DIAM J-REITオープン(愛称:オーナーズ・インカム)・・・ベンチマークに敗北、分配金の払い出し方も不誠実で投資する価値なし

ここでは、日本のREIT市場全体の値動きを表す東証REIT指数(配当込み)をベンチマークとする投資信託、DIAM J-REITオープン(愛称:オーナーズ・インカム)について、評価解説してみます。

設定が2003年と最も運用歴の長い、DIAM J-REITオープン(毎月決算コース)『愛称:オーナーズ・インカム』を中心に中身をチェックしていきますが、1年決算コースである『オーナーズ・インカム1Y』や、隔月分配型の『オーナーズ・インカム2M』についても、基本的に内容な同等ですので、あわせて本ページにてご確認ください。

DIAM J-REITオープン(愛称:オーナーズ・インカム)

名称 内容 純資産総額 設定
DIAM J-REITオープン(1年決算コース)『愛称:オーナーズ・インカム1Y』 1年決算型 32億円 2013年12月6日
DIAM J-REITオープン(毎月決算コース)『愛称:オーナーズ・インカム』 毎月分配型 920億円 2003年12月25日
DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)『愛称:オーナーズ・インカム2M』 隔月分配型 83億円 2004年2月27日


アクティブファンドですのでベンチマークを中長期的に上回る投資成果を目標としていますが、肝心の成績はベンチマークを上回ることができていません。分配金もタコ足分配で無茶苦茶であり、全く投資する価値はありません。こんなものでオーナー気取りはアホです。


(2019年7月27日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 

DIAM J-REITオープン(愛称:オーナーズ・インカム)の特徴・評価

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券などでは100円より購入可能。
信託報酬 年率1.00%(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 無期限
決算 毎月、あるいは奇数月の16日。1年決算型は7月16日。
ファンド運用方式 「DIAM Jリートオープン・マザーファンド」にファミリーファンド方式で投資しています。
DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)(愛称:オーナーズ・インカム2M) ファミリーファンド方式構造
運用会社 アセットマネジメントONE
為替ヘッジ なし(投資対象に為替リスクはありません)


このファンドのポートフォリオなど

J-REIT計53銘柄に投資(2019年6月28日時点)。組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。組入REITの予想配当利回りは年3.74%です(←この数字、よく覚えておく事)。

DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)(愛称:オーナーズ・インカム2M)の組入上位10銘柄構成比率



DIAM J-REITオープン(愛称:オーナーズ・インカム)、管理人の感想と評価

高コストの日本リートアクティブファンド

DIAM J-REITオープンは、当サイトで紹介している国内リートファンドの中では、信託報酬が年1.00%(税抜)と最も高いファンドです。

更に、運用報告書記載の1万口当たりの費用明細(半年間)は以下の通りです。(DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)『愛称:オーナーズ・インカム2M』でチェック)

DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)(愛称:オーナーズ・インカム2M) 1万口当たりの費用明細


これより、信託報酬以外にかかる売買委託手数料などを合わせた実質コストは、半年で0.560%×2 = 年1.12%(税込)と、高くなっています。コストはその分だけ確実にリターンを引下げます。長期になればなるほど、じわじわとリターンが削られていきます。



高コストを正当化できない、酷すぎる運用成績

本ファンドは、アクティブファンドとして、以下の運用プロセスを取ることで中長期的にベンチマークを上回る投資成果を目標としています。

「J-REIT全銘柄の中から調査対象銘柄を選定し、調査対象銘柄の保有する物件の調査、投資価値算定を行い、組入対象銘柄を選定する」・・・アクティブファンドとしては至極当然の運用方針であり、特に図まで作って記載する内容でもありませんが・・・。

DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)(愛称:オーナーズ・インカム2M) 運用プロセス 


そして、そのようにして運用した結果が、以下です。本ファンドのベンチマークである東証REIT指数(配当込み)に、設定来や過去3年のいずれの期間でも、以下のように負けています。

DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)(愛称:オーナーズ・インカム2M) 設定来の基準価額とベンチマークの騰落率比較グラフ

DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)(愛称:オーナーズ・インカム2M) ファンドとベンチマークの期間別リターンの比較


さらに上記は、分配金を再投資した場合の基準価額の騰落率をファンドのリターンとしており、分配金にかかる税率が0%とありえない仮定でのリターンです。実際はファンドのリターンは、かかる税金分だけ下がります。

ベンチマークのリターンに負けているのはもちろん、インデックスファンドにも過去3年で約2.6%も劣っており、全く存在価値のない残念なアクティブファンドです。高コストを支払って同じ運用目標のインデックスファンドに負けていたら、全く意味がありません。

・DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)(信託報酬1.00%): +17.61%
ニッセイJリートインデックスファンド(信託報酬0.25%): +20.22%

DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)(愛称:オーナーズ・インカム2M)と<購入・換金手数料なし> ニッセイJリートインデックスファンドの過去3年のリターン比較グラフ


