IFAが、手数料の猛烈に高いものばかりを推奨してくる実態

これから投資をしてみたいという希望を持った人に対して、IFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)が行ったアドバイスが、・・・・これがある意味、凄いものでした。。。

IFAの投資信託のアドバイスに幻滅


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IFAの提案に納得しかけましたが、いったいどうなのでしょうか?

2017年4月:ひしなの様(女性・年代不明)からのご質問

初めてメールをいたします。ほとんど投資の経験がない初心者ですが、いろいろ勉強していますが、定年までの15年間で手持ちの現金1500万と、これから最低10年はできる月額積立の投資先についていろいろ考えているところです。あるIFAに相談したところ、以下のような提案が来ました。

●一時払い

みのりの投信:13.5%
MSグローバルプレミア株式(Hあり):13.5%
サムライバリュー:13.5%
・GCIエンダウメント(安定型):13.5%
・米ドル社債:23.1%

●積立

キャピタル世界株式ファンド:10万円
新興国中小株ファンド:10万円


そもそも、こちらのサイトを見ていたりして、インデックス型に投資を振り分けようとしていたのです。しかしながらIFAに相談したところ、この回答をもらってから、このページやほかの評価のサイト等を見ておりますが、買ってはいけないと位置づけられているものが多く含まれていて、やはり自分でも手数料が高いものが多いなという印象があります。

先方の説明では、手数料を3%払ってもそれよりも多くのリターンがあればそれで問題ないと言われたので、納得しかけたのですが、やはり、どうなんだろうと思っているところです。

これは分散投資として、適正なのでしょうか。これ以外の資産としては、一時払いの年金保険と区分所有の不動産があります。 ヒントになるアドバイスをいただければ幸いです。




 


ご回答:久しぶりに「酷い」アドバイスを見た。決して相手にしてはいけない。

まず、初心者に1000万円超の「一括投資」をさせるとは何事か!?

ひしなの様、ご質問、ありがとうございました。よくぞ「納得できない」という感覚をお持ちでしたね。素晴らしいです。その感覚が無ければ、久しぶりに「酷すぎる、話しにならない」という「資産運用」に手を染めるところでした。

今回の質問、以前に他の人からいただいた、IFA(独立系フィナンシャルプランナー)の提案が酷いのご質問と、本質的にはほとんど同一ですので、あわせてお読みください。

IFAと投資信託


まず最初に指摘したいのは、「一時払い」などという生命保険などの商品と同じ用語を使って誤魔化そうとしている態度です。保険の場合は一時払いをして多額の資金を投入しても、長期に保有すれば元本保証で戻ってくるのですから、そのような言葉を使っても問題ないでしょう。

が、今回は投資です。一時払いのようなお気楽なものではなく、「一括投資」と表現すべきです。なにせ、一切の元本保証が無いのですから。そして、一括投資をする意味を、ひしなの様もきちんと考えなくてはなりません。

1500万円を投資して、明日にでも朝鮮戦争が始まって(別に朝鮮のリスクじゃなくても良いのですが、分かりやすいのでそう表現しているだけです)、市場が大暴落したら、どうするおつもりですか?

リーマンショック並みの暴落が来たら、1500万円は平気で半値近くまで下げて、700万円ものお金が失われることになるのです。この部分に目を背けるのであれば、投資などする資格はありません。投資をするのであれば、リスク管理が生命線なのです。

また、ごく普通の感覚をお持ちの方であれば、まず、1500万円の一括投資など、怖すぎてとても出来るものではありません。この金額を一度に出せる人は、百戦錬磨の株式投資家くらいしかいないと思います。

一度しか会った事のないひしなの様に、このような恐ろしい投資を平気で推奨するIFAなど、これだけで全く信用できないですね。


推奨された投資信託が、これまた目を覆いたくなる酷いものばかり

次に、IFAから推奨された投資信託です。これがまた「酷いものをよくぞここまで集めてきたな」、と思うくらいの低レベルな商品ばかりです。

酷い理由としては、まずとにかくコストの高さです。信託報酬が1.5%を大きく超えるものばかりですよね。たったの年間1.5%と言いますが、10年保有したら15%です。

