ノムラ・ジャパン・オープン・・・実際にはベンチマークに勝てていない

ノムラ・ジャパン・オープンは、TOPIXベンチマーク(運用目標)とする、日本の株式に投資できるアクティファンドです。一般の証券口座で投資できるファンドと確定拠出型年金口座で投資できるファンドの2つがあり、コスト体系なども微妙に異なります(後述)。

ノムラ・ジャパン・オープン


運用はとても長いファンドですが、ベンチマークを上回る運用成績であると説明されている部分については納得しがたいものがあり、お勧め出来るような投資信託ではありません

(2017年12月18日追加)



 


ノムラ・ジャパン・オープンの基本的な情報

購入単位:証券会社により異なる。確定拠出型年金向けは1円以上1円単位。
信託報酬:次の項に記します。
信託財産留保額:なし
決算:次の項に記します。
資産配分比率:ポートフォリオは以下の通りです。ノムラ・ジャパン・オープン マザーファンドを通じて、2017年11月30日時点で61銘柄に投資。市場別、業種別の配分比率は以下の通りになります。

ノムラ・ジャパン・オープンのポートフォリオ


また、組み入れ上位10銘柄は、以下の通りです。

ノムラ・ジャパン・オープンの組み入れ上位10銘柄


償還日:無期限
運用:野村アセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ:日本株に投資しますので、為替リスクはありません。



ノムラ・ジャパン・オープン(確定拠出型年金向け)、管理人の感想と評価

一般の証券口座用と確定拠出型年金口座用の2つのファンドが存在

ノムラ・ジャパン・オープンには2つのファンドが存在して、それぞれ以下の通りとなっています。中身は全く同一で、完全に同じ投資信託になります。(数字は税抜き)

ファンドの名称 購入手数料 信託報酬 設定 決算
ノムラ・ジャパン・オープン 3% 1.52% 1996年2月28日 年2回
(2月と8月27日)
ノムラ・ジャパン・オープン(確定拠出型年金向け) なし 1.365% 2001年11月21日 年1回
(2月27日)


一般の証券口座でノムラ・ジャパン・オープンを購入する場合は、SBI証券楽天証券を使っても、購入手数料が3%も取られます(ノーロードではありません)。信託報酬は、確定拠出型年金向けよりも高コストの、1.52%もかかります。

ノーロード投資信託ではない時点で、このような高コストファンドなどは買ってはいけない、という事になりますね。よほど運用成績が良くなければ。


一見、ベンチマークを上回る成績を出しているが・・・

肝心の運用成績を見てみます。分配を全くしなかったと仮定した場合の基準価額は、ベンチマークのTOPIXを、およそ15年間で35%も上回っています。一見すると、素晴らしいアクティファンドだと勘違いしてしまいます。

しかし、ファンドの運用成績には、投資先の株式からの配当金が含まれています。それに対してベンチマークは、配当抜きとなっています。という事は、全くフェアではない比較をして「成績が良い」と言っている事になります。

ノムラ・ジャパン・オープンとベンチマークとのリターン比較


TOPIXの配当は相場の状況によって異なりますので何とも言えませんが、およそ年に2%だとしたら、15年間で30%にもなります。となると、この投資信託はベンチマークよりも良いのか悪いのか、極めて微妙な位置にいると想像する事ができます。

このような時には、同じTOPIXをベンチマークとするインデックスファンドと(配当込みでも抜きでもどちらもでも良い)、直接に運用成績を比較してみると、一発でアクティファンドとしての実力が分かります。

超低コストのTOPIXインデックスファンド、eMAXIS Slim 国内株式インデックス(信託報酬0.159%)あたりと比べたいところですが、ここでは運用歴の長いもので比べたいので、だいぶコスト的に魅力がなくなってしまっている三菱UFJトピックスインデックスオープン(信託報酬0.65%)と比べてみます。

ノムラ・ジャパン・オープンとインデックスファンドとのリターン比較


結果は、インデックスファンドとほとんど同一の運用成績と言えます。10年の長期ではむしろインデックスファンドの方が良いくらいです。

という事は、購入時に手数料を3%も支払っていたらインデックスファンドの方がリターンが高いわけで、信託報酬なども1%をゆうに超過するような高額の料金を支払うような「資格」のあるようなファンドでは、全くないという事が言えます。


分配金を出すところも、長期投資向けとしては余計

おまけに、ノムラ・ジャパン・オープン(確定拠出型年金向け)では下記のように分配金が出ています。確定拠出型年金口座で分配金を出されても、全く無意味です。

ノムラ・ジャパン・オープン(確定拠出型年金向け)の分配履歴

一般の証券口座で買う事の出来るノムラ・ジャパン・オープンについては、設定来で3750円もの分配がなされており、都度2割以上の税金を支払う事によって投資効率を落とす事になり、分配金目当てで投資する人以外には余計な事になっています。


ノムラ・ジャパン・オープン以外の選択肢

以上より、一般の証券口座で投資する場合も、確定拠出型年金口座で投資する場合も、ノムラ・ジャパン・オープンは長期投資に適さない、という判断になります。

一般の証券口座でTOPIXに連動するファンドを買う場合は、前述のeMAXIS Slim 国内株式インデックスを、そしてどうしてもアクティファンドを買いたい人ならば、運用成績が良好なひふみプラスだったり年金積立Jグロースなどに、資金の一部を振り向ける程度で良いでしょう。

参考当サイトがお勧めするインデックスファンド一覧



管理人おススメの確定拠出年金口座(個人型のiDeCo口座)

個人型のiDeCo口座は様々な金融機関で開くことができますが、ファンドラインナップや口座管理手数料を考えると、次の4社がベストです。なお、ノムラ・ジャパン・オープン(確定拠出型年金向け)の取り扱いは、野村證券になります。

SBI証券楽天証券マネックス証券イオン銀行(銀行を使いたい人はここ)

iDeCo・個人型確定拠出年金


 


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