NISAでの積み立て終了時の基準価額などに関するご質問

NISAなども活用して長年の積み立て投資をして、その終盤に関しての不安な気持ちを吐露されているご質問になります。皆さんも、同様の気持ちになる事があると思います。

投資信託質問コーナーへ
ご質問等は、コチラのお問い合わせフォームをご利用ください



 


NISA終了時の基準価額&老後にリスクを取りたくありません

2017年7月:りばぷ様(男性・年代不明)からのご質問

NISA終了後特定口座に移管された場合のことで質問です。長年積み立て投資をしているとドルコスト平均法の効果があると思いますが、NISA終了後移管されたときの基準価額になるということは、ドルコスト平均法の効果は無くなってしまうということですか?

その後も基準価額が上がり続ければ良いですが、下がるようなことがあれば一機に下がり始めるのでしょうか?2018年から積み立てNISAが始まりますが、終了時60歳と高齢になります。そのときにはなるべくリスクはとりたくないのでアドバイスいただけると助かります。




ご回答:上手に「対処」して、問題を回避するのみです

基準価額の変更は、積み立て投資の有利不利とは別問題です

まず最初のご質問です。確かにNISAの制度では、適用期間が完了して通常の証券口座に移された瞬間に、その時の基準価額が適用になります。しかし、ドルコスト平均法で積み立てたものが不利になるとか、そのような事とは別問題です。

例えばとある年に100万円で買った株が、NISAの終了間際に暴落して、50万円になってしまったとします。この場合、株価は50万円に「リセット」されてしまい、その後に値上がりして70万円で売却した時には、トータルでは大幅に値下がりしているのに、結果として売却益20万円に対する税金を約4万円も支払わねばなりません。

NISA終了で損してしまう


でもこれ、仕方がないですよね。そういう制度なのですから。逆方向に株価が上昇して、100万円で買ったものを120万円で利確できれば、NISA期間内だったら無税になるのですし。要は、そういう制度だと知った上で、使うか使わないか投資家が判断するべき問題です。

投資信託をドルコスト平均法を用いてNISAで積み立てている場合場合も、個別株の時と同じ考えになります。毎月積み立てて平均取得単価が例えば10000万円だったものが、特定口座に移されるその月にリーマンショック並みの大暴落が起きたら、基準価額は5000円くらいになってしまうかもしれません。

この5000円をそのままホールドして、7000円になったところで売却すれば、やはり同じく損しているのに税金を支払う、という羽目になります。

この事だけを見れば、ドルコスト平均法の効果が無くなるのと同様の効果が有ります。しかしやはり、値上がりして無税になるのであれば全くメリットでしかなく、何の文句も出ません。

NISA終了時に損するのは嫌だと考えるのであれば、初めからNISAなど使わなければよく、単に特定口座でドルコスト平均法で積み立てておけば良いだけではないでしょうか。

あるいは国内債券クラスのように、価格変動が極限まで少ない資産クラスに限定して運用するほかないと思います。

評論家のような気質の人なら、監督官庁に対して制度の苦情を言うのでしょうが、言ったところで損が減る訳ではないので、投資家たるもの、余計なところに労力を割くのではなく、冷静に判断を下したいところです。

長期投資であれば、基本的には現在よりも将来のほうが経済は発展して株価も上がるだろうという前提でやっていますから、NISA口座の一部で「損」が出ようとも、資産運用の全体でリターンが出ていれば、全く問題ないような気がします。



老後にリスクを回避したい場合は、リスク許容度を変更しましょう

さて、60歳を超えて老後に価格変動リスクを受けたくない場合は、答えは明確です。アセットアロケーション安全資産の割合を大幅に高めてリスク資産の割合を減らしてください

「下がるような事があれば一気に下がるのでしょうか?」とのご質問もいただいておりますが、大概は下げ相場の時はそのような値動きになる事が多いようです。




しかしそういう事も頭に入れたうえでアセットアロケーションを組み、暴落が起きてもそれを乗り切れるような資産配分にしておくのが長期投資の肝でもあります。価格下落を必要以上に怖がるのであれば、現在のリスク許容度もご自身にふさわしくない可能性があります。

運用期間中のリスクは受け入れるけれども、リタイアしてからは受け入れたくない、という事であれば、どの程度リスクを負いたくないのかご質問からは定かではありませんが、全くリスクからフリーになりたいのであれば、全て売却して個人向け国債に切り替えるのも手です。

ただしその時点で今と同様に、個人向け国債の利率が異様に低い状態(現在は0.05%)であれば、個人向け国債なんかよりも一部の定期預金のほうがはるかに金利が高いので、弊サイトの姉妹サイトの定期預金の鬼をご覧いただいて、圧倒的な高金利の定期預金に預け入れて、心に負担のかからない運用をすると良いでしょう。





★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る