投資したら安定するに決まってる)、だったら同じ日本生命のDCニッセイワールドセレクトファンドの債券重視型にすればいいでしょう。

DCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ)の資産配分


DCニッセイワールドセレクトファンドと、DCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ)の基準価額の推移を載せておきます。

DCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ)と、DCニッセイワールドセレクトファンドの基準価額の推移


確かにDCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ)は、目論見書に書かれている通り、リスク(価格のブレ)は上手に抑えられている印象ではありますが、安定的に利益を叩き出すと言うものではありませんから、その点は勘違いしないようにしましょう。


 


企業型iDeCoについては、少々微妙なラインアップだ

上記の通り、日本生命の個人型iDeCoはなかなかの高評価を下すことが出来るのでありますが、一方で企業型iDeCoについては、正直、微妙な感想を持ちます。まずはざっと、ラインナップに目を通していただいた上で、管理人の評価をご覧ください。

(信託報酬は税抜き、区分はI=インデックスファンド、A=アクティブファンド)
投資先 区分 ファンドなどの名称 信託報酬 運用会社
日本株式 I 三菱UFJ<DC>国内株式インデックスファンド 0.20% 三菱UFJ国際投信
ニッセイ日経225インデックスファンド 0.25% ニッセイアセットマネジメント
A 三菱UFJ <DC>日本株αファンド (愛称:選択力) 1.08% 三菱UFJ国際投信
DC・ダイワ・バリュー株・オープン(DC底力) 1.52% 大和証券投資信託
フィデリティ・日本成長株・ファンド゙ 1.53% フィデリティ投信
JPM中小型株・アクティブ・オープン 1.53% JPモルガンアセットマネジメント
先進国株式 I 野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI・DC 0.22% 野村アセットマネジメント
A フィデリティ・グローバル・ファンド 1.73% フィデリティ投信
新興国株式 無し
日本債券 I 三菱UFJ<DC>国内債券インデックスファンド 0.16% 三菱UFJ国際投信
先進国債券 I DCダイワ外国債券インデックス 0.23% 大和証券投資信託
新興国債券 無し
国内REIT 無し
外国REIT 無し
バランス型 I DCインデックスバランス(株20)
DCインデックスバランス(株40)
DCインデックスバランス(株60)
DCインデックスバランス(株80)
0.17%
0.18%
0.19%
0.20%
日興アセットマネジメント
A 三菱UFJ MV20
三菱UFJ MV40
三菱UFJ MV80
1.5768%
1.7388%
2.0628%
三菱UFJ国際投信(税込み
預金 確定拠出年金専用定期預金(3年) りそな銀行
確定拠出年金専用3年定期預金
確定拠出年金専用5年定期預金
三菱東京UFJ銀行
DC変動定期5年 三井住友信託銀行
保険 ニッセイ利率保証年金(5年保証/日々設定)
ニッセイ利率保証年金(10年保証/日々設定)
日本生命
東京海上日動のねんきん博士・5年
東京海上日動のねんきん博士・10年
東京海上日動火災保険


日本生命の企業型確定拠出年金は、個人型で豊富に使われた超低コストインデックスファンドのニッセイインデックスシリーズが、1本も入っていないのが特徴です。

ただし日本株、先進国株、先進国債券へ投資する場合は、十分に低コストのインデックスファンド(上記、信託報酬がの赤い太文字の部分)が用意されているので、問題ありません。

しかしながら日本生命の企業型iDeCoでは、非常にけしからんことに、国内及び海外のREIT(不動産)や、新興国株式、新興国債券に投資できるファンドがありません。特に新興国株式に投資できないのは致命的で、これでは国際分散投資も不十分になります。

バランスファンドについては、DCインデックスバランスファンドが超低コストでラインナップされており、これは活用できます。ただしこの中には新興国株式に投資する部分が含まれていないので、新興国への投資を組み入れたい人は選択肢すらないという状況です。

以上の理由から、日本生命は個人型なら問題はほぼありませんが、企業型については必ずしも最高に嬉しい訳ではないラインナップと言えそうです。若干のボッタクリ精神も、邪推ながら疑ってしまいますね。


