野村インデックスファンド「Funds-i」シリーズ・評価とまとめ

野村インデックスファンド「Funds-i」シリーズは、業界の巨人、野村證券グループの運用会社である野村アセットマネジメントが手掛ける、低コストのインデックスファンドです。

複雑怪奇な高コストの毎月分配型投資信託や、最近でもやはり異様に高コストなアクティブファンドの開発に熱心で、本来ならばこの手のインデックスファンドはやる気が無かったかもしれません。

ですが、インデックスファンドは利益率はともかくとして、伸びている分野なんですよね。その貴重な伸びしろを確保したいという思惑があったと(管理人は想像で)思うのですが、それが野村「Funds-i」シリーズです。

品揃えも相当多彩で、本来ならば評価されてしかるべきですが、過去に色々とやってきた野村證券。インデックス投資家は、基本的に信頼していません・笑。コストも2018年時点ではやや高く感じるレベルで、あまりお勧めできませんね。

野村インデックスファンド「Funds-i」シリーズ


ただし、野村証券もつみたてNISAをきっかけとして、超低コストのインデックスファンドも実は登場させていて、野村つみたて外国株投信(信託報酬0.19%・管理人積み立て中)と野村つみたて日本株投信(信託報酬0.17%)の2本があります。

野村インデックスファンド「Funds-i」シリーズなどを買うよりも、野村の商品だったらそれらの方がはるかに有用だと思います。

さて本ページでは、野村インデックスファンド「Funds-i」シリーズの特徴などを、以下の項目に分けて評価してまいります。関心のあるところをクリックして見て頂ければと思います。

基本ラインナップはこれ、Funds-iの16本
リスク水準別のラインナップ、My Funds-iは初心者向け
Funds-i FOCUSは慣れた投資家向け
野村Funds-iよりも更に低コストなインデックスファンドもご紹介
野村インデックスファンド「Funds-i」シリーズの購入先

(2018年2月25日更新)


 


基本ラインナップ、Funds-iシリーズの16本を比較検討

まず最初に、「Funds-i」シリーズの基本ラインナップの16本のまとめです。国内、外国(先進国)、新興国の、株式、債券、REIT(不動産)に投資できます。また、それらをミックスさせたバランスタイプのファンドもあります。

「Funds-i」シリーズの基本ラインナップ


(信託報酬のカッコ欄は、解約時にかかる信託財産留保額です)              
投資対象 投資信託の名称 税抜き信託報酬
日経225 野村インデックスファンド・日経225 0.40%
TOPIX 野村インデックスファンド・TOPIX 0.40%
JPX日経400 野村インデックスファンド・JPX日経400 0.40%
先進国株式 野村インデックスファンド・外国株式 0.55%
先進国株式(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型 0.55%
新興国株式 野村インデックスファンド・新興国株式 0.60%(0.3%)
日本債券 野村インデックスファンド・国内債券 0.40%
先進国債券 野村インデックスファンド・外国債券 0.55%
先進国債券(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・外国債券・為替ヘッジ型 0.55%
新興国債券 野村インデックスファンド・新興国債券 0.60%(0.3%)
新興国債券(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型 0.60%(0.3%)
日本リート 野村インデックスファンド・J-REIT 0.40%(0.3%)
海外リート 野村インデックスファンド・外国REIT 0.55%(0.3%)
海外リート(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・外国REIT・為替ヘッジ型 0.55%(0.3%)
バランス型 野村インデックスファンド・海外5資産バランス 0.60%(0.2%)
バランス型(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型 0.50%(0.2%)


とはいえ、品揃えは豊富な面は良いものの、市場平均に連動するインデックスファンドはコストが命です。今となっては特段のメリットが感じられないようなコスト体系ですので、今から敢えて「Funds-i」シリーズを選ぶ必要性は無いと言えます。



リスク水準に合わせて選べるラインナップ、My Funds-iは初心者向け

上の項にあるような16本の基本ラインナップと、次の項に記すやや熟練者向けのラインナップを組み合わせて、投資の初心者がアセットアロケーションを組むのはやや難解です。・・・というか、めんどくさいです。

