確定拠出年金での、投信積立についての質問

確定拠出年金を利用して、毎月積み立てによる国際分散投資を実行している人から、ご質問が参りました。ブレグジットで一括投資、みたいなことが出来ないものかと。


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NISAは相場を選んで一括購入できるけど、確定拠出年金はそれができない

2016年12月:NY様(男性・30代)よりのご質問

確定拠出年金の投信積立についてです。確定拠出年金で投信を運用する場合、NISAとの最大の違いは、NISAは相場を選んで一括購入出来るけど、確定拠出年金はそれが出来ないですよね。 (相場無視が投信積立の真骨頂と本サイトでも仰ってますが…)

DCのような毎月積立においては、今現在「これといったお買い得ジャンルが無い」状態です。なので、今は日本国内、海外の先進国・新興国の株式・債券投信を全て積み立ててます。

NISAなら今年で言えば、ブレグジットのような時に「株式ETF一括購入」がいいと思いますが… 堀田様の想う「DC・NISA」の最適な利用法を御教示願えればと思います。 m(_ _)m


 


ご回答:確定拠出年金でも、実は一括投資が可能です

NY様、この度はご質問、ありがとうございます。確かに確定拠出年金では毎月掛け金を拠出して積み立て購入していきますので、自由度が全くないと思われるかもしれませんね。

その点、NISAであれば好きな時に、その年の上限金額の120万円まで、一括で投資が出来てしまいますので、ある程度タイミングを読みながら投資をしていきたいという人には、NISAの方が有り難いと思えなくもありません。

しかし、実は確定拠出年金でも、一括投資は出来てしまいます。

その方法は、通常は毎月の積立先を、定期預金にしておくのです。そして相場が暴落する時が来るまで、毎月じっと待ちます。「暴落が来た!」と思ったら、確定拠出年金のマイページにログインして、スイッチングの手続きをします。

今回であれば、定期預金を解約して、ただちに狙った資産クラスの投資信託を買い付けるという事になります。

私も一度、定期預金から新興国株の投資信託にスイッチングしたことがあるのですが、当日に定期預金が解約になり、翌々日に投資信託の購入が完了しました。この間、わずか3日間であり、こんなにも機動的に対処できるのかと驚きました。




私の場合、単に間違えて定期預金にを買っていたのに気が付いて、それでスイッチングしただけなのですが・苦笑、しかしこの方法を使えば、相場が高騰したタイミングではじっと資金を貯め続けて、ここぞという時に投資での買い出動が可能ですね。

ブレグジットのような好機に、怯むことなく資金を突っ込めるような胆力のある人、あるいは株式投資に慣れている人には、このような方法も選択肢に入れて良いと思います。

企業型確定拠出年金を利用されている場合、今回のようにスムーズに手続きが完了するのかどうか、当方には分かりません。一度確認していただくとよろしいかと存じます。)

なお、口座の最適な利用方法と言うのは、一概には何とも言えませんね。NISAに関しては非課税期間が5年間と短くて使いにくいので、私本人は利用していません。代わりに妻のNISA口座の管理を手伝っているのみです。

NISAは利益が出て初めて意味がある口座です。長期投資は報われると信じて行うものの、確定拠出年金のように10年単位で本当に長期に投資するのならば、まず利益になるだろうとは思うのですが、さすがに5年間ではインデックス投資に使うのは無理があるなと。

「利益が出たらラッキー、損が出たとしても仕方がない」と考えられるならば、日本株や先進国株など、リターンの望めるものを配置すれば良いと思います。

逆に私は「利益が出なかったら意味が無い」と感じるので、相場の下落時に高配当利回りの分配型ETFを購入して、分配金を非課税にするような戦術で対処しています。(それでも元本が大きく棄損したら、トータルで損になりますがね。)

NISAで絶対に損を出したくないと思ったら、NISA口座は使わなくても良いと思います。あるいは、インデックス投資で使うとしたら、価格のブレが小さい(リスクが低い)、国内債券クラスか、ヘッジ付きの外国債券などがふさわしいのではないかと思います。

確定拠出年金については、先が長い場合は、とにかく口数を沢山仕込めるものに投資をするのが一番でしょう。新興国株のようにブレが大きいものへの投資には、最適です。

年齢が高くなってきてブレの許容がしにくくなったら、少しずつ安全資産にスイッチングして、アセットアロケーションのリスクを低めていくこともできますし、とても使いやすいですね。

また、確定拠出年金については、必ずしも「最適」にこだわる必要は無いと思っています。確定拠出年金は節税効果が凄まじいからこそ、使う意味が大ありになります。

個人的には投資の不確実性よりも節税の確実性を重視するので、投資先の投資信託などは、適当にリスクが高すぎないバランス型ファンドでも買っていればOK、とさえ感じるくらいです。

という事で、以上が今回の私からの回答になります。NY様のおっしゃるように、今はこれといってお得なジャンルが無いので、私もまったく投資する気がゼロです。確定拠出年金の制度が無ければ、たぶん投資は休止状態になっていたと思われます。

それにしても、個人投資家は無理やり株を買う必要など有りませんから、気が楽で良いですね。今後も個人投資家という身分を最大限に生かして、自分の性格に一番合うような投資を続けていきたいと思っています。





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