リスク許容度と債券投資について・相場の調子が良い時の注意点

最近、ご質問頂く際にきちんと資産配分を考えて、リスクやリターンもきちんと計算している人が多いので、感心しています。今回のご質問も、「最後の一押し」状態です。


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債券は要らないとも思えるが、甘いでしょうか?

2017年3月:金平糖様(男性・30代)よりのご質問

30歳になり結婚を機に、目的はあれど淡々と貯金(定期&普通)していることに疑問を感じ、投資を始めようとしたおり、こちらのブログにたどりつき参考にさせていただいております。


実のところ投資に興味をもって3日ほどで質問させていただくことになり大変恐縮ではございますが、こちらのブログの諸先輩方の質問も参考に、自分なりにアセットアロケーションを設定してみました。ご多忙中恐れ入りますが、一度見ていただき、ぜひご助言をお願いいたします。

口座は楽天証券で、月々2万積立を予定しております(投資がわかってきたら4万予定) 先進国株式35%、日本株式25%、新興国株式10%、先進国債券5%、国内債券25% とすると、リスク12.59%、リターン5.53%でした。

(いつくるかわからない)インフレの不安もあり、上記の割合で落ち着きました。正直なところ、リスクを減らした方が性格には合っているとは思いますが、別に預金もしますし、30年くらいの長期投資を考えていますので、値下がりには見て見ぬふりをしてリカバーまで我慢することが大事ということを理解しておけば問題ないと考えております。

債券は国内のみ10%か、むしろ長期投資・年齢のことを考えるリカバーすると想定して債券はいらないかも、と思ったりもしています。いかがでしょうか。考えが甘いでしょうか。現在購入を考えているのは、

ニッセイtopixインデックスファンド (25%)
ニッセイ外国株式インデックスファンド (35%)
たわらノーロード新興国インデックスファンド(10%)
ニッセイ国内債券インデックスファンド(25%)
ニッセイ外国債券インデックスファンド(5%)


です。 単純に手数料がなく、信託報酬が少ないものを選択しているだけでそれ以上のことは考えていません。ニッセイがメインなのは、こちらのブログでもあったように最安の座をキープしてくれそうだからという理由です。

長々と稚拙な文章となりましたが、何卒お気づきの点などがありましたらご教示お願いいたします。なお、職業柄将来的には自営業になるので、今後は個人型確定拠出年金の勉強も必要と考えております。


 


ご回答:リスク許容度は人それぞれですが、再度考えた上で判断しましょう

金平糖様、こんにちは。投資に興味を持って3日目でここまで出来るのですから、フィナンシャルリテラシーの高い人なのだと感心してしまいました!




投資する上でのリスクについて

今回のご質問、お聞きになりたいお気持ちは、よく分かります。

別に預金もしますし、30年くらいの長期投資を考えていますので、値下がりには見て見ぬふりをしてリカバーまで我慢することが大事ということを理解しておけば問題ないと考えております。

との考え方は、私も全くそう思います。超長期の投資の世界においては、債券など不要なのではないかとさえ思っています。

しかし重要なのは、頭で分かっていても、いざ相場の大暴落が発生した時の精神的な動揺は、全く別問題だという事です。投資に目覚めて3日目の人が、ご自身のリスク許容度を正確に把握するのは、難しいのではないでしょうか?

2008年のリーマンショックの時には、調子に乗った個人投資家が、何人も「志半ば」にして投資の世界から去ってゆきました。戻ってきたという話しは、あまり聞きません。

彼らに共通しているのは、相場の良い時の事しか想定していないアセットアロケーションにあります。イケイケドンドンの時は、自分のリスク許容度が案外高いと錯覚してしまいがちです。しかも暴落を経験していないのですから、余計に高く錯覚しがちです。

「相場の大暴落=景気の低迷」でもあります。景気が悪くなって給料が減らされたり、会社が潰れて解雇されたりすることも考えられます。そのような時に、リスク許容度が高いままで平気でいられるでしょうか?

投資と言うのは車の運転と全く同じです。運転させるとその人の性格が如実に表れますよね。相場の調子が良い時は、スピード違反をしがちなのです。速度が超過すると、ブレーキを踏んでも、車はすぐに停まれません。クラッシュする危険性が大です。

クルマを出来るだけ安全に運転するためには、相場の状態が良い時であっても、いつでも作動する状態にある「ブレーキ」たる債券の役割は、皆が思っているよりとても大きいのです。

私は皆さんに、相場から撤退して大きな損失を確定して、「酷い目にあった」と後悔していただきたくありませんので、とにかくリスクに対しては慎重に考えてほしいと思っています。

しかし、リスク許容度については、人それぞれです。今回私が警告を発したとしても、実は金平糖さんの性格は逆に、リスク許容度が最高に高い人なのかもしれません。あるいは、金平糖さんが大変な資産家だったり、貯金の量が半端なく多額であったりするかもしれません。

であるとしたら、特に債券クラスを大きくしなくても、問題ありません。自分なりに組んでみたアセットアロケーションが適切なのかどうか、最悪の事態も想定しながらも、ご自身で決めて頂くしかありません。これが、投資と言うものです。

どうしても決められない場合は、「とりあえずやってみる」で良いのではないでしょうか。相場の上げ下げによって変化する自分の資産の額を、2,3年に渡りウォッチしていれば、「なるほどこういうものか」と合点がいくかもしれません。

私も自分の投資スタイルが決まるまで、5年くらいはかかりました。少なくとも投資においては、調子に乗った人間よりも、慎重さを持ち合わせた人の方が、はるかに生き残る確率が高いという印象です。

⇒参考:管理人の投資しているもの・2017年3月
⇒参考:アセットアロケーションに債券は不要と考えました


個人型確定拠出年金を検討するならば

ところで、今後は個人型確定拠出年金も検討されているとの事ですが、そうであれば、今からそれも含めて、投資してゆく方が良いですね。(将来的というのがずいぶん先の事なのであれば、この部分は無視していただいて構いません。)

今後30年スパンで投資するのだとしたら、まさに確定拠出年金がピッタリです。しかも節税効果が高いので、格段にメリットが大きいです。

楽天証券の個人型確定拠出年金を使う場合は、低コストインデックスファンドはたわらノーロードシリーズになります。ニッセイよりはごくわずかに信託報酬が高くなりますが、気にするレベルではありません。

もしもニッセイインデックスシリーズが良いという場合は、個人型確定拠出年金はSBI証券と言う選択になります。

投資信託の選び方は、全く問題ありません。私もコストの事しか考えていません。インデックスファンドなので、それ以外は考える必要性が無いというのは、普段の仕事などが忙しい人間にとっては最高にピッタリです・笑。

唯一、個人型確定拠出年金を使うにしても、通常の証券口座で投資する部分と合算してアセットアロケーションを作る必要がある事です。この点に留意していただいて、節税メリットも享受しつつ、投資を行うと良いでしょう。

⇒参考:確定拠出年金の資産配分は株式100%で良いのでは?





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