横ばいで成長しない日本株への投資を、どう考えたらよいのか?

積み立て投資をしながら抱くようになった素朴な疑問、「上昇しない日本株に投資しても儲からないのではないか?」という点について、管理人の見解を記します。


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日本株は横ばいで、成長していないように見えます

2016年11月:とと様(男性・30代)よりのご質問

初めて投稿させて頂きます。1年ほど前から、こちらのサイトとカン・チュンドさんの本で勉強させて頂き、積立投資を始めました。自分のリスク許容度にあったアセットアロケーションも少しずつ見えてきました。ありがとうございます。 今回は積立をしながら抱いた2つの質問をさせて下さい。

日本株と積み立て投資


1) 日本株式の積立について(TOPIXインデックス投資は、世界全体に分散投資をしてリスクを減らしながら、3~4%と言われている世界経済の成長の利益を得ていくもの、と理解しています。先進国のチャートを見ていると、上昇と下降を繰り返しながら長期的には成長していくように感じます。

ただ、TOPIXについては長期的には横ばいで成長していないように見えるのです。「ウォール街のランダム・ウォーカー」も読みましたが、アメリカを中心とした先進国株式の話で、日本はまた違うのではないか?このように感じています。


2) ファンドの基準価格について 堀田さまのサイトでも、インデックス投資で最も大切なのは低コストであることだと強調されています。ただ素朴な疑問として、基準価格×口数ーコスト=利益だとするなら、コストがいくら低くても基準価格が下落していくなら利益は出ないのではないか?

低コストであることに加えて、純資産が順調に増えている、基準価格がスタートの1万円より上昇している点も大切なのではないか?このような疑問があります。


的外れな質問でしたらごめんなさい。どうぞよろしくお願いします。


 


ご回答:日本が長期的に下落するはずだと考えるなら、それ相応の投資を

ご質問頂き、また日頃から弊サイトをご覧いただき、厚く御礼申し上げます。今回のご質問は、日本の先行きに自信がない、あるいは投資対象として相応しくない(=儲からない)とお考えのようですね。実はそのように考える投資家も、一定数おられてます。

今回のとと様へのご回答は、2014年に頂いた日本株の見通しを長期に期待できないのですが?との質問への回答とほとんど同じになりますので、そちらのページをお読みいただく事で、回答とさせていただきます。

上記ページでも書いた通り、どうしても日本の先行きをネガティブに考えてしまうのだとしたら、いっそのこと日本への投資をゼロにしてしまっても構いません。

アセットアロケーションには個人の思い入れを反映しても全く問題なく、米国を中心とした先進各国に広く分散投資していれば、日本が入ろうが入るまいが、大きな問題にはなりません。苦痛やモヤモヤを感じながら長期投資をする方が、よほど大問題です。

儲からない日本株


ただ、TOPIXもここ20年ほどは高値を超えられずにいるだけで、今後20年30年と経過する中で、上値を抜いてくることも無いとかはぎりません。過去に下がったからと言って、将来も下がるかどうかは別問題です。そもそもインデックス投資は今後どうなるかの見通しを排除して行うものでもあります。

もしも北方領土問題が解決してロシアと平和条約が結ばれて極東地区の開発が加速度的に進行したら、あるいは日本が全面的に移民を受け入れて人口減少に歯止めがかかったら、日本株は逆にぶっ飛んで上昇するかもしれません。将来に何が起こるかは全く分からず、「日本株は常に下落する」というのは固定観念に近いものかもしれません。

また、長期的に下落が長く続いたとしても、その後に上昇局面が多少なりとも有れば、積み立て投資はほとんど損を出す事はありません。これについては、終わりで大きく儲かる「つみたて投資」を読んでいただくと、よく分かります。

もちろんとと様が書いておられるように、基準価額が1万円からスタートして今後も上昇するようなファンドの方が良いに決まっていますが、アメリカやヨーロッパ、新興国も含めて、常に今後も上昇を続けるかどうかも、未来のことは分からないので、何とも言えません。

日本の将来の株価が下がるのか、日本以外だったら上がると確信できるのか、もしもそれが分かるのならば、積み立て投資などなさらずに、日本株は全売却するかショートをして、逆に米国株に一括買いの全力買いで立ち向かえば、大金持ちになれるでしょう。

しかし、そんな事をする投資家などいません。結局のところ、日本も含めて将来の株価がどうなるかは全く予測不可能であると考えるのがインデックス投資なので、そうであるならば、素直に国際分散投資を行うのがベターなのだと考えます

積み立て投資であれば、いつまで続くか分からない下落相場においても、機械的に口数を淡々と増やしてやることが出来ます。基準価額が下がったところで口数を増やせるかどうかが、将来のリターンが大きく出るかどうかのポイントになりますから、価格の下落も悪い事ばかりではありません。

基準価額が上がるのか下がるのか分からない(でも国際分散投資全体では年率数%の上昇を期待できる)のだとしたら、やはり投資家が自分でコントロールできるコストの部分が、最も重要になる事は間違いないと言えます。


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