投信積み立てに外国債券クラスを含めるべきかどうかの悩み

積み立て対象の資産クラスは色々とありますが、REITや新興国株を入れたほうが良いのか、あるいは日本債券は外したほうが良いとか、常に色々と人それぞれ言う事が異なります。外国債券も同様で、今回は外国債券を積み立てに入れるかどうかのお悩みです。


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株式投信のみの積立のみで良いとありましたがそうなのでしょうか?

2017年11月:siroro様(男性・40代)からのご連絡

初めまして、いつも楽しく拝見させていただいています。そして、突然のご質問失礼します。この度、ご質問させていただきたいのは、積立投信の割合が決まらないのでご質問させていただきました。

外国債券に関する悩み


色々なブログを読んでいますと、外国債券投信は長期的にはリスクが大きいがリターンは少ないと記載があり、株式投信のみの積立のみで良いとありましたがそうなのでしょうか?

私は現在7千万円程度の安定資産(預金、個人向け国債、利回りの良い社債等)と、日本株の個別銘柄を1400万円を保有(優待銘柄が約半分)と、バランスファンドやインデックスファンドを毎月10万円積み立てています。

今後も、安定資産については取り崩すつもりはなく、利回りの良い社債(ソフトバンク債やSBI債等)や預金(現在なら0.4%以上の利回りの預金)と個人向け国債(1000円以上で0.4%の現金が貰えるキャンペーンを利用し1年で売却して他の証券会社のキャンペーンを利用)するつもりです。

現在悩んでいるのは毎月積み立てている投信と日本の個別銘柄の部分です。少しずつ日本の個別銘柄を減らしつつ、投信の積立を増やそうと考えています。積立金額は10万円+積立NISA(年間40万円)程度を考えています。

株の部分は世界分散で、TOPIX連動型を1割と野村つみたて外国株投信を9割積み立てようと考えていますが、外国債投信は必要なのかどうか悩んでいます。

株投資の割合の基本は、100-自分の年齢と聞いたことがあります。 これに当てはめると私は45歳ですので、100-45=65%となりますが、もし外国債投信を積み立てることになっても50:50でいいかなと思っていますが、必要かどうかが判断できません。

この積み立ては、日銀が目指している2%のインフレが本当に実現すれば、安定資産が2%ずつ減る(現在0.4%以上の利回りがあるので-1.6%以内ですが)ことになるので投信を積み立てています。

また、老後資金の足しにしたいと考えています。が、ポートフォリオに外国債が必要が判断がつきませんので、どの様に考えればよいかご教授をよろしくお願いします。



ご回答:徹底的に資産を分散するならば、外国債券も保有

siroro様、ご質問ありがとうございます。既にかなりの資産を保有されており、しかも安定性を優先して、既にご自身の投資スタイルもほぼ出来上がっている感もしますし、素晴らしいなと思います。毎月の積立金額からしても、将来は安泰でしょうね。

さてご質問の外国債券の事ですが、例えば当サイトも参考にさせて頂いているブログ、ファンドの海のアセットアロケーションツールを拝見しても、以下のように主要資産クラスのリスクとリターンには明確な違いがあり、特に外国債券はリスクの割にはリターンが低い、というような事は無いと思います。

「期待リターン1%あたりのリスク」などという指標はありませんが、無理やりそういう見方をしても外国債券は1%あたり3.8%のリスクなので、特に何か変な数字でもないと思います。(この見方をすると、日本債券クラスがいちばんリスクが高いとも言えてしまう)

また単純に、日本株、先進国株、新興国株に比べて明確にリスクが低いことも分かり、分散投資の貴重なパーツとして機能するであろうことが分かります。

外国債券の期待リターンとリスク


また、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産配分を見ても、外国債券への投資割合は15%であり、外国債券クラスを敢えて外すという意味は、私にはちょっと分かりかねます。

最近は株式市場が数年に及ぶ絶好調の相場ですから、調子に乗っているブロガーさんが「債券など不要」と言い出している可能性はあります。リーマンショックのような相場を経験していない人がそれを言っている場合は、あまり信用できない気がしないでもありません。

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産配分に占める外国債券の割合


外国債券を入れる事によって、実際に分散効果が発揮される事は投資信託とは何か?のページを見て頂くと、1998年~2009年までの数字でも実証されていると思います。

「分散効果が無くなってきているのではないか?」という声もちらほらと聞きますが、2010年以降2016年までの数字を見ても、全くそんな事は無く、各資産クラスごとに異なる値動きをしており、外国債券を外すという意味にはならないと思います。(下記ブログ参照)

⇒参考:主要8資産の年間パフォーマンスからわかる国際分散投資の重要性|インデックス投資日記@川崎


2011年などは東日本大震災があって株式市場は軒並み大きめの下落となりましたが、外国債券クラスはプラスの運用結果となっていて、逆相関となっています。

円高も進んで1ドル80円近辺まで来たにもかかわらず、外国債券クラスはプラスになっています。しっかりと分散効果を発揮したと見て良いでしょう。

ただし、siroro様くらいの実績のある投資家になると、個人の好き好きもかなり反映されますし、各資産クラスに対して独特の相場観を持ったり、あるいは独自のファンダメンタル分析などを行って、適宜判断してゆく事もある筈です。

外国債券クラスの為替リスクが気になるのであれば、一部、または全部を為替ヘッジ付きにするのも選択肢の1つになると思います。あわせて検討してみても良いでしょう。

更には、資産全体を守るのは外国債券クラスではなくて、現金などの無リスク資産にするという考えのもと、一切外国債券クラスには投資をしないというのも選択肢になり得ます。

個人的には、siroro様はリスクを取ってでもリターンを狙いたいという人でなく、どちらかと言うと資産の防御をしたいのではないかと思いますので、外国債券も含めたほうが良いような気はします。諸々の点を考慮して頂き、お好みで対応されると良いと思います。





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