のむラップ・ファンドの評判はどう?・・・管理人の評価は最低

ごく一般の個人投資家はプロのアドバイスは常に正しいと誤解していますし、できれば手数料を少し払ってでも、資産運用を全て丸投げしたいという願望が非常に強いと思います。

そのようなニーズを満たすために金融機関が提供しているのが、富裕層向けサービスのラップ口座で、近年は非常に人気が高まっているのですが、天下の野村證券大和証券が行っているラップサービスは、酷い状況です。 (ここではその説明は省略)

のむラップ・ファンド


そして証券業界の巨人、野村證券が「のむラップ・ファンド」なる投資信託を売り出しています。次の項に記す通り、保守型、やや保守型、普通型、やや積極型、積極型の5つのタイプを用意してかなりの資金を集めているようです。

当サイトではこのような投資信託など全く不要だと思っていますので、その理由を記します。また、代わりにどのようなファンドを選んでよいかについても、簡単に説明しています。のむラップファンドなどに騙されないで、シンプルな投資信託を買うようにしましょう。


(2019年1月10日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


のむラップ・ファンドの基本的情報

購入単位:証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬:以下の5つのタイプを運用。
保守型 やや保守型 普通型 やや積極型 積極型
1.08% 1.155% 1.23% 1.305% 1.38%

信託財産留保額:0.3%
決算:毎年2月18日
償還日:平成37年2月18日(設定日:平成22年3月15日)
運用:野村アセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ:なし



のむラップ・ファンド、管理人の感想と評価

どのような運用を行うのか

のむラップ・ファンドの運用には、3つのポイントが有ります。順に見て行きます。まず、3ヵ月ごとに、それぞれのタイプで資産運用比率の見直しをするそうです。

市況に合わせて目標を変更すると言えば聞こえが良いですが、基本的にこのような事が上手く行ったら苦労は無いという事で、長期的に見ると、このような事はほとんど機能しません。一般人はそれを知らないので、凄い事だと勘違いしてしまいますね。




2点目は、目標の資産配分比率が乱れたら修正を行うという点。これはどのバランスファンドもやっているリバランスを行うというだけであり、特徴でもなんでもありません。




最後の3点目は、特定の資産クラスが短期的に急激に値下がりや値上がりをした際に、その資産についての売り買いを短期的に行うというものです。これについても、それが上手く行くならば拍手喝采といったところです。




だいたい、上記のような事をやると言っても、ではどんな実績を持った何という名前のファンドマネージャーがそれを行うのか、全く中身は見えません。

また、それらを実行しなかった時に比較して、それらの対策がどの程度のリターンに寄与したのか、チェックする事は不可能です。

・・・と言う事は、「やるやる詐欺」みたいなものであり、こういった事に期待感を持つなどと言う事は、個人投資家としてはしてはいけない事だと思って良いでしょう。

上記のような事を踏まえて、合計5つのタイプのファンドの資産配分比率は、以下のようになっています。上限の目標に対して実際の資産配分は大きく異なっていますが、恐らく「現実の資産配分比率」が大きく変動する事など無いと思われます。

のむラップ・ファンド保守型の資産配分

のむラップ・ファンドやや保守型の資産配分

のむラップ・ファンド普通型の資産配分

のむラップ・ファンドやや積極型の資産配分

のむラップ・ファンド積極型の資産配分


それにしても、上記のような数値で資産配分を行う事によって、実際にどのようなリスクとリターンの関係なのか、非常に分かりにくいですね。

過去5年の運用実績がありますので、どの程度なのか記しておきます。あわせて、純資産総額の数値も入れておきましょう。どのタイプに人気が集まっているのかが分かります。

5年リターン 5年リスク 純資産総額
保守型 2.76% 4.7% 383億円
やや保守型 (運用は5年に満たない) 31億円
普通型 4.92% 8.7% 689億円
やや積極型 (運用は5年に満たない) 20億円
積極型 6.16% 11.19% 232億円


「普通型」とセゾンバンガード・グローバルバランスFを比較してみる

そもそも、各資産クラスに投資する段階では、以下の赤線の指数に連動する運用成績を目標としています。つまり、極めて平凡なインデックスファンドです。

このインデックスファンドを使って、資産配分比率を都度見直すなどと言った「余計」な事をする製で、信託報酬がバカ高いファンドとなってしまいました。

のむラップ・ファンドのマザーファンド


そして、5つ用意されたタイプのうち「普通型」は、株式と債券の比率がほぼ半々な点が、資産配分比率の余計な見直しなどを一切行わない、当サイトでも初心者向けのファンドとしておススメできるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに似ています。

資産クラスごとの細かい比率はそれなりに異なりますが、大枠で似たり寄ったりなので、これらのリターンを比べてみる事にします。下記、左がのむラップファンド普通型、右がセゾンバンガードの資産配分です。


セゾンバンガードとの比較


両者は、のむラップファンドにベンチマークの設定がありませんから、正確には比較できないのですが、あくまで参考程度として見て頂くと、以下のようになります。3年で見ても5年で見ても、ほとんど似たような傾向の成績に落ち着いているのが分かりますね。

シンプルなバランスファンドとリスクとリターンの比較


若干、リスクの数値が高いセゾンバンガードのほうがリターンが高く出ていますが、結局のところ、資産配分比率を見直してリターンを高めようとしたところで、そのような事を一切行わないセゾンバンガードと同等の成績に落ち着くという事になります

だったら、セゾンバンガードの2倍もの信託報酬ののむラップファンドなど買う必要もない訳で、長期で運用すればするほど、信託報酬の差の分だけはリターンに差が付いてくる可能性は否定できませんから、のむラップファンドなど必要なしという事になります。

ここではセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを取り上げましたが、基本的にはご自身の理想とするアセットアロケーションを作って頂いて、できるだけそれに似た資産配分、あるいはリスクとリターンのバランスファンドを購入すればよいでしょう。



のむラップ・ファンドの購入先

のむラップ・ファンドをノーロードで購入できる銀行・証券会社は下記の通りです。

SBI証券楽天証券


証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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