コストが安くても、インデックスファンドの実績がない場合どうするか?

最近、さらにコストの低廉なインデックスファンドが次々に登場するので、それに目移りしてしまうが、果たして切り替えるのが良いものなのかどうか判断しにくいというご質問です。


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信託報酬の安さを追求して銘柄を揃える件について

2016年11月:松本様(男性・50代)よりのご質問

様々な投資信託ファンドを分散投資しています。株式、債券、その他(金、REIT)を45:35:15くらい。国内、先進国、新興国はほぼ均等。基本的にノーロード、信託報酬が安いインデックスファンドを選んでいます。

最近、信託報酬の安いファンドが結構発売されていると思います。安さに惹かれて乗り換えたい衝動にかられますが、当然、純資産もまだ少ないし、実績もありません。

ただベースとする指標が同じインデックスなら運用成果もどれも同じであろう気がするので、安さを追求して銘柄揃えるのでいいと考えてますが、何か留意点ありますでしょうか。よろしくお願いします。


 


ご回答:ひたすら低コストでOKです、ただしマザーファンドの規模を確認しよう

マザーファンドの規模をチェックして、安定的に運営されているか確認

ご質問、ありがとうございました。すでに淡々と国際分散投資に取り掛かられていらっしゃるようですね! 自分に合った投資は、長く続ければ続けるほど、自分の分身のような存在になって、積みあがった資金は安心して生活を送るための糧になります。

今回のご質問ですが、基本的に、信託報酬の安いものに乗り換える方針で構いません。乗り換えると言っても、今まで積みあがってきた資産を売却してしまうと、余計な税金を2割も持っていかれますので、新規に購入するファンドを新しくするという意味になります。

例えば、今まではSMT TOPIXインデックス・オープンに投資をしていて、今後は三井住友・DC日本株式インデックスファンドSに乗り換えようとした場合です。

三井住友・DC日本株式インデックスファンドSに切り替えると、従来よりもコストが約半額になるので、どう見ても明らかにメリットが有ります。

この時、切り替え先のファンドの純資産総額が、三井住友のように20億円規模と、小ぶりであることが気になるかもしれませんね。このような場合は、マザーファンドの規模を運用報告書の全体版で確認すると良いでしょう


●三井住友・DC日本株式インデックスファンドSの純資産

三井住友・DC日本株式インデックスファンドSの運用実績


●三井住友のマザーファンドの純資産

三井住友・DC日本株式インデックスファンドSのマザーファンドの実績


三井住友であれば2000億円も積みあがっていて、何ら心配がない事が分かります。ここまで資産が大きいファンドであれば実質コストも極限まで低い事が推定できるので、安心して乗り換えることが出来ますね。

ファンドによっては、マザーファンドの規模が分かりにくい場合も有ります。例えばiFree TOPIXインデックスは登場から1年経過していないので、運用報告書の全体版がありません。

しかしマザーファンドに投資している事は目論見書を見ると分かりますので、該当するマザーファンド「トピックス・インデックス・マザーファンド」を検索して、大和証券投資信託のような運用会社の別のファンドなどから、探り当てなくてはなりません。

今回は「ダイワ・インデックスセレクトTOPIX」の運用報告書の全体版から、チェックをしてみました。マザーファンドの純資産が掲載されていないので、全体版のうんと下のほうにスクロールして、以下のような部分をチェックします。

すると、マザーファンドの規模が1000億円を超える規模だと判断できるので、だったらiFree TOPIXインデックスに切り替えても良いな、という判断につなげます。

運用報告書記載の純資産残高


ただ、このような事をやるのは、投資が好きな人以外は苦痛だと思いますので、それであれば新しい低コストインデックスファンドの運用期間が1年を経過して、運用報告書の全体版が発行されてからで良いでしょう。


インデックスファンドであれば、どれも似たような運用成績ではあるが

松本さまがおっしゃるように、どれも運用成績は同じようなものです。下記、3つのインデックスファンドの過去2年近くのリターンの差異を表示します。数字は税抜き信託報酬です。

<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド(0.29%)
SMT TOPIXインデックス・オープン(0.37%)
野村インデックスファンド・TOPIX(0.40%)

ベンチマークが同じインデックスファンドの運用実績の比較


面白いのは、同じインデックスに連動するファンドなのに、ごく僅かですが、信託報酬が低いほどリターンが高い事です。これは他のファンドでも、このような現象を目にすることが出来ます。

つまり、同じようなインデックスファンドでも、コストにこだわればこだわるほど、「チリツモ」レベルではありますが、リターンが高くなるという事ですね。

この差異が大きいと考えるか小さいと考えるのかは、ご自身の価値観などによって人それぞれですが、インデックス投資が投資のメインだとしたら、バカにできない数字だと思います。

当サイトでもお知らせしておりますが、ニッセイアセットマネジメントのニッセイインデックスシリーズが2016年11月18日から信託報酬をさらに引き下げて、このシリーズが日本の投資信託の最低コストシリーズになります。

面倒ならば、全てニッセイのファンドに統一してしまっても、全く問題ありません。インデックスファンドのおすすめのページもご覧いただきつつ、検討してみて下さい。





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