iDeCoやNISAは、再投資で複利効果を得る事ができないのか?

今回のご質問は、複利効果についてです。複利効果は定期預金だと非常に理解しやすいのですが、常に価格が変動する投資信託では、イマイチ理解しにくいですね。ご質問者さまも、そんな分かりにくさに混乱しておられるようです。


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再投資が出来ないので複利効果を活かせないのではと思いました

2017年11月:只野 初心者様(男性・年代不明)からのご連絡

イデコ、NISAについて、理解出来ていない部分があり、ご教授いただければと思いました。デコ、NISA口座は年間投資額に上限があります。

上限金額を投資している場合、利益確定で出た利益を用い、再投資が出来ないので複利効果を活かせないのではと思いました。

①イデコ→月額3万円投資可能額とした場合→年間36万円投資可能
②1年間投資→利益確定により5万円の利益
③利益5万円÷12=4000円程度を月額3万円に加え、月額3万4千円を翌年より投資したい
④月額上限制限にて投資できず

となるのでは?と思った次第です。もしそうなら、余剰金を効率的に運用するには、どのようにすればよろしいでしょうか?



ご回答:ファンド内で再投資しているので、複利効果が働きます

只野初心者様、ご質問ありがとうございます。確かに複利効果は分かりにくいです。説明を受ける時はシンプルなグラフを見せられますが、実際に運用している時の価格はアップダウンが激しいので、分かったような分からないような、そんな気持ちになります。

複利効果が分かりにくい


今回のご質問、複利効果は一度売却をして、その利益を使って再度買い付ける事で受けると思っておられるかもしれませんね。しかし、複利効果は投資信託の保有でも受けている事になります

投資信託を買い付ける場合、分配金再投資にするか、受け取りにするかを選ぶ事ができます。分配金再投資は文字通り再投資で、ファンドの保有中、値上がり益や受け取った配当金(利益)は基準価額に反映されます。

ご自身が投資した元本に対して、それらの利益が自動的に再投資されます。すなわち何もしなくても基準価額が上昇する事になりますので、投資元本に対して複利で運用できるわけです。

(もちろん、基準価額の上昇よりも相場の下落が大きければ、基準価額そのものは投資した時よりも落ちますから、複利効果が有るのか無いのか、見えにくくなります)

年間36万円の投資で利益が乗ってわも、ざわざご自身で利益確定しなくても5万円分の利益がファンド内で再投資された形で、翌年も投資を継続できることになります。利益確定をしてしまったら、ファンド内の再投資の効率が落ちてしまいます。

そもそも、利確した5万円を翌年に増額して投資する事は、イデコの仕組み上できません。利益分だけを引き出して、一般の証券口座で投資するなどと言う芸当もできません。考えても仕方の無いことですから、イデコ口座内でひたすら投資元本を積み上げる事に注力しましょう。

私の場合、利益確定をして「スイッチング」をしています。今年は二回、基準価額の上昇が3割を超えた新興国株ファンドを利益確定して、上昇せずにもたついている先進国REITファンドにスイッチングしました。

スイッチング先は定期預金にする事もできます。一度現金化して相場の暴落を待ち、実際に○○ショックなどが起こったら、今度は定期預金を投資信託にスイッチングすれば良いです。このようなやり方をすれば、もしかしたらより投資効率を高める事ができる可能性もあります。

ただしこれは、自分がタイミングを読んで上手に売買できると(勝手に)思っている限りにおいて有効です。大概は報われない投資になるでしょうから、よほど投資が好きな人以外は、余計な事はやらないほうが良いと思います。





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