何もしなくても、ひしなの様の投資元本が、コストとして15%(金額にして225万円)も金融機関に抜き取られて、元本割れの方向に持っていかれる訳で、こんなものは金融関係者だけを大喜びさせる、ボッタクリ金融商品の代表格です。

もしかしたら信託報酬以外に、購入時に2%~3%程度の手数料を取るのかもしれませんね。だとしたらまさに「泣きっ面に蜂」であり、全く話になりません。

下記、SBI証券のIFA手数料です。細かい事はよく分かりませんが、かなりの手数料を受け取る事になっていますね。

SBI証券のIFA手数料


そしてIFAの言う、「手数料を3%払ってもそれよりも多くのリターンがあればそれで問題ない」という、全く人を馬鹿にしたようなセリフに、開いた口が塞がらないです。

ご質問部分に、IFAが推奨したファンドへのリンクを張っていますので、内容をよく確認してみてください。ほとんどの投資信託で、運用目標を大きく下回るような、どうしようもない運用成績しか出せていません。

それを知ってか知らぬか分かりませんが、平気で「多くのリターン」などと口走るIFAなど、やはり信頼するに足りません。IFA失格と言って良いくらいの酷さです。

そして更に、セレクトされた投資信託は全てアクティブファンドです。アクティブファンドの大半は、長期でインデックスファンドに勝てません。これは、金融に携わる人ならば知らなくてはならないような、「隠しておきたい真実」です。

だいいち、ひしなの様がインデックスファンドで運用したいという期待があるのに、その人に向かって全てアクティブファンド(しかもほぼボッタクリの)を選んでくるというのは、このIFAはそれらを選ばないといけない何かほかの理由が有るのではないかと邪推したくなります。

あ、・・・・邪推も何も、以下の楽天証券のIFA手数料を見れば、想像できてしまいます。例えば出来の悪いみのりの投信を紹介すると、3%もの手数料を受け取れます。

一方、同じく日本株に投資するインデックスファンド、ニッセイ日経平均インデックスファンドだと、なんとIFAの手数料はゼロです。

楽天証券のIFA手数料


こういう現実を見ると、IFAの本音が透けて見えてきます。「低コストのインデックスファンドなんて、アホらしくて紹介してらんねえよ」と。高コストの投資信託を売れば売るだけ、IFAは儲かって嬉しい訳です。あなたの利益など、考えていません。



アセットアロケーションもクソもない、いいかげんな資産配分に呆れる

最後に、このIFAが商品セレクトした時の、資産配分比率です。細かい小数点まで付いていますが、これは長期投資で最も大切な、アセットアロケーションとは別物だと思います。

アセットアロケーションの何が大切かと言うと、様々な資産(株式だけでなく安全資産の債券も入れる)を複合させることによって、じゅうぶんなリスク管理が出来るのです。

今回はそのようなことが考えられた形跡が、全く見当たりません。積み立て部分は先進国株式と新興国株式しかありませんし。

とりあえず、IFAが買わせたいと思っているものを好きなように紹介した、と言うだけの代物です。投資信託を使った資産形成は、一にも二にも、良さげな商品選びではなくてアセットアロケーションの構築にかかっています。

今回のような、「あらゆる意味で1ミリも救いようがない酷すぎるIFA」などは、関わるだけで人生とお金の大損ですから、直ちに縁切りをされる事をお勧めします。

IFAの話など聞いてはならない


どうしてもどなたかに相談して決めたい、と言うのであれば、しっかりお金を支払って、アドバイスを受ける事をお勧めします。インデックス運用であれば、カン・チュンドさんが良いアドバイスをしてくれるので、相談に伺うのも良いかも知れません。

本サイトのQ&Aコーナーでは、アセットアロケーションに関連する過去の質問も多数、掲載しています。元本保証の商品と違い、投資は勉強しない人間がカモにされる、厳しい世界です。カモにされた挙句、自己責任ですからね。

サイト内のコンテンツや、あるいは様々な書籍に必ず目を通していただいて、ご自身で判断できて納得できる時だけ、投資に資金を投じるようにして下さい。





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