アセットアロケーションがしっかり出来ているようでそうではない事例

投資の初心者さんからの質問ですが、一見良さそうに見えてまだまだ改善点が満載だなと感じた事例になります。投資はやりだすと簡単ですが、適当に始めてしまったら終わりまで適当になってしまいます。やはり最初の一歩はしっかりと。


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投資信託を選びましたが、これで良いでしょうか?

2017年10月:MK様(男性・20代)からのご連絡

楽天証券で口座開設しようとしているド初心者なんですが、当ブログに大きく影響を受けまして、投資信託を選びました。超辛口でいいので評価してほしいです。

ノーロードさんに「まあいいんじゃない?」って 言われたらこれで行こうと思ってます。毎月5万円を投資信託へ入れていこうと考えています。 下記の割合です。

50% eMAXISSlim 8資産バランス型
25% ニッセイ外国株式インデックスF
15% ニッセイ TOPIXインデックスF
10% ひふみプラス


8資産バランスを10%減らして5%ずつニッセイ外国株、ニッセイTOPIXを増やしてもいいかなと思ってますが、本命は上記の割合です。以上、よろしくお願いいたします。



ご回答:一見、何となく良さそうに見えるが、詳細を確認してみてください

MKさま、20代前半で資産運用の必要性に気が付くとは、素晴らしいですね。しかも月に5万円も積み立て投資に資金を回すなどと、純粋に「凄い!」と軽く感動です。




今回ご質問を拝見しまして、一瞬、「これで良いのでは?」と思ったくらい、何となくよく出来てはいます。しかし、これで本当に良いのか、基本的な事をもうちょっと確認したほうが良いのではないかと思います。

当方が一番気になるのは、将来必ず発生する(いつになるかは全く分かりませんよ)大暴落の時に、MKさまが果たして平静でいられるようなアセットアロケーションなのかどうかです。

もしかしたら、その部分でのチェックを怠っているのではないかと思いました。というのも、一見アセットアロケーションに思えるような資産配分比率は、全くアセットアロケーションになっていないからです。

この点に関して、まずアセットアロケーションとは銘柄選びではないを読んで頂いたうえで、必読ページとしてアセットアロケーションの決め方の具体例のページをお読みください。

なぜそんなめんどくさい事をやるのかと言えば、投資信託のリスクとリターンを具体的にチェックしておかないと、将来必ずやって来る大暴落の相場の時に、絶対に「こんな資産運用をするんじゃなかった」と後悔するからです。

MKさまは今の投資信託の組み合わせで、最悪の時にどれくらい、自分の資産に損失が出る(含み損失)とお考えなのでしょうか。そこが見えてこないと、何とも言えません。

「8資産バランスを10%減らして5%ずつニッセイ外国株、ニッセイTOPIXを増やしてもいいかなと思ってます」という部分などは、いったい何の根拠があってそうおっしゃるか分かりませんし、だとしたら私には余計にそれは何の判断もできません。

それにそもそも、そのアセットアロケーションで良いのかどうか、私がOKを出したから良いとか悪いとか、そんなものでは全くありません。私はMKさまの性格など知りませんし、リスク許容度も当然のことながら知らないのですから。

ご自身で組み立てた資産配分比率で、どの程度の損失を被る可能性があるのか見極めて、それに耐えられると思えばやれば良いし、これはまずいぞと思ったら安全資産の比率を増やして、リスクを落としてやるべきでしょう。

あともう1点指摘するとしたら、日本国への投資比率が62.5%もあり、ホームカントリーバイアスがかかっていると思うのですが、それはそれで良しとして、日本株ファンドを追加しているのでしょうか?

更には、ここ最近では一般の証券口座だけでなく、iDeCo(確定拠出年金)やつみたてNISAもスタートします。これらの非課税口座は活用する選択肢は無いのでしょうか。

それらも含めて、何となく適当に決めたと言う感じが滲み出ているような気がします。投資は自分自身のためにやるのですから、もうちょっとご自身で納得できるようにして頂かないといけないのかなと思います

という事で、会社のお休みの日を1日くらい使ってもらって、ウンウンと唸っていただいて、色々と考えて頂くと良いでしょう。

ただしそうは言っても、まだ20代前半で投資を始めようと思ったそのこと自体が、何を置いても真っ先に素晴らしいと言えますので、自信を無くさないようにして下さいね!


参考つみたてNISAやiDeCoを含むアセットアロケーションの事例





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