上記のような結果は、より長期の5年や10年のスパンで見ても、同じように本ファンドがインデックスファンドに敗北しています。

ただ、これはアクティブファンドの運用手腕のせいというよりも、やはりコストが高いために自滅していると考えられます。上記2つのファンドの信託報酬の3年間の差異の2.25%をカウントすると、両者はほぼ同じ運用リターンとなります。

同じ程度のリターンとなっても、それでもまだアクティブファンドのほうが成績が下なのは、信託報酬も含む実質コストも高いためだと思われます。しかしそもそも、コストを考慮してもインデックスファンドと同成績は、アクティブファンド失格です。



分配金が盛大なタコ足であり、大半が元本払戻金という怒り

DIAM J-REITオープン(毎月決算コース)『愛称:オーナーズ・インカム』では、分配金の出し方の不誠実さも、やり玉に挙げられてしかるべきだと思います。

下記は、分配金利回りです。現状、11.9%もあります。DIAM J-REITオープン(愛称:オーナーズ・インカム)の投資先からの配当利回りは、既に記した通り、3.74%だったはずです。

3.74%を受け取って、あなたに11.9%支払っていたのでは、計算が変です。この数字の差異が大きい毎月分配型投資信託は、一様にタコ足分配となっているので、要注意です。

DIAM J-REITオープンの分配金利回りの推移


実際に、毎月決算コースの運用報告書に記載の、分配原資の内訳を見てみます。半年間で300円の分配金を放出している(青線)のに対して、受け取っている利益(赤枠)は74円しかありません。

つまり、利益でカバーできているのは、分配金の25%にしか過ぎない訳です。残りの75%分はあなたの投資元本が勝手に手元に返されるだけのものであり、元本払戻金と言います

この元本払戻金、昔は「特別分配金」と称して、実態を胡麻化していました。普通分配金を受け取るのであれば、それは夢に配当金生活に一歩近づきますが、元本払戻金など、金融機関に手数料を抜き取られた後に自分の金が返されるだけの話ですから、こんなものは到底、投資とは言えぬ代物です。毎月分配型投資信託に騙されてはいけません。

DIAM J-REITオープン(毎月決算コース)『愛称:オーナーズ・インカム』の分配金


なお、タコ足分配となっているのは、DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)『愛称:オーナーズ・インカム2M』でも同様です。3期の分配金が240円なのに対して、当期の利益が63円しかなく、やはり分配金の26%しかカバーできていません。

DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)『愛称:オーナーズ・インカム2M』の分配金


このように、分配金の出し方に誠実さが見られない投資信託に関しては、別ページでもご紹介しています。分配金が元本払戻金だらけでゲスの極み!のページをご覧頂いて、このような投資信託は決して買わないように心得ましょう。


「毎月分配型じゃないとダメだ」という人の場合

以上、見てきたとおり、DIAM J-REITオープン(愛称:オーナーズ・インカム)など買う必要は1ミリも無くて、同じベンチマークの低コストのインデックスファンド(例えば以下)を買い付けておく方が良いと思います。

Smart-i Jリートインデックス(信託報酬0.17%)
<購入・換金手数料なし> ニッセイJリートインデックスファンド(同0.25%)
たわらノーロード 国内リート(同0.25%)


ただ、インデックスファンドを買い付ける場合、基本的には無分配再投資タイプの投資信託になりますので、分配金は出ません。

分配金に相当するお金が欲しい場合は、必要な分だけインデックスファンドを解約して売却すれば良いのですが、人間の本能に逆らう事になるのか、不思議とこれは頭で分かっていても、実際に行動を取る事は何故か難しいものです。

その場合は、保有している投資信託を、金額と売却日を設定する事で、毎月決まった金額だけ自動的に(機械的に)売却して現金を受け取る事ができるサービスをSBI証券が提供していますので、これを使うと良いでしょう。

サービス名称は投資信託定期売却サービスと言い、具体的なメリットについては、リンク先をご覧下さい。このサービスの登場により、世の中の「ボッタクリ高コスト・タコ足分配型投資信託」の全てが不要になる時代が到来しました。

SBI証券の投資信託定期売却サービス


上記では毎月に5万円ずつ定期売却する事となっていますが、もちろんご自身の希望金額に合わせる事が出来ます。購入したファンドの受け取る配当利回りの範囲内で定期売却を設定すれば、タコ足分配にならない、自作の毎月分配型投資信託が出来上がります。

配当金の範囲内で分配金を出すような設定にすれば、理屈上ではそれこそ永久に分配金を受け取るような事もできますので、どう考えても本ファンドを買い付けるよりも、このサービスを利用したほうが得策でしょう。

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DIAM J-REITオープン(愛称:オーナーズ・インカム)の購入先

DIAM J-REITオープン(愛称:オーナーズ・インカム)をノーロードで購入できる証券会社・銀行は以下の通りです。金融機関に敢えて高い信託報酬を支払って低い運用成績に甘んじたいと考える人は、これらの証券会社経由で、余計な手数料抜きで買い付けましょう・苦笑。

SBI証券楽天証券マネックス証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)松井証券岡三オンライン証券


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