新興国の投資信託の信託報酬は高いのか安いのか?

投資家デビューを果たした男性の方から、今でも抱えているお悩みについて、ご質問を頂きました。私が抱くことが無かった疑問なので、ちょっと新鮮でしたね。


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新興国株の投資信託の信託報酬が高いと思ってしまいます

2017年3月:仲里様(男性・30代)よりのご質問

堀田様初めまして。いつも楽しくサイトを拝見させて頂き、勉強させてもらっています。念願の投資家デビューを去年達成し、じっくり腰を据えて長期運用の長旅を楽しみたいと思っています。

投資家デビュー


当初、個人向け国債変動10を100万円購入し、NISAで初心者向きなifree8資産バランスを100万円程度購入して積立ていこうと思っていました。

然しながら、勉強していく中で個人向け国債を持っているのに、債券クラスにも投資されるバランス型に違和感を感じ現在積立を停止中です。もう一度、ポートフォリオを再考し現在下記の積立設定に変更しました。

確定拠出年金 DCニッセイ外国株式インデックス 2万3000円

NISA →
ニッセイ〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド 4万7000円
ニッセイ<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 2万円
One-たわらノーロード 新興国株式 1万円
ifree8資産バランス(保有中積立停止)


積立額毎月10万、運用期間SBI証券、配分比率は株式時価総額比率としています。ここで、相談ですが「新興国株式の信託報酬の評価」です。要は、One-たわらノーロード 新興国株式の信託報酬(0.495%)を高いと評価するのか、低いと評価するかどちらが正しい認識なのかということです。

新興国株式クラスで最安かとは思いますが、他クラスに比べると高いような気がします。よく、ブロガーの皆様や、投資本に「信託報酬が高いとそれだけでダメ」という記載を見かけます。ニッセイシリーズの先進国株式(0.18%)、日本株式(0.18%)を考慮すると、3倍近いのが心理的負担に感じます。

質問に戻しますと、「新興国株式クラスの信託報酬を低いと評価し、分散投資の観点からアセット・アロケーションに組み込むのか、または、高いと評価し組み込まないのが正しいのか?」 どちらが正しい選択なのかご教示頂きたく存じます。



 


ご回答:ご自身で、どの部分に重点を置くかで答えは変わってくる

仲里様、ご質問、ありがとうございました。

積み立てをする対象のファンドが全て株式なので、相当にリスクを取るおつもりかなと感じましたが、おそらく定期的に個人向け国債も購入されて、安全資産も一定割合投資するのでしょう。であれば、リスクコントロールも出来ているのだと思います。

さて新興国株式に対する投資をどうするのかですが、この資産クラスをご自身の中でどのような位置づけで投資していきたいのか明確になれば、すぐに解決する話しではないでしょうか?

新興国株投信への投資の是非


私が新興国に投資する際のいちばん重視したポイントは、ボラティリティが高い事です。期待リターンが高くてボラティリティが高いものは、長期の積み立て投資には非常に向いています。下がったところでたくさんの口数を買う事ができます。

二番目に、分散度合いを高めたいと考えました。リスクとリターンの数字は、ほとんど分散を効かせていないアセットアロケーションでも計算上は出てきます。が、それこそ単なる数字になってしまうので、長期分散投資の基本にのっとり、新興国も入れるべきだと考えました。

そして最後にコストです。かつてかなりコスト高だった新興国株式投信の信託報酬が0.5%程度に下がってきて、十分に低コストになったと判断して、個人型iDeCoには新興国クラスにも投資をしています。(⇒管理人の投資しているもの2017年春

今回のご質問は、仲里様が新興国株へ投資する時に、何を重視しているのかによって回答が異なります。分散度合いを高めるのを重視しているならば、当然新興国株も投資すべきです。

コストを重視しているのであれば、分散を一定程度抑えてでも、コストを抑えにかかるべきでしょう。(⇒信託報酬が低い順の新興国株式型投資信託一覧

そもそも、新興国株投信のコストと日本株投信などのコストを比較しても、あまり意味が有るとは思えません。ジュースと牛乳はどちらが高いのかを比べようとしても、比較対象にならないから比べられないのと同じです。

新興国株投信も、日本で売られている同じカテゴリーのファンドの中で一番安いのであれば、十分に低コストと言って良いでしょう。そこに異なる商品を持ち出してきて、高いというのはどうなのかなと思います。

コストが高くて新興国株投信は投資するに値しないと言っているブロガーがいるとすれば、その人にとってはそういう評価なのであり、その人の投資ではその解釈が正しい。

私のように解釈するのであれば、それはそれで正しいというのか、特に間違ったことをしているとは自分自身、思っていません。

そして実際に、どれが正しかったのか、20年30年後に結果が出てみないと、誰にも検証することなどできないのです。常にこのような話しは、後講釈の世界になります。

それでもコストが気になるのであれば、投資しないか、あるいは投資するにしても、当初予定していた比率よりもかなり投資金額を抑えて、ポートフォリオ全体に対するコストの影響を抑えると良いでしょう。

ただしこの場合、のちのち超低コストな新興国株式インデックスファンドが登場した場合、運用途中からアセットアロケーションを変更するのかという、新たな非常に悩ましい問題が出てきます。これについても正解等はありませんから、ご自身で決める問題になります。

それにしても仲里様からすると、本当に悩ましいポイントなのでしょうね。あらゆる出来事に完璧と言うものが無いのと同様、投資についても「100%」はありません。

しかしそれが投資と言うものであり、自分で自分なりの答えを追求していかねばならないのです。ご自身が「納得」出来る部分を、自分で見つけるしかありません。





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