ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)&(年1回決算型)・・・毎月の分配金が猛烈なタコ足分配で呆れる、成績も悪い

2019年に入って、Jリートの運用成績が相対的に非常に良好だという事もあり、Jリートファンドが売れているようです。2006年に設定されたアクティブファンドのニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)なども、三菱UFJ銀行が売りまくっていますね。

このページでは、ニッセイJ-REITファンド(年1回決算型)も含めて、この投資信託がどの程度酷いのかを具体的に評価しています。売れているから、あるいは銀行員が推奨したからと言って、それが良いものであるとは限らない事を記します。

ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)&(年1回決算型)

タイプ 純資産総額 設定日
ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型) 1564億円 2006年6月21日
ニッセイJ-REITファンド(年1回決算型) 59億円 2013年10月21日


それにしても、これを売りまくっている三菱UFJ銀行だって金融機関なのですから、ちょっと調べればニッセイJ-REITファンドの評価の悪さはすぐに判断できるはずです。

それなのに、知ってか知らぬかこれを一般庶民に売りまくっている訳で、昨今銀行などがやたらと言いだし始めた「フィデューシャリー・デューティー(信認を受けた者が履行すべき義務・受託者責任)」とは聞いて呆れます。

じぶんたちの利益の追求だけでなく、銀行や証券会社は、投資家の利益も追及してもらわないと困りますね。一般庶民は、彼らを無条件に信用するような愚かなことはせず、投資家の利益に叶う商品を自ら選ぶべきでしょう。


(2019年8月16日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


ニッセイJ-REITファンドの基本的な情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入手数料 ノーロードではありません。購入手数料は2.0%です。一部、SBI証券楽天証券では2.0%で買い付けできます。
販売先 三菱UFJ銀行が主な販売先であるほか、SBI証券楽天証券などの主要なネット証券でも買い付けが出来ます。
信託報酬 年率1.0%(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 無期限(年1回決算型は2028年11月13日まで )
ファンド運用方式 ファミリーファンド方式
決算 11月12日(毎月決算型は毎月12日)
運用会社 ニッセイアセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ なし(日本国内への投資につき、為替リスクはありません)


このファンドのポートフォリオ

2019年7月末時点のポートフォリオです。全銘柄で63銘柄あるところ、50銘柄に投資しており、分散投資と言う観点からは問題ありません。赤枠の予想配当利回りの数字、3.52%は次の項で使いますので、よく見ておいてください。

ニッセイJ-REITファンドのポートフォリオ



ニッセイJ-REITファンド、管理人の感想と評価

ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)は猛烈なタコ足分配

上記の通り、本ファンドの投資先の配当利回りは3.52%です。Jリートの相場が絶好調なので、株価が上昇すれば配当利回りは下がります。利回り的には、今は「美味しい投資先」ではないような気がします。

しかし、そんな事は知らぬとばかりに、ニッセイJ-REITファンドを買い付ける人が多いようです。三菱UFJ銀行の投資信託販売ランキングでは、毎月決算型が3位まで上昇しています。

毎月決算型を多くの人が買う理由は、それなりに分配金利回りが高いからでしょう。しかし、ファンドの投資先からの配当利回りが3.52%で、あなたに支払う時の分配金利回りが8.93%有るとは、釣り合いが取れません。

受け取るよりも、2.5倍も多く支払っているのかという疑念が湧いてきます。

ニッセイJ-REITファンドの分配金利回り


そこで、運用報告書に記載の、分配原資の内訳を確認します。青線の分配金の半年間の合計は240円です。それに対して、赤枠の当期の収益(毎月の収益)は86円にしか過ぎません。

となると、収入に対して2.8倍もの分配金を支払っているのか、と言う事になりますね。これは、著しいタコ足分配となっている事を意味します。

ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)の分配原資の内訳


多くの人は、元本払戻金と普通分配金の違いを全く理解せずに投資をしていると思います。元本払戻金など、自分の金が勝手に帰ってくるだけで、投資で上げた利益ではありません。

おまけに元本払戻金は、金融機関が信託報酬を抜き取った後の金が返されるだけです。人の懐を喜ばせた金を戻されて、いったい何が嬉しいのでしょうか?

