将来への不安を解消するため、積み立て投資を実行

今まで貯蓄したことしかなかった30代の女性の方から、今後投資を行う事で将来不安に対処したいとのお便りをいただきましたので、次の通りご紹介しますね。


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とにかく分散と低コストで、将来不安に対処してみました

2017年1月:ななみ様(女性・30代)よりのご質問

初めまして、こんにちわ。昨年から将来に対する不安から色々と調べていたところ、こちらのサイトへ辿りつきました。

投資とは縁のない、「投資なんて金持ちのするもの!怖いもの!」というような考えが当たり前の環境で30年以上過ごしてきた身としてはなかなか踏み切ることができずにいました。

ですが、こちらのサイトで自分に合いそうな投資方法を学ぶことができた気がしたので心機一転今年から投資を始めようと思いました。背中を押していただき、ありがとうございます。




アセットアロケーションやポートフォリオは自分なりに勉強し決めてはみたのですが、初心者故どうしても不安が拭えなかったので一度見て頂きたくてメールをしました。

【ポートフォリオ】

iFree8資産バランス:10%
ニッセイ外国株式インデックスファンド:35%
ニッセイTOPIXインデックスファンド:10%
ひふみプラス:10%
野村インデックスファンド・新興国株式:10%
ニッセイ外国債券インデックスファンド:10%
・貯金:15% (ある程度貯まったら何ヶ月分かの金額でまとめて国債を購入予定)
※他1年半分の生活分の預金あり


【アセットアロケーション】

・先進国株:36.3%
・日本株:21.3%
・新興国株:11.3%
・日本債:16.3%
・先進国債:11.3%
・新興国債券:1.2%
・先進国REIT: 1.2%
・日本REIT: 1.2%
※貯金は日本債へと割り当てています。


最初はiFree8を抜いたもっとシンプルな配分で考えていたのですが、ネット証券で実際に何度か購入をするという経験を積む際にこちらのファンドを選んだのでせっかくならそのまま少しずつ続けていくのもありかなと考えそのまま含みました。

(これだけの均等ファンドがどういう動きをするのか初心者として単純に興味があったので実際に自分の目で確かめてみたいという気持ちもありました)

気になる点としてはiFree8と同じ理由で、調べる度に名前があがる『ひふみプラス』をどうしても保有して実際に動きを見てみたかったので日本株のみTOPIXと半々にしました。

日本や世界の未来など読めるわけがないので、とにかく分散と低コスト、リスクが高めなのは承知しておりますが30代はなるべく株率を多めにということを考えてみました。将来的には、ゆくゆくは債券を多めに。

あと分散を目的としているため仕方がないのですがあまりファンドが多すぎると器用でない自分は正直把握するだけでもいっぱいいっぱいなので、バランスファンドであるiFree8が良いなと感じたらこちらを中心にして多めに持ちたいものを別ファンドで補うというやり方へシフトしていきたいなとも考えております。

長々と申し訳ありませんが、気になる点などがございましたらご指摘いただければ助かります。(個人的に一番気になる点はアクティブファンドを日本株として捉えていいのかということです)

お時間ある時でかまいませんのでよろしくお願いします。まだまだ寒い季節なのでお身体にはお気をつけください。それでは失礼致します。



 


ご回答:素晴らしい!何も問題はありません。後はほぼ放置して熟成させるだけ。

念のために、資産が減る時もある事は考えておきましょう

お便りを拝見して、正直、素晴らしいと思いました。初心者の場合、商品ポートフォリオをアセットアロケーションと勘違いする人がとても多いのですが、そこはシッカリと各資産の割合を計算されておられて、完璧です。

今回のアセットアロケーションをインデックス投資のツールで計算すると(平均コストの計算は省略しています)、次のような状況になります。




株式の比率がおよそ7割なので、期待されるリターンも5%台半ばと、決して高すぎはしませんが低くも無いという位置付けです。

このリターンを実現する時のリスクは、確率約7割の世界においては、1年で最大でプラス19.78%、マイナスで8.54%になります。

このくらいの数値はよくある事なので、マイナスになったとしても決して慌てずに、逆に投資の絶好のチャンスだと考えて、追加投資できるようになったら一人前です。

リーマンショックやそれに近いくらいの金融の衝撃が走る事も稀にあるので、2標準偏差(確率約95%)のリスクがある事は、じゅうぶん認識はしておきましょう。昨今は金融の世界は好調なので、リスクを考えない人が多いと思いますので。

