アセットアロケーションの最適化に悩みます(´・ω・`)

始めて投資をする人から、「アセットアロケーションを組んでみたけど自信がない」というお便りをいただきました。自分なりの最適化の考え方についてです。


投資信託質問コーナーへ
ご質問等は、コチラのお問い合わせフォームをご利用ください



このアセットアロケーションで大丈夫なのか自信がありません

2016年10月:かほちん様(女性・40代)からのご質問

はじめまして。老後資金作りのため、これから投資信託を始めたいと思っています。自分なりにアセットアロケーションを考えてみました。

セゾンバンガードグローバルバランスひふみ投信三井住友DC日本株式インデックスファンドの組み合わせ

・株式:61.5%(先進国:29.6%、日本:28%、新興国:3.9%)
・債券:38.5%(先進国:31.7%、日本:6.8%、新興国:6.8%)
・コスト:0.76%、リスク:13.51%、リターン:5.15%(ひふみ投信)
・コスト:0.57%        〃        (三井住友DC日本株式)



初心者でこのアセットアロケーションで大丈夫なのか自信がありません(笑) ひふみ投信はアクティブファンドで信託報酬も高めですし、セゾンとひふみの組み合わせだとどちらも直販投信になりますよね。特に問題はないのでしょうか。

証券口座は一つにまとめた方がよいのでしょうか。証券口座をまとめる場合はSBI証券口座を考えています。その場合は世界経済インデックスファンドのバランス型を軸に同じようなアセットアロケーション(新興国の比率は上がると思いますが)を組んでいこうと考えてます。

その際、REITも組み込んだ方がよいのでしょうか。何かおすすめのファンドはありますでしょうか。アドバイスをよろしくお願いします。


 


ご回答:非常に素晴らしい! 堂々と投資をしていきましょう!

ご質問を拝見して、驚きました。基本線で全く問題ありません。ここまで出来ていれば、あとは最後の1歩、「やってみよう」という段階になります。若干の注意点やアドバイスを読んでいただいて、堂々と積み立て投資を始めて下さい!素晴らしいです。

アセットアロケーションの最適化に問題無し


新興国債券の部分、間違いがないか、再チェックを

繰り返しますが、実に素晴らしいです。リスクとリターンまできちんと数字を出してご相談する人はほとんどおられませんので、「初心者」と言ってもここまで出来ればもう「投資家」寸前です。

インデックス投資は、投資の前に「リスク許容度」を数字として考える事が出来るのが、非常に良いところです。短期トレードのようにトレードしながらマインドを強化して、リスクを根性と精神力で乗り越えていくような、非常に疲れることからは無縁でいられます。

ところで、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに投資するにしては、新興国債券はセゾンのファンドには元々入っていないので、何かの間違いか、あるいは個別の新興国債券インデックスファンドを組み入れるご予定でしょうか?

新興国債券を大量に買い込む必要はありませんが、アクセント的にアセットアロケーションに入れるのはアリです。良し悪しではなくて、計算間違いだったら問題なので、念のために再チェックしてみて下さい


セゾンとひふみの組み合わせでも、全く問題ない

ご質問頂いている部分については、セゾンとひふみの両直販投信だけでアセットアロケーションを組んでしまっても、全く問題ありません

ただし管理人の個人的な感想程度に話を聞いていただくと、ひふみ投信のようなアクティブファンドが今後も10年20年と、TOPIXを大幅に上回るリターンを出せるのかどうかは未知数です。

だとしたら、日本株への投資のメインは三井住友DC日本株式インデックスファンドとして、アクセント的にひふみ投信を加える、という手もあります。

将来ひふみ投信は、米国株の組み入れを真剣に検討しているようなので、そうなるとアセットアロケーションのリバランスをする時に、計算がややこしくなる恐れもあります。


再確認、「リスク:13.51%、リターン:5.15%」の世界

念のために、再確認します。リスク:13.51%、リターン:5.15%の世界では、1標準偏差(確率68.3%)の可能性で、1年あたりのリターンが5.15%を中心にして、上限18.66%、下限-8.36%の範囲に収まります。

また、2標準偏差(確率95.4%)にまで拡大すると、上限32.17%~下限-21.87%の範囲に収まります。リスク許容度をイメージするには、2標準偏差まで考えておくと良いでしょう。

とすると、例えばかほちん様が投資を始めてから1000万円の資産が積みあがった時辺りで、2標準偏差の下限まで動くような暴落が有った場合、資産が一気に780万円まで減少する可能性があるという事です。

ちなみにリスクは年単位で出すので、大暴落が有った場合は2年連続で2標準偏差の下限に来るという事も、頭の片隅に置いておく必要があります。この時は780万円がさらに2割減って、608万円にまで減ります。

かつてのリーマンショックやITバブル崩壊の時などは、このようなとんでもない下落が有りましたが、相場は必ず元に戻ります(歴史的に)。ですので、こういう極端な事もイメージしつつ、相場が元に戻るのを待ち切れるのかを考えておくのです。

リーマンショックの時は3標準偏差まで到達しました。そのような究極の事態が発生しても、相場は元に戻ってきます。そこで投資を止めなかった人は、今はウハウハ状態です。

長期投資の場合、決してやってはならないのは、大きく下落した時に驚いて投資を止めてしまう事です。インデックス投資は普通の個別株投資と違って、相場が下がっても塩漬け放置が基本です。それを淡々とやり過ごして、相場が戻るのを待てるのかを考えておきましょう。

ちょっとリスクが高すぎるなと感じたら、日本の債券クラスを増額するなどして調整してやれば良いでしょう。新興国債券や先進国債券の比率を下げて日本債券クラスを増やせば、リスクが減少すると思います。


ここまでやったら、すぐに投資して「感覚」を理解しましょう

と、リスクを再認識という事で少々怖がらせてしまったかもしれませんが、資産の価格が日々変動するのは、習うより慣れよの世界です。やってみて初めて、「思ったより怖いな」とか、「別に口座を見るのは年に1度だから全く気にしない」とか、人それぞれの世界になります。

やってみた結果、もう少々リスク許容度を低めたら十分継続できるなとか、色々と気づきが有りますので、ここまでの状態に到達したら、ぜひ投資を始めて頂いて、肌感覚で投資をご理解いただければと思います。

ま、10年20年と続けていたら、世界経済が成長する度合いで、平均すると試算は右肩上がりになるはずです。一時的な暴落は必ず絶対に起こりますが、暴落は絶好の追加投資のチャンスですから、むしろ暴落を楽しむくらいの余裕を持っていたいですね。


 


追記:かほちん様からお返事を頂きました!

丁寧なアドバイスをしていただきありがとうございました。セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの新興国債券は入力ミスによる間違いでした。2016年9月の目論見書をもとに再計算してみました。

・株式:59.4%(先進国:31.8%、日本:23.4%、新興国:4.2%)
・債券:40.6%(先進国:34.1%、日本:6.5%)
・リスク:13.45%、リターン:5.1%



でした。リスクとリータンの計算をしたものの、数字的にどう読み解いたらいいの分からなかったのですが、わかりやすく具体例を挙げていただき理解することができました。堀田様に相談させていただき安心して投資信託を始められそうです。





★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る