このような点が、冒頭に示したような「フィデューシャリー・デューティー(受託者責任)とは聞いて呆れる」という事なのです。タコ足分配の投資信託を売りつけなくなった時に、初めて金融機関を信用できるというものですね。

上記のような不誠実極まりない分配金も、運用報告書には「作成期の分配金は、基準価額水準、市況動向等を考慮の上」決定したと書かれているだけです。全くもって、一般庶民を小馬鹿にした内容であるとしか思えません。



ニッセイJ-REITファンドは運用成績が悪すぎる

分配金だけでなく、そもそもの運用成績も悪いです。アクティブファンドは、ベンチマークや参考指数と呼ばれる、投資家から見ると運用目標に相当する指標に対して、それを上回るのか下回るのかで優秀さ(あるいはダメさ)を判断する事が出来ます。

で、日本のリート市場全般を投資対象とするのですから、当然ながらベンチマークは東証REIT指数(配当込み)かと思いきや、目論見書には何と、「ベンチマークはありません」と記されていました。全く、呆れてしまいます。

運用報告書で確認してみると、「参考指数との差異」という項目はありました。けれども、参考指数が何の指数なのか記されておらず、ほととほこのファンドは投資家を軽視しているなという感想を持ちました。

ニッセイJ-REITファンドの参考指数


運用報告書でベビーファンドの項目まで読み込んで、ようやく参考指数が東証REIT指数(配当込み)である事を確認できましたが、そこまでしてファンドの運用成績と参考指数とリターンを比較したくないのでしょうか。

月報なども含めて、ファンドの運用成績と参考指数とのリターン比較が出来ない状態なので、だったら投資家は自分で比較すれば良いという事で、同じニッセイアセットマネジメントが運用する<購入・換金手数料なし> ニッセイJリートインデックスファンドと比較してみました。以下が、その結果となります。

・ニッセイJ-REITファンド:+18.09%
・<購入・換金手数料なし> ニッセイJリートインデックスファンド:+22.08%

ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)(年1回決算型)の運用成績


上記の通り、たった3年でインデックスファンドに比べて、リターンが4%ほども悪くなっています。4%というと大した数字ではないような気がするでしょうが、100万円を投資したら、あなたの手取りが4万円も少なくなることを意味する訳で、大きな数字です。

(本ファンドに一挙に500万円も投資するような愚かな人がいたとしたら、3年間で20万円もリターンを取り損ねる勘定になります。)

こんな事も、販売先の金融機関など、数分調べればすぐに分かる事です。成績の振るわない投資信託を他人に紹介する時点で、三菱UFJ銀行をはじめとして、彼らがいかに自分の事しか考えていないのか推測できます。

ちなみに、本ファンドは買い付け時に2%の手数料がかかります。と言う事は、上記よりも更にリターンが2%減って、その分はそっくり金融機関の懐に転がり込む事になります。

そのようなアホらしい事はすぐに止めて、販売時の手数料が無料で、信託報酬も本ファンドの4分の1の0.25%で済む、<購入・換金手数料なし> ニッセイJリートインデックスファンドを買い付けると良いでしょう。

毎月の分配金をどうしても欲しい人は、リンク先のファンドをSBI証券の投資信託・定期売却サービスを使って利用してみて下さい。配当利回りの範囲内で定期売却すれば、タコ足分配を回避して、安定的に分配金を受け取る事が出来ます。

なお、今ならば更に低い0.17%という超低コストの信託報酬のSmart-i Jリートインデックスを買い付けても良いですね。もしも私だったら、それを買い付けると思います。


 


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