アクティブファンドなど選ばずに、インデックスファンドをセレクトしよう

ところで、ラインアップを見ていると、インデックスファンドではなくてアクティブファンドに目が行くかもしれません。目が行くようなファンド名称になっていますしね。

しかし、アクティブファンドなど、一切無視してください。アクティブファンドは時折ですが、インデックスファンドを上回る成績を残します。しかしiDeCoでは10年20年と長期投資していきます。

この時に、インデックスファンドを上回る成績を残すアクティブファンドなど、皆無に等しいのです。投資の初心者は、この点を良く、頭に入れておいてください。

アクティブファンドはなぜ、インデックスファンドに負けるのでしょうか? 実はそれは、コストが異様に高いからです。相場で多少の利益が出ても、高額のコストですべて吹き飛びます。その結果、コストがかからないインデックスファンドに負けてゆくのです。

例えば上の表から、先進国株に投資できる2つのファンドを取り出して、運用成績を詳しく見ていきます。両方とも「MSCIコクサイインデックス」という指標をベンチマークにしています。

・野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI・DC(信託報酬0.22%)
・フィデリティ・グローバル・ファンド(信託報酬1.73%)



フィデリティのファンドは、ベンチマークを上回る成績を叩き出す目標のアクティブファンドです。それに対して野村のほうは、ベンチマーク通りに成績を出す目標のインデックスファンドです。

という事は、フィデリティのほうが野村よりも成績が良いと思うでしょ? コストも野村の8倍も取るんだから。・・・しかしながら投資信託の世界においては、高コストほどダメファンドになると記憶しておいてください。下記のように。

日本生命の企業型iDeCoの、先進国株ファンドのリターン比較


異様に高いコストを取りながら、フィデリティは野村にほぼ安定的に負けています。こういうのを世の中では「ボッタクリ」と呼びます。

アクティブファンドを選ぶとたいていはこのような結果に陥りますので、長期の投資においては、とにかく一番コストの安いインデックスファンドを選ぶようにしましょう。

そうそう、補足的に書きますと、野村のファンドは30年保有しても信託報酬は6.6%しかかかりません。それに対してフィデリティは30年の累計で、51.9%もかかります。

つまりこの分だけ、あなたの元本を削ってリターンを低くしますから、こんなもんを選んではいけないという事が、よりはっきりすると思います。

(現実には、約52%ものコストのマイナス分を取り返して成果を上げる必要がある分だけ、アクティブファンドの運用はとてつもなく不利である、という意味になります)



日本生命の個人型iDeCoの、口座手数料の確認

日本生命の個人型iDeCoを利用するとしたら、上記の投資信託の信託報酬以外のコストとして、次の通りの個人型iDeCo口座の利用手数料が発生します。

このコストについては、他の金融機関よりもわずかに安いレベルです。このあたりは多少、良心的と言えます。

加入手数料(初回のみ) 管理手数料 受給時の手数料
加入者
(積み立て中の人)
運用指図者
(積み立て終わった人)
2777円 480円/月 377円/月 432円/回



日本生命よりも有利な金融機関の検討

以上、日本生命のiDeCoを具体的に評価してみました。個人型については商品ラインナップがかなり良くて素晴らしいと言えますが、毎月の口座管理手数料までトータルで考えると、やはりSBI証券楽天証券マネックス証券イオン銀行の方が良いと考えます

企業型iDeCoについては問題点は有りますが、日本生命しか選べないのであれば、日本生命の企業型iDeCoページで赤く色づけしたファンドのいずれかのみ、セレクトするしかありませんね。お勤めの会社の担当部門に、もっとしっかりとラインナップを広げるよう、ことあるごとに要請すると良いと思います。

なお、お勤めの企業によっては、企業型iDeCoのラインナップが多少、異なるかもしれません。その場合は、日本生命の企業型iDeCoのラインナップを当サイト管理人に報告願います。別途そのラインナップも追記して参りたいと思います。

参考:良質なサービス多数!個人型iDeCo(イデコ)完全比較


 


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