30代の長期分散投資のポートフォリオに関する問題点について

だいぶ預貯金を積み上げることができている人が、これから投資にもチャレンジしたいという事で、ご相談を頂きました。その際の問題点のご指摘です。


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ポートフォリオのリスクが取りすぎていないかどうかをお聞きしたい

2017年3月:da-hon様(男性・30代)よりのご質問

初めまして、最近資産運用を勉強して開始しました。預貯金は1500万程度あります。下記の投資以外に年200万円程度は預貯金で貯蓄が出来る状態です。現在の年間の目安は120万円を

・国内ETF(TOPIX連動型1306)
・海外ETF(バンガードワールドストック)

(だいたい半々にする予定。NISAで買い付け手数料無料なためNISA枠はこれで埋めています)


以下積み立てで、株式:債券 7:3

〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国債券インデックスファンド 月15000 円
・個人向け国債10年変動 30000 円


確定拠出年金で(月23000) 株式;債券 9:1

・DCニッセイ日経225インデックスファンドA (30%、 6900円)
・DCニッセイ外国株式インデックス (40%、 9200円)
EXE-i新興国株式ファンド (20%、 4600円)
三井住友・DC外国債券インデックスファンド (10%、 2300円)


とりあえずNISA内で、120万円ETFが買い付け手数料無料で買える向こう5年は、適宜調整しながらだいたいこれくらいの内訳でやろうかと考えています(長期投資目的なので売るつもりはあまりありません)。

NISA+特定口座で債券の割合を低めにはしていないので、確定拠出年金の部分では株式を高めに取りました。

お聞きしたいのはアセットアロケーションとしてリスクを取り過ぎていないかということ、これから金利が上昇する可能性がある中で海外債券の位置づけについてご意見を頂ければと思います。



 


ご回答:ポートフォリオに関する考えに誤解があるようです


ポートフォリオのリスク


お便りを拝見して、凄いなあと思いました。30代で既に1500万円の預貯金があり、毎年200万円も貯蓄を上積み出来るなんて、実に素晴らしいですね。

当然、今の世の中は預貯金してお金が増えるなんてことはまずありませんので、ほとんどの人にとっては投資は避けて通れない事になります。

その時に株式投資の才能のある人は個別に株を売り買いすれば良いのでしょうが、やはりほとんどの人にはそんな能力はありませんので、長期の国際分散投資をする事になります。

長期の国際分散で最も大切なのが、当サイトでも何度も繰り返し申し上げている、「アセットアロケーションをどうするのか」につきます。長期分散投資の成否のほとんどがアセットアロケーションによって決まると言われていますので、この部分は真剣に考えたいところです。

da-hon様の場合、あともう少しのところまで来ていますが、少々、誤解をされているようです。NISA口座と確定拠出年金で別々の資産配分をしているところが問題であり、本来はそれらを合算してアセットアロケーションを組まねばなりません。

従いまして今回の回答としては、通常の証券口座、NISA口座、確定拠出年金口座をまとめて1つとして、アセットアロケーションを構築しなおしていただいて、その上で各資産クラスごとの比率を再度確認していただくと良いですね。

そしてリスクの取りすぎかどうかは、ツールを使えばリスクとリターンの関係が分かりますから、自動的に算出されたリスクの数字から、ご自身にとってリスクが過剰か否かを判断すれば良いと思います。

この部分、リスクを取りすぎかどうかは1人1人によって全く違います。私がda-hon様の性格や年収、家族構成などなどを知る由もありませんから、回答は不可能です。投資する人がご自身と向き合って、リスクの判断をする必要があります。

ただしなかなか自分でも分かりにくい事でもあるのは確かで、そうであるならば例えば2年とか3年とかとりあえずやってみて、資産の変動が自分にとって思ったよりもストレスに感じるのかどうかを試してみると良いでしょう。

ところで、今後金利が上昇するとしたら、債券価格は下落します。だとしたら債券を保有するのは不利な事は明らかだとは思います。

しかし、そうなるとそもそもアセットアロケーションを組むこと自体が、あまり意味のない事になってしまいます。タイミングを読んで投資することに他ならず、これはインデックス投資の基本原則とは反対のやり方になると思います。

アセットアロケーションを組んだのならば、価格が下落したものはリバランスの際に買いを行えば良いだけなのではないでしょうか。あらゆる資産クラスは価格の上げ下げがあるので、下がったものは買って、上がったものは売れば良いだけです。

特に投資の初心者であるならば、金利云々を気にするよりも先に、想定したアセットアロケーションで自分が投資をし続けることができるのかを確認する方が、はるかに重要な事です。

今後5年10年と投資を行ってゆく中で、自然と「相場観」が養われていきますから、その時に多少の山っ気を出して、少しタイミングを読んでみるというのであれば、それはそれで面白いのではないかと思います。


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