そんなときに、以下の資産クラス(あるいはそれに派生したもの)に対して、リスク性資産への投資割合が30%~80%の範囲内で投資できるようにパッケージされた5種類のバランスファンドが、My Funds-iになります。

My Funds-iのラインナップ
(2018年2月23日時点の画像で、基準価額は都度変動します)


リスク性資産 非リスク性資産
・外国債券 ・新興国債券(現地通貨建て) ・米国ハイ・イールド債券 ・国内株式 ・外国株式 ・新興国株式 ・外国株式・為替ヘッジあり ・米国株式配当貴族 ・J-REIT ・海外REIT ・海外REIT・為替ヘッジあり ・国内債券 ・外国債券・為替ヘッジあり ・新興国債券・為替ヘッジあり 


他社のバランスファンドは変にホームカントリーバイアスがかかっているものが多かったり、超低コストのeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)つみたて4資産均等バランスなどなどは単純に比率を均等にしただけになってしまい、案外アセットアロケーションとして考えると、それら自分に合いにくかったりします。

その点で、ある意味やや適当に、「エイヤ!」と決めてしまえるのであれば、他社のバランスファンドよりも好ましいのではないかとは思います。・・・と、無理やり好印象な事を書いていますが、かなり難しい「決定」になるのではないかと思います。

参考インデックス・ブレンド(愛称:My Funds-i)の評価解説


デメリットとしては、ファンドの資産配分比率を見て、14ものアセットクラスを組み合わせてリスク資産の割合ををチェックしても、投資の初心者は何が何だか分からないと思います。

また、資産内容が都度変化するといっても、要するに単なるインデックス型のバランスファンドなのに、信託報酬が0.5%程度かかる点も、ややコスト的に不満が残ります。

更に、純資産残高が運用開始から1年以上も経過するのに、5ファンド合計で5億円にも達していない不人気ぶりです。あの野村証券がこんなものを長期に運用するとはとても信用できないので・苦笑、個人的には繰り上げ償還のリスクが一番怖いなと思います。



Funds-i FOCUSは慣れた投資家向け

一方、熟練者向けとして設定されているのが、Funds-i FOCUSです。

ややアクティブなインデックスファンドで、S&P500配当貴族指数(配当込み)をベンチマークとしたファンドと、米国ハイイールド債券に投資するファンド、そしてそれぞれの為替ヘッジタイプ、合計4ファンドのラインナップとなります。

Funds-i FOCUSのラインナップ
(2018年2月23日時点の画像で、基準価額は都度変動します)


(信託報酬のカッコ欄は、解約時にかかる信託財産留保額です)              
投資対象 投資信託の名称 税抜きの信託報酬
米国高配当株式 野村インデックスファンド・米国株式配当貴族(愛称:Funds-i フォーカス 米国株式配当貴族) 0.50%(0.1%)
米国高配当株式(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・米国株式配当貴族・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i フォーカス 米国株式配当貴族・為替ヘッジ型) 0.50%(0.1%)
ハイイールド債券 野村インデックスファンド・米国ハイ・イールド債券(愛称:Funds-i フォーカス 米国ハイ・イールド債券) 0.80%(0.2%)
ハイイールド債券(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・米国ハイ・イールド債券・為替ヘッジ型(Funds-i フォーカス 米国ハイ・イールド債券・為替ヘッジ型) 0.80%(0.2%)


通常の米国株、あるいは先進国債券に投資するよりも、やや高いリターンを狙う人向けですが、当然、高いリターン=高いリスクとなります。それを承知した人が資産の一部をそこに振り向ける程度で良く、初心者やごく一般の投資家は、特に投資する必要性はありません。



野村Funds-iよりも更に低コストなインデックスファンドもご紹介

野村インデックスファンド「Funds-i」シリーズは、コストがやや高いと申し上げました。インデックスファンドを選ぶ場合、同一の資産クラスの中で最もコストの低いもの、信託報酬が低いものを選ぶのが基本です。

なぜなら、アクティファンドと違ってインデックスファンドはベンチマークに連動するだけの投資信託ですから、コストが低いものを選ぶ事によって、あなたのリターンがその分、増えるからです。

