マイナス金利で不利なので、貯金を外貨MMFに移してよいか?

今回は、投資信託と言うよりは、どちらかというと預貯金の話しで、あえて当サイト風に表現すると、無リスク資産についての話しになります。


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定期預金を外貨MMFに変更しても良いでしょうか?

2016年5月:おりん様(女性・30代)よりのご質問

前回「モーニングスターのファンドオブザイヤーって酷くないか?」について回答ありがとうございます。ここで紹介されている投資ファンドには手を出さないように今も継続して投資を続けています。

ちょっとした悩みが発生しましたので相談させてください。積み立て投資のほかに今もやっている定期預金についてです。

定期預金のほうが満期になってまた継続して定期預金を行おうと思っていたのですが、マイナス金利の影響からか金利がほとんどないに等しい状況で定期預金をする価値があまりないような気がしています

マイナス金利の時の資産運用


ただこの定期預金は結婚資金や教育費など数年以内に使おう思っているお金です。(まだ相手探している段階ですが…) なので長期投資が基本であるインデックス投資にこのお金をあてるのはあまりよくないのでは…。

でも定期預金にしても金利が良くないのでほとんど増えずに満期を迎えてしまうのもどうなのか…。またちょっと調べていたら短期投資信託の外貨建てMMFというものを見つけたのですがこれにその資金を当てればいいのか…。

一応金額にして300万円程あるのですが、この資金をどのように運用したらよいか堀田様にご意見をお聞きしたいです。よろしくお願いします。


 


ご回答:現金を持っている事の意味を、再度考えましょう!

ご連絡ありがとうございます。確かに日銀のマイナス金利政策以降、さらに極端に銀行金利が下がって、銀行にお金を預けておくのがバカバカしい気分になるかもしれませんね。しかし、ここは冷静になって考えましょう。


安全資産、無リスク資産の役割を、忘れてはいませんか?


おりんさんは以前、投資信託の基準価額が下がると動揺してしまうとの投稿をお寄せいただきました。その際にお答えしたのは、安全資産をかなりの比率、保有しておられたからこそ、資産トータルの目減りをかなり抑制できていたという事。

その際のおりんさんのアセットアロケーションは、安全資産が半分以上を占める、かなり安定・安全志向の資産配分でした。それが有ったからこそ、資産全体でのダメージが少なくて、結果としておりんさんの精神的ダメージも少なくて済みました。

この事を再度、思い出すべきだと思います。おりんさんが手元に置いてある定期預金の現金は、究極の無リスク資産です。いくら金利が低いからと言って、じゃあこれを株式インデックスファンドに投資しますかと問えば、それはちょっと変だなと思われるはずです。

外貨MMFの金利


今回、外貨MMFを検討しておられるようですが、これはいうなれば、投資信託の積立投資をしている部分での先進国債券(あるいは新興国債券も含む)です。

定期預金を解約してここに資金を突っ込むとなると、当初決めたアセットアロケーションを、一時の感情で大幅に崩すことになり、絶対にやってはならない行動になります。

外貨MMFは確かに外貨建てでは元本保証に限りなく近いですが、為替の影響をまともに受けます。米ドルMMFを買うと金利が0.1%~0.365%程度受取れる一方で、とてつもない為替変動リスクを許容しなくてはなりません。

例えば2016年1月最初の営業日に外貨MMFを買うと、ドル円のレートは120円です。これが今現在は110円になっていますので、8%強も損失を抱えることになります。300万円ならば24万円もの損失です。

ただでさえ、ちょっとした基準価額の下げに動揺しやすいリスク許容度のおりんさんに、これが耐えられるでしょうか?

安全資産や現金と言うのは、元本がほとんど変わらないからこそ安全であったり無リスクと言われるものです。超絶に金利が低いからと言って、もともと既に超絶に金利が低いのですから、むやみに慌てないようにしましょう。

なお、金利が低いと言っても一部の銀行の定期預金はまだ比較的良好な金利を提示しています。管理人姉妹サイトの定期預金の鬼をご覧いただき、現時点でより有利な定期預金に預け替えることで、元本割れをさせてはならない現金を、しっかり守りましょう。


マイナス金利を煽って、余計な投資に誘い込もうとする人間に注意


定期預金の金利が極端に低くなっていると言って、これからはより利回りの高い商品を買うべきだと発言する人が多くなってきた印象です。

マイナス金利を煽る人


利回りが高い=リスクが高い」というのが大原則です。おりんさんをはじめ、多くの方々はこの大原則を心に刻んでいただいて、利回りの高い商品に手を出した時、思惑と反対方向に動いた場合に自分がどれだけ損失を被るのか、そこをしっかりと考えるようにして下さい。

特に昨今は不動産投資を勧める輩が非常に多く、その証拠に2016年1~3月期の四半期ベースとしては、不動産に対する銀行の融資が過去最高金額を記録したそうです。

事業を営んでいる者であれば、融資と言うのは血液のようなもので絶対に欠かせませんが、個人にとっては融資=借金です。個人の属性が高くて借金を返済できる見通しの強い人以外は、このようなものには絶対に手を出さないようにしましょう。

なお、銀行の金利が低いからと言って、外貨預金や外貨MMF、あるいは様々な投資に手を出す以外に、銀行は保険という手を使って人を誘惑してきます。保険なども、恐ろしくボッタクリの金融商品ですから、下記の参考事例も見て頂きながら、十分注意しましょう。

⇒参考:金利が低いから、アクサ生命のアップサイドプラスを買う?





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