今後401Kでも積立投資をするにあたって、全体のバランスはどうなのか?

積立を活用して、毎月一定額を今後投資していこうという方からのご質問になります。NISA口座だけでなく、今後401Kでも積立投資をなさりたいとの事です。


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今積み立てている投資信託は、バランス的にどうでしょうか?

2015年11月:うめ様(女性・40代)よりのご質問

いつも勉強させていただいています。早速質問です。

今年に入りNISA口座で「ひふみプラス・月20000円」と「SMT インデックスバランス・オープン・月10000円」、特定口座で「セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンド・月15000円」を積立投信を始めました。

ここにきて401kに加入しようと思い、現在検討しているのがSBI証券の「三井住友TAM-SBI資産設計オープン」です。SMTの積立をやめて401kに20000円ほど回そうかと思っています。

現在、40代後半で、投資に回せる金額は合計月5~6万円ほどです。あまり知識はないので、バランス的にどうなのかお伺いしたいと思います。新興国への投資は避けたいと思っております。大雑把な質問で申し訳ありません。



 


ご回答:全体のバランスは、アセットアロケーションが決まらないと、決まらない

堅実に積み立て投資をなさっており、好感が持てます。月に5万円以上積み立てたお金は、将来きっとうめ様の役に立つ時が来ると思います。が、問題点もございますので、以下に記したいと思います。


銘柄選びではなくて、最初にアセットアロケーションを決めよう

非常に偶然ではありますが、うめ様からのご質問に回答する前、直近2つのご質問も、中身は本質的に同様なものでございました。具体的には、投資信託の銘柄選びから入ってしまっていて、その前の投資の設計図とも言える資産配分、すなわちアセットアロケーションを決めていなかったのです。

参考:1つ前の質問:積立投資の初心者からの質問
参考:もう1つ前の質問:老後の資産形成のための積み立て投資をするにあたり

積立投資とアセットアロケーション


今回のうめ様のご質問も、そこに行きつきます。新興国は避けたいとの事で、その部分での分散効果を犠牲にしても良いのであれば、それはそれで問題ありません。ですが、先進各国と日本の株式や債券への投資の割合は、決まっておられるのでしょうか?

拝見するに、うめ様はすでに2つのバランス型ファンドを保有しておられます。そこにさらに追加して、もう1本バランスファンドを追加しようという事なので、おそらくアセットアロケーションは考慮されていないのだと想像しました。

アセットアロケーションとは、ご自身にとってどのような資産配分が好ましいかを決める作業で、いわば食べ合わせのようなものです。

肉や魚のように非常に美味しいが、食べ過ぎると問題が出る可能性のあるような「株式クラス」と、それ単体では大きな味わいが無いものの、おかずと組み合わせることによって食事全体が満足いくようになる白いご飯のような「債券クラス」を上手に配分してあげて、ご自身の体質にはどの組み合わせや比率が最適なのかを考えなくてはなりません。

今回、その組み合わせが最初から出来上がっている「幕の内弁当」を既に2種類購入して、さらにまた組み合わせの異なる別の種類の幕の内を買おうとなさっているようなもので、うめ様の体質(=投資家個人のリスク許容度や家族構成、今までの貯蓄や就労状況等々)に合っているのかどうか、・・・全てを食べ合わせるとそれが全く判断付かなくなる恐れがあります。

もちろん、3つのバランス型ファンド(今後は2つかもしれませんが)のポートフォリオをそれぞれ分解して、トータルとして先進国株式に何割、日本株に何割と、きちんとチェックなさって、それがアセットアロケーションに合致するならばOKです。

しかし、3つのバランス型ファンドの中身はかなり異なっており、アセットアロケーションはほとんど考慮されていないのだろうなと推定した次第です。

アセットアロケーションを考えるなんて、「めんどくさい」と思うかもしれません。確かに、今のように相場が絶好調の時は、あばたもえくぼであり、ほとんどの問題は七難隠されているようなものであって、「何でそんな事をしなきゃならないのか?」と感じるかもしれません。

しかし、アセットアロケーションの重要性は、相場が大きく調整した時、あるいはもっと端的に言うと大暴落があった時に、初めて身に沁みるものです。

リスク資産と安全資産の割合が半々だった場合、大暴落に遭遇(・・・いつか必ず遭遇します)した時に、リスク資産が半分に目減りしたとしても、資産全体では25%の減少に抑えられて、相場に踏みとどまる事ができるかもしれません。

ですがアセットアロケーションを考慮せずに、何となく良さげな投資信託ばかり買っていて、リスク資産の割合が判断不能だったとしたら、いきなりの大暴落の時に、どの資産クラスがどれだけ落ちているのかすぐに分からずに、狼狽するかもしれません。

あるいは、知らないうちにリスク資産の比率が自分のリスク許容度を超過していて、大暴落=一発退場(もう投資なんて嫌だ!全売却!)となり、高いところで買ったものを一番安いところで手放す、最もやっちゃいけないパニック売りをなさるかもしれません。

今のように相場の好調な時こそ身を引き締めて頂いて、資産の内訳をしっかり把握して、リスク資産がどのくらい目減りしても、うめ様自信が耐えられるのか、しっかりと考えると良いと思います。

そこが結果的に、うめ様の気にされている、「バランス」なのです。このバランスの部分は各人各様なので、全く正解はありません。

なお、アセットアロケーションという言葉がいかにも難解に感じさせるかもしれませんが、やってみるとどうって事ありません。個人的には超簡単だと思いますし、ここがインデックス投資の凄いというのか、素晴らしい部分だと思います


 


アセットアロケーションさえ決まっていれば、401Kに何を配置するか決まる

投資をすると、常に表面に見えるリターンを気にする人が多いですが、実は税金のコントロールも、極めて重要です。その意味で401KとNISAを活用なさろうとするのは、大正解です。

ただ、それぞれに何を当てはめるのかは、それぞれの口座の性格によって、変わってくるだろうと思います。

参考となる質問NISAと確定拠出年金を併用する件について


基本的には、401Kは超長期での投資になりますので、時間の効果を最大限発揮できるというメリットを活かして、長期で大きく増える可能性のあるリスク性資産、新興国や先進国株式クラスを充てます。(うめ様は新興国は避けたいとの事ですが)

NISA口座は中長期口座になります。という事は401Kよりも時間の効果が落ちますので、日本を含む先進諸国の株式クラスを充てるのが良いでしょう。

(ただし、NISAは利益が出ないと意味がないという側面もありますので、絶対にマイナスを出さない選択肢と言う意味で、国内国債を当てるのもアリです。また、全体のバランスを考えて、ここにバランスファンドを充てるのも悪くないと思います)

要は、アセットアロケーションがしっかり決まっていると、どの口座に何を当てはめるのかが、簡単に分かるようになるのです。

うめ様の家計全体で1つのお財布が有って、その中の現金をアセットアロケーションに従って、一般の証券口座、401K、NISA口座と、最適なところに振り分けてゆくイメージです。






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