農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド・・・S&P500(配当込み)より高いリターン実績

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドは、厳選した米国株に集中投資する米国株式アクティブファンドです。2017年7月5日より運用されています。

「高い成長が期待できる米国上場企業の中から、さらに持続的に利益を生み出すと考えられる「構造的に強靭な企業」(20~30社程度)を厳選し、長期投資を行う」という運用方針をとっています。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド


ベンチマークも参考指数も無いという、仕組み的には欠陥のあるアクティブファンドですが、リターンとしてはS&P500(配当込み)を上回っており、優秀だと言えます。

なお、農林中金<パートナーズ>シリーズとして、以下ファンドもありますがいずれもJAバンクでしか購入できず、販売手数料がかかります。

・農林中金<パートナーズ>米国株式S&P500インデックスファンド(信託報酬0.55%)
・農林中金<パートナーズ>J-REITインデックスファンド(年1回決算型)(同0.40%)


(2019年7月12日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの基本的情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 楽天証券SBI証券にて100円より購入可能。
信託報酬 年率0.90%(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 無期限
決算 年1回(6月20日)。2018年6月に50円の分配金を出しています。
ファンド運用方式 「米国企業価値フォーカスマザーファンド」にファミリーファンド方式で投資しています。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド ファミリーファンド方式構造
運用会社 農林中金全共連アセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ なし


このファンドのポートフォリオなど

米国株式計28銘柄に投資(2019年5月31日時点)。組入上位10銘柄、業種別組入比率はそれぞれ以下の通りです。

組入銘柄1位のBECTON DICKINSON & CO(BD)は、医療機器、医薬品等ヘルスケア分野大手企業です。また、業種別としては、資本財・サービス26.1%、生活必需品18.5%と両業種で計44%程度を占めるのが特徴です。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド 組入上位10銘柄と業種別組入比率



農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの評価は?

米国株20~30銘柄に集中投資するアクティブファンド

運用方針として、「徹底した深い海外企業調査を通じて、①付加価値の高い産業、②圧倒的な競争優位性、③長期的な潮流の3つの基準を満たす、「構造的に強靭な企業R」に長期厳選投資」を行う米国株式アクティブファンドです。

銘柄選びは、農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)の運用チームが実際に米国に出張に行き、経営者と直接面談するというめずらしいファンドです。

結果、「「構造的に強靭な企業」(20~30社程度)を厳選し、長期投資を行う」と謡う、集中投資を行っています。実際、2019年5月31日時点でわずか28銘柄への集中投資であり、分散が効いていないため、リスクの高いファンドであることには注意が必要です。


S&P500(配当込み)を上回る、リターンの高いアクティブファンド

アクティブファンドの使命は、配当や利子も込みのベンチマークや参考指数を中長期的にきっちりと上回ることです。そうでなければ、信託報酬が高いにも関わらずリターンの悪いアクティブファンドをわざわざ購入する意味は無く、シンプルにずっと低コストのインデックスファンドを購入したほうがましということになります。

本ファンドの場合、残念ながらベンチマークや参考指数が存在せず、その意味では仕組み的に欠陥アクティブファンドです。(運用においては、必ずなんらかの指数や指標をベンチマークとして設定しているはずです。そうでないと「ただ運用頑張りました」と報告するだけになり、ファンドマネージャーの運用手腕について運用会社内でのボーナス査定ができません。)

ただし、本ファンドは米国株式の中から厳選投資するわけなので、普通に考えると、米国株式の最も一般的な指数であるS&P500の配当込み指数をベンチマークとして運用手腕を調べるのが妥当です。

以下の2ファンドの過去約1年のリターンを比較したグラフが以下になります。(緑色の線はS&P500の配当込み指数を参考として記載)

・農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド(信託報酬0.90%): +11.69%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(信託報酬0.15%): +6.63%

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の過去1年間のリターン比較グラフ


本ファンドは、S&P500インデックスファンドとして信託報酬が最安のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はもちろん、S&P500(配当込み)をも上回るリターンを出しています。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドは、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」でも19位にランクインした、知る人ぞ知るアクティブファンドです。一体誰が、星の数ほどある投資信託の中から、このファンドを見つけたのでしょうかね。

ただ、ここまでリターンが良いのであれば、正々堂々と「S&P500配当込みをベンチマークとして中長期的にそれを上回るリターンをめざす」と目論見書に記載した方がもっと注目を集めたと思われます。

ベンチマークがないため、存在価値のあるアクティブファンドには一歩届かず、大変惜しいファンドです。

なお、本ファンドの純資産は約20億円と小さく、今のところ機動的な売買が可能ですが、今後純資産が増えると、運用が今までのようにいかなくなってくる可能性もあります。今後も継続的に、良好なリターンを上げられるのか注目です。


アクティブファンドとしてはコストが低め

上記のようにリターンが良いのは、米国株式アクティブファンドとして、信託報酬が0.90%と、それほど高くないことが関係しています。また、運用報告書記載の1万口当たりの費用明細は以下です。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド 1万口当たりの費用明細


信託報酬に加え、売買手数料、保管費用など他の費用も含めた実質コストは約1年で0.985%(税込)であり、アクティブファンドとしてはそれほど高くないのも、リターンが良い一因と考えられます。


資産形成の基本は分散と低コスト

とは言え、資産形成の基本は、徹底的な分散と低コストです。そのため、アセットアロケーションの先進国株式部分は、米国だけでなく幅広い国々や銘柄に分散され、はるかに低コストのお勧めの先進国株式インデックスファンドをメインにしたほうが良いでしょう。

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドのようなアクティブファンドがどうしても欲しい場合も、あくまでサテライトとして、一部にとどめておくのが無難です。



農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの購入先

農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドをノーロードで購入できる証券会社・銀行は、以下の通りです。

SBI証券楽天証券


あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る