インデックスファンドは、ベンチマークも含めて「複利効果」はあるのか?

今回は既に投資の世界で「長らく生き延びている=成果を出している」ブロガーさん、いっさんからの素朴な疑問の投げかけになります。


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インデックスファンドは複利なのか?

2016年9月:いっさん様(男性・年代不明)よりのご質問

いつもお世話になっています。貴ブログのQ&Aにふさわしい内容かどうかわからないのですが、もし適合するようであれば、ご教示ください。インデックスファンドが複利なのか?という点です。




インデックスファンドは、ベンチマークを辿ること自体が運用目標であり、絶対収益を求めるものではありません。たとえば、完全法で、全ての株式を持っている運用の場合、そのまま株式の価格の上下に委ねるだけで、上がった分が再投資されるとかの運用はなされません。

また、分配金を再投資したとしても、ベンチマークを目指すという点から複利効果が出てしまうとベンチマークを上回ってしまって乖離要因になってしまうのではないかと。

ひとつありえるのは、インデックスファンドが複利でありえる場合は、ベンチマークが配当込みである場合のみではないかと考えます。ただその場合も、ベンチマークはあくまで、株価に配当金が乗せてあるだけで、配当金再投資のベンチマークではないのではないかと。

もし質問に叶うようでしたら、是非ご教示ください。


 


ご回答:期待リターンを考えると、それは複利で増えていると言って良い

いっさん、ご質問、ありがとうございました。簡単なようでややこしいご質問で、ちょっと頭の中が戸惑いましたが、次の通り回答させていただきますね。

インデックスファンドの複利効果


まず複利効果とは、元々100円有ったところに例えば10円入ってきて、それを翌年、元金が110円となったところで11円入ってきて、翌々年の元金は121円になって・・・という成長の繰り返しです。この計算では、リターンは10%となります。

インデックスファンドやアクティブファンドを用いて投資する場合、例えば全世界の経済成長で得られる期待リターンは3%とか4%でしょうから、毎年、投資元本に対して3%やら4%が増加するわけです。という事は、明らかに複利効果を得る事になります。

この理屈で行くと、ベンチマーク自体も、複利効果で成長している事になります。配当が抜きでも込みでも、複利効果があります。

⇒参考:インデックスファンドがベンチマークから乖離する問題


これは、個別株の保有でも同様です。短期的には保有している銘柄の上がり下がりだけの世界になりますが、長期的には右肩上がりで上昇する事が期待されています。(右肩下がりで下落していると決まっていたら、誰も株式上場しませんし、株を買う人もいません。)

保有しているだけで長期的に成長する、そしてそこから得られる配当金をプールして再投資してゆくことで、個別株においても複利の効果を得られるという事になります。

ただ、個別株数銘柄への投資で顕著な複利効果を得られるのかどうかは、当方は個別株投資をしないので、直観的には理解しにくいです。ダメ経営で株価を長期的に低迷させる企業もありますから。銘柄数が増えれば増えるほど、「ベンチマーク自体も成長していくという事が理屈上分かりやすくなる」、と理解するだけです。

株式投資で複利効果が本当に得られるのかどうかは、プロ級の分析をしているブログがありますので、それを参考にしてみて下さいね。これを見ると、単純に計算通りの複利効果を得られるわけではないかもしれない点に言及されていて、余計に迷う可能性もありますが。

(そうは言っても、貯金したり国債に投資したりしてもほとんどリターンなどを期待できないので、結局は期待リターンの高いものに投資するしかありませんが。)

⇒参考:株式投資に複利効果はあるのか?|ファンドの海


なお、ベンチマークが配当抜き指数のインデックスファンドで低コストのファンドは、ベンチマークを上回るリターンになります。もちろん、素晴らしいわけでなく、配当込指数にはコスト分、しっかりと劣る事になります。

⇒参考例:SMT TOPIXインデックスファンドがベンチマークのTOPIXを上回っている事例


以上より、本件をまとめますと次の通りとなります。

・インデックスファンド、アクティブファンドにかかわらず、複利効果がある。
・基準価額上昇要因は配当のみでなく、指数そのものも資本主義の原理から上昇する。
・インデックスファンドがわざと基準価額を下げる運用はしない。






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