銀行に買わされた「買ってはいけない投資信託」の簡単な売り方

幸いな事に、投資の初期において気がついた、「買ってはいけない投資信託」について、いつ売却して良いのかのご質問を頂きました。答えは非常に簡単なのです。


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やってはいけない投資をやっていました

2017年3月:ウミスズメ様(女性・40代)よりのご質問

以前から勉強したいと思っていた投資信託について1か月ほど前からやっといろいろ調べ始めました。私はやってはいけないことをやっていました。

銀行員の勧められるままに2015年3月に新光・US-REIT(ゼウス)を、NISAを勧められ100万買付。2016年8月に同じ投資信託を100万追加で特定口座で買付し、同じ時期にしんきんJ-リートオープン(毎月決算型)をこちらはNISA口座で100万買付。すべて分配金は再投資に設定しています。

投資信託の売り時を知りたい


購入時手数料はUS-REITで2.7%、J-リートは2.16%。 取得金額が300万に対し2016年12月末の評価損益はトータルで+4万5136円で、手数料等を差し引くとマイナスです。

少し投資信託のことが分かってきた身としては、このファンドはあり得ないと銀行マンに怒りすら沸きますが自分の無知が原因だと納得させています。

今のところ余裕資金はあるので、そちらでセゾン投信のセゾンバンガードGBFなどノーロードのインデックスファンドの積み立て投信をいくつか始める段取りを取っています。問題は、

今やっている300万を投資した投資信託をいつ解約するかのタイミングが分かりません。

実家の両親も同じく銀行員に勧められるまま同じ投資信託をやっており、そちらは毎月分配金をお小遣い代わりにもらっています。投資信託が少し分かってきた身としては、バランス型インデックスファンドでいいのでそちらに変えてみては、とアドバイスをしてみました。

ですが、父72才母69才で10年単位の長期での積み立て投信はあまり現実的ではないし本人たちも「今さらネット証券に口座を開いてネットで銀行から送金とか煩わしい(新しい)ことは覚えられない」と消極的です。両親はそのまま今のファンドを持っておく方がよいのでしょうか?



 


ご回答:実は、売却のタイミングは、極めて簡単に考えることができます

このたびは弊サイトにお問い合わせいただきまして、ありがとうございました。ウミスズメさまがお怒りを感じるのは、ごもっともです。

銀行員は一見親切そうに商品を勧めますが、買わされたファンドを見ると、とても投資家の事を第一に考えたとは言い難いです。彼らは、自分たちのために投資信託を買わせている。結果から見ると、そうとしか思えません。

今回のような問題を回避するには、投資家側が知識を得るしか方法がありません。幸いウミスズメさまは初期の段階で「騙された」と気づきました。合計300万円を出して、ファイナンシャルリテラシーを確立するきっかけになりました。自分への投資が成功に近づいたのです。


まず最初に、今後のアセットアロケーションを考える事が必須

さて、まず真っ先に考えて頂きたい事、それはアセットアロケーションです。今後も投資を続けたいというお考えで、それがタイミングを読まない長期の国際分散投資であるならば、ご自身にふさわしいアセットアロケーションを最初に作っておくことは必須です。

これをやらないと、将来必ず絶対にやって来る相場の暴落で右往左往して、暴落の底で投資を止めるという、最低最悪な行動に出てしまいがちです。(あるいはちょっとの利益ですぐに売却して、資産の成長が停止してしまいます。)

アセットアロケーションを考えれば、投資信託の売却は簡単


投資の初心者は、投資の勝利とは大儲けする事だと勘違いしていると思いますが、そうではありません。投資を止める時(それは死ぬ時かもしれません)まで長期間、相場から撤退しないで、そこにとどまり続けることが投資の勝利です。

長らく相場に居続けると、必ず利益が乗ります。それも、いつしか自分でも意外なほどに資産が貯まっていくのを実感すると思います。それが、投資の勝利です。短期間で大儲けとか、そんな事はごく一部の人だけの話しですから、惑わされないようにして下さい。

そして長期投資を、ストレスを極小にして行うための儀式みたいなものが、アセットアロケーションの構築なのです。ややとっつきにくい感じもするはずですが、アセットアロケーションの決め方のページを見て頂いて、決めて頂ければと思います。

ここさえ決まれば、投資は半分以上成功したも同然です。あとは、そのアセットアロケーションに当てはめるファンドを選ぶだけで、非常に簡単になります。個別のファンドを組み合わせるも良し、セゾンのファンドだけ、あるいはそれに少し個別ファンドを足すも良しです。