ちなみに2標準偏差のリスクを考えると、1年で最大で資産は33.94%のプラスになる一方で、暴落があると22.7%のマイナスになる事もあり得ます。

想像しやすい例として、例えば投資を開始して10年とか20年が経過して、資産が1000万円になったタイミングで2標準偏差の暴落が有ったと仮定すると、資産は22.7%減って、773万円になってしまいます。

つまりこういう227万円もの元本割れに耐えられるかを想像するのが、非常に大切です。ただしリーマンショックのように100年に1度の大暴落は有りましたけれども、その後はきちんと回復して、今やリーマンショックを超えて株価が上昇しているくらいです。

すなわち、暴落が怖くて市場から逃げ出した人は大損して、逆にこれはチャンスだと考えて追加投資した人は大きく資産を増やしているといるのです。

投資というのは平常時には淡々と積立投資を行い、暴落時には恐怖に打ち勝って金をじる、=投資が出来る人が、常に勝利するのです。

そもそもインデックス投資は世界経済の成長分だけ、常にリターンが上がる事を前提としていますので、勝利するというより「負けない」投資法です。負けないで老後まで市場に居続ける事こそが、相場における「勝利」なのです


日本株にアクティブファンドを混ぜても、OKです

ひふみプラスを日本株にカウントしても大丈夫かとの事ですが、全く問題ありません。日本株への投資比率の一部にカウントしてください

アクティブファンドが常に市場平均を上回る成績を残せることはほとんどありませんから、インデックスファンドだけを選んで投資していれば良いものの、それでは面白みが無いのがこの投資の最大の欠点ですから、資産配分全体のごく一部を、そのような「山っ気」を出して、楽しんで投資できるようなところに投じるのも、相場に長く居続けるための方策の一つです。

ひふみ投信は数少ない、当サイトも太鼓判を押すおすすめアクティブファンドの一つですから、気になるようであれば積立なさると良いでしょう。


あとは完全放置、年に1回だけリバランスを

そしてあとは、投資している事を忘れるくらいがちょうど良いです。60代までに30年も投資期間があるのですから、単年度で一喜一憂することほど無意味な事はありません。

(というかそこからあと更に30年くらい長生きする可能性だってありますから、もっと長期目線で投資を考える必要が有りますね。)

将来への不安を積み立て投資で解消


ただし、年に一度だけ、所定のアセットアロケーションの比率よりも率が増えているファンドを売却して、代わりに率が減っているファンドを買い増してください。このリバランス作業をやると、長期でリターンが増加することが分かっています。

面倒であれば、2年に1回でも、3年に1回でも構いません。また、率の増えているファンドを売るとなると、ほぼ利益確定することになるはずで、そうなると余計な税金を支払う事になって投資効率が落ちます。

できればそれを避けるために、ノーセルリバランスと言って、率の減っているファンドだけ、別途用意した資金を投じて買い増しをするという事をされると良いでしょう。


確定拠出年金を活用すれば、さらにメリットが有ります

ところで、30年程度の投資期間があるのならば、確定拠出年金をも併用されることを検討されてはいかがでしょうか?

私は不動産投資の世界に足を踏み入れてから節税に目覚め、投資のリターンの不確実性よりも節税の確実性のほうをより重視するようになりました。

ななみ様が現在、企業にお勤めなのか自営業なのか主婦の方なのか分かりませんが、極めて節税効果の多大なidecoでインデックス投資を検討される事をおススメします。

関心の高いひふみ投信も、SBI証券の個人型idecoで購入することが可能です(個人型idecoの対象になる場合のみですが)。

今回のご質問の投資を一度やってみて頂いて、「ああ、これなら私にも無理なく出来るな」と判断したら、idecoも検討すると良いでしょう。





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