公務員と専業主婦の改定ならば、NISAよりも確定拠出年金が有利

これからご家族全体の資産を運用してゆこうと考えた、主婦の奥様から、具体的な内容の相談がありました。現状、NISA口座をフル活用して投資を行う考えのようですが・・・。


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家族全体の資産運用をNISAで行う予定なのですが・・・

2017年1月:公務員妻様(女性・20代)よりのご質問

アドバイスお願いいたします。子供が生まれるにあたり、投資信託を始めてみようと調べていてこちらにたどり着きました。記事やQ&A大変分かりやすく参考にさせていただいております。投資プランを立ててみたのでアドバイスお願いいたします。

まず家族構成ですが、夫(警察官37歳)、私(専業主婦35歳)5月出産予定です。職場の年金積立制度は、一つは普通の財形年金共済、もう一つが「警生協年金ゆとり」という商品で、退職後積立金にプラスアルファした金額が年金形式で受け取れるものです。

警生協年金ゆとり


職場の年金積立(年利1.25程)400万(年間45万積立)

投資信託
・夫NISA 110万
・私NISA 110万 (2年目以降両口座合わせてリバランスしながらスポット入金)
・ジュニアNISA 80万(2年目以降積立80万 バランスファンドを利用)

NISA口座アセットアロケーション
・国内株  9.1% 20万
・先進国株 40.9% 90万
・新興国株 9.1% 20万
・国内債券 40.9% 90万
・リスク11.22 リターン5.23(エクセルツール使用)

ジュニアNISA口座はニッセイインデックスバランスファンド4資産均等にし、よっぽどのことがないかぎり18年そのままと思っています。

資金の運用を考えてアセットアロケーションを組むところまではいったのですが、投資信託が初めてなので2年目以降の運用方法が難しいです。組んだアセットアロケーションにアドバイスいただきたいのと、2年目以降の運用方法について教えていただきたいと思っています。

定石通りアセットアロケーションを組んで、特定口座、NISA口座、ジュニアNISA口座で運用しようとしました。しかし3つの口座を使い、なおかつ積立を利用することで、2年目以降リバランスが難しいのではと行き詰まりました。

それを改善しようと思い、ジュニアNISA口座をバランスファンドで積立し、NISA口座は積立せずNISA口座内でリバランスを行えるようにしてみました。しかし、そうするとジュニアNISAを除外してアセットアロケーションを組んでいることになってしまっており、考え方が悪い方になっていないかと詰まっています。

そもそも最初から職場の年金積立を除外してしまっているのも間違っていないか疑問です。 分かりにくくてすみません。よろしくお願いいたします。



 


ご回答:NISAを使うからややこしくなる訳で、確定拠出年金を使いましょう

ご質問いただきまして、ありがとうございました。投資するのが初めての場合、アセットアロケーションを組むのもリバランスの事を考えるのも、ややこしいですよね。

ましてやご主人の口座やご自身の口座、そしてお子さんの口座をトータルで考えようとすると、色々な制度もある中、袋小路に迷い込んだような気持になるのではないでしょうか。

まず今回、資産運用の目的がどこにあるのかを確認しましょう。職場の財形年金制度に積み立てるという事から、おそらくここでは老後(退職後)の資産形成が目的なのだと仮定して、話しを進めてまいります。




警察官の定年は60歳ですから、ご主人はこれから23年間も積み立て投資を行う事になります。この場合、期間が限定されたNISA口座よりも、はるかにメリット特大の積立口座が存在します。そう、2017年1月から制度が改正され、ほぼだれでも利用できるようになったiDeCoです。

公務員も主婦も、1月から加入できるようになりましたので、今後投資の主軸をiDeCoで考えてみてはいかがでしょうか。公務員の場合は月額1万2000円(年間14万4000円)、主婦ならば月額2万3000円(年間27万6000円)を積み立て(拠出)できます。

参考iDeCoでインデックス投資
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2年目以降積み立てに回すお金が年間で80万円(月額換算6万7000円弱)ですから、夫婦合わせて個人型iDeCoに枠内限度額いっぱいの3万5000円を積み立てできます。そして残りの3万2000円を、ご主人のNISA口座(奥様でも子供でもOK)で積み立てれば良いでしょう。

個人型iDeCoを使う事で、特にご主人は拠出時に多大な節税効果も発揮できますから、極めてメリットが甚大です。仮にご主人の年収が600万円だとしたら税率20%なので、年間の掛け金14万4000円で節税できる金額は2万8800円にもなります。

家族全体のアセットアロケーションは既に組んだ数字で問題など無いので、(ちゃんとリスク許容度のイメージが出来ていることが前提)、2つのiDeCoと1つのNISA口座全体でリバランスできますから、悩むことも無いと思います。

参考投資信託のリスクとリターンを具体的にチェック


ちなみにiDeCo口座内は利益確定のリバランスをしても無税になります。通常の証券口座を利用した時に、売却を伴うリバランスの場合は都度20%の税金を差し引かれて投資効率が落ちるのに対して、iDeCoではそのような事が無いのもメリットですね。

なお、職場の年金に関しては、アセットアロケーションの中では現金部分に含めます。株でも債券でもなくまぎれもなく現金です。

それと、初年度に一括で投資できる金額が300万円あるのだとしたら、これは夫婦ともにNISA口座を開いて、初年度はそちらに投資するのでも良いでしょう。

一括で投資するのが苦痛に感じる場合は、NISAで積み立てを行って徐々に金額を積み上げてゆくのでも良いですし、半分を一括投資、残り半分を積み立て投資しても良いです。

この場合、翌年以降のリバランスと言っても、そんなに資産クラスの比率は変わらないと思いますので、特段、悩む事はありません。万万が一に比率が大幅に変わってしまう事態となっても、数年がかりでリバランスしてゆくのでも全く構いませんから、そこは心配しないで頂いて、それよりもなるべく早く、投資をする方が良いでしょう。

参考一括投資の方がドルコスト平均法の積立投資より良いのでは?





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