野村インド株投資・運用成績は非常に良いが猛烈に高いコストがポイント

2005年から売られている野村インド株投資純資産総額が、相変わらず大きいです。後段に掲載した基準価額のグラフを見ると分かる通り、2016年~2017年に野村證券が売りまくったのか、純資産がぶっ飛んで増えて、直近では4400億円もあります。

野村インド株投資


野村證券が売り込むくらいですから、よほどこれを売ると利益になるのだろうなと思いつつ、一応、中身をチェックしてみたいと思います。


(2019年1月19日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


野村インド株投資の基本情報

このファンドの基本的な情報

基本的な情報は以下に記しましたが、信託報酬が異様に高く、呆れて物も言えないような2%の大台に到達です。購入時の手数料と合わせると、野村證券は初年度にあなたの財産の5%を持っていく魂胆のようです。凄すぎます。。。

購入手数料 3.0%(ノーロード投資信託ではありません)
信託報酬 年率2.0%(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 2020年7月13日(2005年6月22日設定)
決算 年1回(毎年7月11日)
運用会社 野村アセットマネジメント株式会社
販売 野村證券のみで販売


このファンドのポートフォリオ

2018年12月末時点のポートフォリオは以下の通りです。わずか35銘柄に集中投資をしています。インド単独と言うだけでもハイリスクなのに、更にそのリスクを高めています。

野村インド株投資のポートフォリオ



野村インド株投資に対する管理人の感想と評価

ベンチマークを上回る成績

ベンチマーク(運用目標)であるMSCIインド指数(税引き後配当込み)を上回る成績を目指すアクティブファンドであり、上段で示したようなポートフォリオでリスクを取ろうが分散させてリスク低減を図ろうが、要はベンチマークを中長期で上回る事が至上命題です。

猛烈な高コストの投資信託にはなぜかベンチマークが定められていないケースが多いのですが、野村インド株投資には幸いなことにそれが有り、したがって過去の運用成績とベンチマークを比較して、このファンドが優秀なのかダメなのかが分かります。

そして、ベンチマークとの比較した結果が以下になります。設定来で、配当込みのベンチマークを上回る成果を出せており、一安心といったところでしょうか。大勝している印象はありませんが、アクティブファンドの大半はベンチマークにボロカスに負けていることが多いので、わずかな勝利でも非常に貴重です。

野村インド株投資のベンチマークとのリターン比較


ただし、特にここ3年ほどの運用成績がすこぶる良好と言う事であり、それ以前の大半の期間においてはベンチマークを下回る惨憺たる成績だった点は、記憶にとどめておく必要はあるでしょう。

アクティブファンドの運用成績は、ファンドマネージャーの腕前に、かなりの部分が由来しています。今までダメだったものが突如として蘇るのは、もしかしたらファンドマネージャーの交代などがあったのかもしれませんね。

しかしながら運用報告書を見てもそのような事は通常、記載がありませんので、投資家としては何が何だかわからない状態でファンドを保有しなくてはならず、その点がアクティブファンドの「気持ち悪い」部分だとも言えます。

中身が分かりませんから、今後も今のような好調さが持続しやすいのか、あるいは今回の好調は全くの偶然の産物なのか分かりません。したがって、これからも保有しても良さそうなものなのか、何ら判断する事ができない点で、大いに問題だといえます。

なお、好調の要因を説明するはずの月次資料を見ても、「ベンチマークより高めの投資比率としていた金融セクターの騰落率がベンチマークを上回ったことなどが主なプラス要因となりました」、のような説明しかなく、こういうのは本当に「説明」なのかと疑問に感じます。


代替えとなる投資信託はあるのか?

では、野村インド株投資の代替えとなる投資信託が有るのかどうかです。以下、当サイトで評価したものも含めて、代表的なインド株投信を比較してみました。ベンチマークが異なるものどうしの比較なので、あくまで値動きの参考程度に見て下さい。

信託報酬 購入手数料 ベンチマークなど
野村インド株投資 2.0% 3.0% MSCIインド指数(配当込み)
ブラックロック・インド株ファンド 1.79% 3.0% S&P IFCエマージング・マーケッツ・インべスタブル・インディア(円換算ベース)及びMSCI Daily TR Gross エマージング・マーケッツ・インディア (円ベース)
HSBCインドオープン 3.0% 3.5% S&P/IFC インべスタブル・インディア
高成長インド・中型株式ファンド 1.945% 3.5% なし
NEXT FUNDSインド株式指数上場投信 0.95% 証券会社の株式売買手数料 インドルピーベースのNifty50指数


結果として、野村インド株投資のリターンはほかを上回る良好なものとなっています。10年の年率リターンでも、ライバルファンドを大きく上回るリターンを上げる事が出来ています。

過去5年あるいは10年で見てもベンチマークを上回るので、これだったら存在価値のあるおすすめアクティファンドとしても良いかもしれません。(購入手数料がかかるので、ノーロード投資信託以外はその「リスト」には掲載しませんが。)

野村インド株投資とライバルファンドとのリターン比較


しかし、指数が異なりますから、リターンの比較も単純にはできません。下記の比較を見てみると、野村インド株投資がベンチマークに圧倒的に勝利しているのが目立ちます。

ベンチマークとの対比も含めて見る限り、現状では野村インド株投資をセレクトしても良いし、私だったらインデックスファンドでもあるETFのNEXT FUNDSを選ぶでしょうし、完全に投資家の考え方次第と言っても良さそうです。

私がETFを選ぶのは、やはりコストが圧倒的に安いからです。表中では購入手数料は証券会社によって異なるように書いてありますが、10万円未満ならば、松井証券で買えば購入手数料は無料になります。

野村インド株投資は、仮に10年間保有したら、信託報酬+購入手数料で元本の23%という多大な金額を、野村証券グループに吸い取られます。これはあまりにも、大きすぎる数字です

(個人的に、野村證券を焼け太りさせるのは著しくムカつく、と言う事になりますかね・笑。ただしETFのNEXT FUNDSも野村證券の商品です。)

今後、野村インド株投資の成績が良好を維持するのか再び低迷するのか、完全に神のみぞ知る世界です。確率五分だと見て良いでしょう。それだったら、100%の確率で元本から失われるコストの部分を、あらかじめ大幅に削減しておくほうが合理的だと判断します。

なおもしも「やはり野村インド株投資が良い、けれども出来ればもう少しコストを低減したい」、という事であれば、野村インド株投資よりは成績は劣りますが、同様にベンチマークよりは成績の良い、JPMインド株アクティブ・オープンという選択肢もあります。

JPMインド株アクティブ・オープンであれば、信託報酬は1.8%、購入手数料は無料です。10年間保有時の元本消失は18%であり、野村インド株投資よりは5%少なくて済みます。

ただし、インド単独に集中投資をしなくてはならない特別な理由がない限り、投資の基本とも言える分散投資を志向するほうが、長期的には賢明な判断となる事でしょう。

長期で分散投資をする場合、超低コストの、以下のようなインデックスファンドが選択肢の最右翼となります。当然、私のメインの投資先も、このような分散型のファンドです。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(信託報酬0.189%)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド(同0.189%)


【併せてご覧ください・似たような投資信託を評価】

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ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド
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