代替品が存在しないMy Funds-i以外、まずは基本の16ファンドで、野村Funds-iよりも明確にメリットのある投資信託を一覧で掲載します。下記、赤文字にした部分は、代替えファンドの信託報酬です。どれも野村Funds-iよりも半分以下のコストであるのに驚かされます。

お買い物で、同一品質のものがあったら安いものを買うのが常識であり、投資信託選びも全く同じです。インデックスファンドの場合は、儲かりそうなものを選ぶという選び方は完璧な誤りですから、注意してください。

(信託報酬は税抜き、カッコ欄は解約時にかかる信託財産留保額です)
投資対象 野村Funds-i メリットのある投資信託
投資信託の名称 信託報酬 投資信託の名称 信託報酬
日経225 野村インデックスファンド・日経225 0.40% eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 0.159%
TOPIX 野村インデックスファンド・TOPIX 0.40% eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 0.159%
JPX日経400 野村インデックスファンド・JPX日経400 0.40% <購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド 0.195%
先進国株式 野村インデックスファンド・外国株式 0.55% eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.1095%
先進国株式(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型 0.55% iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり) 0.19%
新興国株式 野村インデックスファンド・新興国株式 0.60%(0.3%) eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.19%
日本債券 野村インデックスファンド・国内債券 0.40% eMAXIS Slim 国内債券インデックス 0.139%
先進国債券 野村インデックスファンド・外国債券 0.55% eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 0.17%
先進国債券(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・外国債券・為替ヘッジ型 0.55% Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) 0.19%
新興国債券 野村インデックスファンド・新興国債券 0.60%(0.3%) iFree 新興国債券インデックス 0.22%
新興国債券(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型 0.60%(0.3%) 左記、野村Funds-iが最安コスト
日本リート 野村インデックスファンド・J-REIT 0.40%(0.3%) Smart-i Jリートインデックス 0.17%
海外リート 野村インデックスファンド・外国REIT 0.55%(0.3%) Smart-i先進国リートインデックス 0.20%
海外リート(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・外国REIT・為替ヘッジ型 0.55%(0.3%) たわらノーロード 先進国リート<為替ヘッジあり> 0.35%
バランス型 野村インデックスファンド・海外5資産バランス 0.60%(0.2%) 左記に相当するファンド無し
バランス型(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型 0.50%(0.2%) 左記に相当するファンド無し


ただし、Funds-i FOCUSについては、野村Funds-iが最安コストでした。

            
投資対象 野村Funds-i 他の投資信託
投資信託の名称 信託報酬
米国高配当株式 野村インデックスファンド・米国株式配当貴族(愛称:Funds-i フォーカス 米国株式配当貴族) 0.50%
(0.1%)
左記、野村Funds-iが最安コスト
米国高配当株式(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・米国株式配当貴族・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i フォーカス 米国株式配当貴族・為替ヘッジ型) 0.50%
(0.1%)
左記、野村Funds-iが最安コスト
ハイイールド債券 野村インデックスファンド・米国ハイ・イールド債券(愛称:Funds-i フォーカス 米国ハイ・イールド債券) 0.80%
(0.2%)
左記、野村Funds-iが最安コスト
ハイイールド債券(為替ヘッジあり) 野村インデックスファンド・米国ハイ・イールド債券・為替ヘッジ型(Funds-i フォーカス 米国ハイ・イールド債券・為替ヘッジ型) 0.80%
(0.2%)
左記、野村Funds-iが最安コスト



野村インデックスファンド「Funds-i」シリーズの購入先

野村インデックスファンド「Funds-i」シリーズの購入先は、以下の画像の通り、地方の証券会社や銀行がメインになります。もちろん、ネット証券やネット銀行も、代表的な金融機関では購入する事が可能です。

野村インデックスファンド「Funds-i」シリーズの購入先


特に、楽天証券SBI証券マネックス証券の3つの証券口座に関しては、野村インデックスファンド「Funds-i」シリーズ以外にも、代替えとしてご紹介した超低コストのインデックスファンドも購入が可能です。

従って、それらの証券口座を用意しておけば事足りると思います。最近は節税しながら投資ができる環境が整っており、iDeCo(個人型確定拠出年金)でもつみたてNISAでも、とりわけ楽天証券SBI証券が最強の状態になっていますね。


 


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