バンガードジャパン・加藤隆氏による基調講演

2013年10月20日(日曜日)、マネックス証券さん主催のNISA口座活用セミナーに行ってきました。

バンガードの画像


バンガード社の投資信託・ETFを活用するメリットを、たっぷりと聞く事ができました。以前、バンガードジャパンさんにお邪魔した時の事を思い出しました。



 


バンガード社から、NISAを前にした提案

個人投資家の代表的な悩み

バンガードの加藤です。私のほうからはバンガードの基本的な考え方、私共のETFについてお話をして、その利用の仕方についてもご提案したいと思います。

個人投資家の悩みを簡単にここで挙げさせていただくと、投資の専門知識がない事投資だけに時間を割くことはできない事だと思います。

ということになれば、いちばん合理的な近道はプロの運用業者が運用しているポートフォリオを購入する。つまり、投資信託を買うということ。

ところが、投資信託を選ぶときに、どう選んだらいいのかが問題になります。

東証1部上場銘柄が1800銘柄ぐらいあるのに対して、株式投資信託の銘柄数だけで4400ありますので、数の上からは株式を選ぶよりも、投信を選ぶほうがむしろ迷ってしまう。

では、どうしたらいいのか。3つだけで良いんですよ、というお話を今日はいたします。


投資に必要な、たった3つのポイントとは?

その1:インデックスファンドの利用

まずインデックスファンドを利用したらいかがでしょうか。

インデックスファンドがなぜ良いかこれはアクティブファンドには色々な問題がある事の裏返しです

インデックスファンドとアクティブファンドの区別を簡単に説明しますと、一般に投資を考えておられる方々がイメージしているのはアクティブ運用で、その運用に従っている投資信託を、アクティブファンドといいます。

競争している他の運用者よりも少しでも良いリターンを上げようと考えて銘柄を選択したり、タイミングを選んだり、セクターを選んだりして、1%でも0.1%でも高い利回りを上げようとしているのがアクティブファンドです。

それに対してインデックスファンドは、対象となる市場の全体の動きを反映した指数、例えばトピックスが10%上がったということは日本の上場株が全体として10%上がったということを示すわけです。

日本の株に限らず、主要市場にそれぞれ基準となるインデックスが存在します。必ずしも1つの市場に1つではありません。いろんなインデックスがございます。

今ご覧の表は、これはアメリカの株を対象とした、アメリカ籍の米国籍の投資信託です。2002年1年間での成績上位10ファンド並べて、その後そのランクがどう推移したかを見たわけです。

単年度運用ランキングの推移


2002年に1番から10番だったものを次の年1年間で見ると、1番だったファンドが975番、10番だったのが814番と、必ずしも上位には無くて、かなり下のほうのものもあります。

10年経ったあとの2012年の1年間、どういった成績だったかを見ると、935だったり、例えばEファンドだと、1886番ということで、かなり下のほうの成績です。

つまりこれは、過去の成績を見ても全く今後の参考にはならないという事が分かるわけです

もっと長い期間、1年間だけではなく、92年から2002年までの上位20社が、次の2002年から2011年の10年間で成績が何番目だったかを調べたものもあります。

過去10年間成績が良かったから次の10年間が良いかというと、そういうことも残念ながら言えないということが分かっています

これは、モーニングスターのデータで、日本でもこういう調査は何回も行われていて、同様の結果が出ています。どこの市場でも同じように観察できるわけです。

これは一般的に知られたことです。ただ、なかなかこの事実を話す場は少ないということは事実です。ですから、ご存じない方は沢山いらっしゃると思います。

次のグラフは、グローバル株式ファンドについて見たものです。これは、世界の主要な株式市場、日本、 アメリカ、ヨーロッパ各国等々、アジアを含めて、それを対象として運用しているアクティブファンドを集めて成績のバラつきを見たものです。

グローバル株式ファンド対世界株式インデックス


これを、世界株式インデックス、世界の株式を全体を見たときに その成績と相対的にどこにあったのか、グラフをつけたものです。水色の線、これが市場の平均値です。

つまり、インデックスの成績よりも右に行けば行くほど良い成績だったファンドがどのぐらいあったかということです。この縦軸の数字はファンドの数です。

ご覧いただきますとおり、綺麗なベルカーブを示している。注意しなければいけないのは、ベンチマークのインデックスの成績よりも良かったファ ンドの数が圧倒的に少ない事。この例でいうと23%、354ファンドが平均よりも良かったが、1175ファンド、77%が市場の平均よりも負けている

これは一体どういうことか。まず一つ言えるのは、実力のあるファンドは見つけられない。あるのかもしれないが、捕捉できないぐらい少ないということです

市場で売ったり買ったりしている参加者は、どなたも少しでも良いパフォーマンスを上げたいと思って行動してるわけです。その全体の結果が市場の平均になるわけです。

だから理屈から言うと、半分の人たちが勝って、半分の人たちが平均よりも悪いはずです。と ころが不思議な事に、なぜ半分よりも悪い人たちのが多いのか。

実はこれ非常に単純な話で、市場の平均とファンドの成績というのはイコールじゃないんですね。どういうことかというとコストがあります。つまり、ファンドマネジャーやアナリストの給料も出てますし、広告費や販売手数料も入っているのが普通です。

そういうものは全部、ファンドが負担します。だから当然その分、全体として悪いほうにズレる。

ということは、理屈通りになっていて、平均よりも良いのが半分、悪いのが半分あるけれど、コストの分だけ左に偏ってる

まとめますと、成績の良いアクティブファンドを選ぼうとしても、まず、平均以下の成績に終わる確率のほうが高くなるわけです。場合によっては非常に悪い成績のものをつかんでしまう可能性もあるわけです。それがアク ティブファンドを買った時のリスクです。

インデックスファンドを利用すると、コストを引いても市場平均に非常に近い成績をいつでも確実に取ることができます。インデックスファンドは、アクティブファンドに比べて非常にコストが低い。

ですから、ちゃんと運用されているインデックスファンドであれば、コストは他のアクティブファンドと比べて非常に少なくて済みます。確実に当たりはずれなく取れます。そういう利点があるということです。

だから、わざわざ一 生懸命選んで、場合によっては非常に悪い成績になるようなリスクを負う必要はないんじゃないですか、というのが我々のご提案です。


マネックス証券NISAセミナー「バンガード加藤氏講演・その②へ





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