今、保有しているファンドの売りタイミングは、極めて簡単です

上記を踏まえると、ウミスズメさまの疑問はいとも簡単に解消します。仮に今この瞬間、アセットアロケーションが出来ているとします。この場合、買い付けするファンドは、アセットアロケーションを実現する時において、最も低コストのインデックスファンドになります。

参考インデックスファンドのおすすめのページ


さてこの時、ウミスズメさまのアセットアロケーションのパーツとして、海外リート部分にゼウスが、国内リート部分にしんきんJリートオープンがすでに配置されています。

アセットアロケーション全体から見て、これら2つのファンドの比率は、どうなっているでしょうか。はい、明らかに猛烈に比率が高すぎることになります。となると、直ちに、可及的速やかに、資産配分比率を訂正化する必要が有ります。

そう、タイミングなど全く無関係に、リバランスをしてやることになります。たぶん、リートの投資比率は全体の1割とか2割程度でしょうから、ほぼ全売却することになります。リバランス作業において、利益が乗っているとか乗っていないとか、ほとんど関係ありません。

また同時に、現状のファンドは低コストのインデックスファンドでしょうか。違いますよね。高コストのぼったくりアクティブファンドです。こんなファンドがウミスズメさまのアセットアロケーションのポートフォリオとして配置されているのは、ふさわしい事でしょうか。

相応しくありませんよね。したがって、現在保有しているファンドは、直ちに全売却以外有りません。利益が乗っているとか乗っていないとか、そんな事は関係ありません。

そして海外リート部分には<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンドを、国内リート部分には<購入・換金手数料なし> ニッセイJリートインデックスファンドを配置することになります。

(アセットアロケーションにリートを含めない場合は、単純に全売却して、その資金を他の資産クラスの購入に充当することになります。)

実に簡単ですよね? 悩むところが皆無です。もしも銀行員からあの手この手で解約阻止を持ちかけられたら、「手数料無料でニッセイインデックスファンドシリーズが購入出来れば、引き続き銀行を利用します」と言ってやりましょう。

ところで、今保有しているファンドを売却できない人がいます。失敗したと思っても、売却できない人がいます。そんな人たちは恐らく、今後も全く投資には不向きな人だと思いますので、今後の生活から投資を一切近づけないようにするのが身のためだと思います。

中には、「銀行員に申し訳ない」などと、「騙した詐欺師を擁護する」人もいます。そのような人は100%「投資できない体質」だと思いますので、全力で投資の世界から遠ざかる事が賢明です。貯金以外、やってはなりません。


お年を召したご両親場合は、かなり難しい事がある

難しいのは、ご両親です。我が家でも、投資信託や不動産に妙に詳しい息子(つまり私)の意見よりも、そそのかして金を吸い取ろうとする野村證券の営業マンや、町の不動産屋のオヤジの意見を聞きます。不思議でなりません。

毎月の分配金はお小遣いのように見えて、その多くが元本払戻金であり、支払われるたびに基準価額が落ちてゆき、最後にはご自身の資産が出涸らし状態になってほとんど無くなってしまう事を説明しても、聞く耳を持たない可能性が大です。

もしも現状のボッタクリ投資信託からの乗り換えが、手間がかかって面倒だという事だけであれば、ウミスズメさまがご両親に代わって、手続きをしてあげるのはいかがでしょうか。

私は、分配金を受け取る投資については全く反対しません。問題は、そのようなニーズを逆手にとった、人を食い尽くすような投資信託しか存在しない事です。

しかし、SBI証券の投資信託・定期売却サービスを利用すれば、ニッセイインデックスシリーズのような超低コストインデックスファンドを、自作で毎月分配型投資信託に変えることができます。しかも配当利回りの範囲内で分配をするようにすれば、タコ足分配にもなりません。

(若干、タコ足になったとしても、今の毎月分配型投資信託を利用するよりははるかに、比較的長い期間、資産を食い尽くすリスクは減るはずです。)

「お小遣い」は減りますが、これは自分の資産の解約が無くなって、本来の「配当を目的とした投資」になったという事であり、それが本当の姿ですから、その部分も納得させてあげる必要はあるでしょうね。

今後 、ご両親を説得するにおいて、何かまた不明な点が出てきましたら、どうぞお気軽にお尋ね下さいね。





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