アセットアロケーションは、バランスファンドか個別のファンドか

これから、今まさに積み立て投資を実行しようとしている方からのご質問です。ここまできちんと考える事ができているのだから、あとは「エイヤ!」とやるのみですね。個人的にはこの人、何ら不安は無いかなと思います。


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リバランスの自身の無さから、アセットアロケーションの判断に迷う

2017年11月:さそり川様(女性・40代)からのご連絡

初めて質問させて頂きます。

2010年頃から5年ほど、毎月分配型の投資信託を保有していたのですが、色々違和感を覚え、ネットで調べていたところ堀田様のサイトにたどり着き、毎月分配型はスパッと売却し、現在はバランスファンドを購入しております。毎月分配型をやめる背中を押して頂き大変感謝しております。

以降、インデックス投資をするにあたり、アセットアロケーションリバランス、リスク許容度など御サイトや本などで確認したのですが、リバランスに自信がなかったことと、どのアセットアロケーションや投資方針が自分にしっくりくるか分からなかった為、それを確認する目的と、とにかく始めたかったので、以下のバランスファンドに、2年ほど様子を見ながら積み立てておりました。

1.セゾングローバルバランスファンド(10000円 特定口座)
2.世界経済インデックスファンド(10000円 SBI証券 NISA口座)
3.eMAXIS8資産均等(10000円 SBI証券 NISA口座)


積み立てNISAやidecoも登場し、今後はこの制度を利用するつもりでおります。

アセットアロケーションの悩み


しかし、これまで積み立ててきたバランスファンドは、NISA口座で保有の投資信託は積み立てNISAやidecoの口座に移管できないと聞き、かといって特定口座に移管して運よく売却時に利益が出ていたら課税されるのも嫌だったので、世界経済インデックスファンドとeMAXISは利益確定してしまいました。セゾンはとりあえず継続中です。

このような経緯のもと、セゾンよりは日本の割合を多く、世界経済インデックスファンドよりは新興国を少な目に、J-REITはいらない、という結論のもと、今後は、自分で以下のようなアセットアロケーションで、バランスファンドではなく、予算30000円~40000円を、idecoで個別に月23000円分を積み立て、残りを積み立てNISAで長く積み立ていきたいと考えております。 (会社は企業型確定拠出年金を導入しておりません) 配分は以下のとおりです。

SBI証券でideco口座を開設した場合)

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド :10%
DCニッセイ外国株式インデックス:30%
・三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金):15%
三井住友・DC外国債券インデックスファンド:25%
・三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド :10%
三井住友・DC外国リートインデックスファンド゙ :10%


御サイトで紹介している資産配分ツールと、別のツール2種類使ってリターン、リスク、コストなどを検証してみました。同じ結果にはなりませんでしたが、若干自分でリバランスできるか不安ではありますがこれでやってみようと思いました。そこで疑問が出てくるのですが、

投資に回せる金額が30000~40000円程度になります。ですので、そもそも少額しか投資に回せないのに、6つの資産に分散した場合、手間とかコストを考えると、わざわざ個別に買う必要が有るのでしょうか? アセットアロケーションを厳密にせず、バランスファンドにしておいた方がよいのでしょうか?

とはいえ、idecoを始めるならバランスファンドより個別に投資信託を購入して積み立てるための制度であるように思えてなりませんし、考えがまとまりません。

セゾン(または他のバランスファンド)+2~3の個別の投資信託にする、という考え方もあるかと思いますが、それだと自分が決めたアセットアロケーションになりません。所詮ど素人が考えたアセットアロケーションよりバランスファンドにお任せして、個別の投資信託を少し買う程度の方がよろしいでしょうか?

仮に②の考え方を選んだとしても、現在続けているのはセゾンのみで、楽天証券でしかidecoで積み立てられません。だからといってその為だけに楽天証券でidecoを始める気には、今のところなれません。

また現在継続中のセゾンはどうしようかと迷っております。積み立て中断、または売却して、SBI証券の積み立てNISAでバランスファンド1本と、SBI証券でideco開設し、個別の投資信託を積み立てるのが良いのでしょうか? やはり自分の決めたアセットアロケーションで積み立てるべきなのでしょうか?


口座管理をできるだけシンプルにしたい、できれば自分で決めたアセットアロケーションで運用してみたいが、今いちリバランスに自信がありません。バランスファンドがあるとアセットアロケーションをどうしたらよいか分からなくなります。

そのような考えがまとまらない私が、リバランスを自分でやるのは時期尚早で、希望のアセットアロケーションを妥協してでもメインをバランスファンドに据えて個別2~3本でリバランスの練習がてら投資するのが良いのでしょうか?

色々と知識が不足していることは承知しており、そのため考えが整理できずに困っております。私程度の知識の浅い者でも、自分で決めたアセットアロケーションをできるだけ妥協しないで積み立てるべきなのでしょうか?

40代も半ばになろうとしており、わずかな金額ではありますが一刻も早く積み立てを再開したいのです。どうかお知恵、ご指導を頂けますよう、お願いいたします。



ご回答:リバランスは超簡単です、抵抗感があればバランスファンドでもOK

さそり川さま、ご質問いただきありがとうございます。なるほど、アセットアロケーションで悩まれているようですね。さそり川さまの場合、月に6万円強を投資できるとの事であり、貯蓄もできて投資もできるという時点で、既に勝負はついています。

仮に今後つみたてNISAも含めて、月に7万円くらい投資に回したとして、これを3%の低めの複利で20年間継続した場合には、約2300万円になります。5%くらいで回れば、2900万円弱です。老後のたくわえとしては、貯蓄も含めたら問題無いのではないでしょうか?

従って、リバランス云々の前に、さそり川さまの資産運用は、勝利は既に目前なのです。まずはその点で安心をして頂いて、リラックスして下さい。世の中にはこのような金額を投資に回せない人が大多数なのですから。お金を出せるだけで、もう「勝っている」のです。

そう考えると、アセットアロケーションはストイックに考えなくてもOKです。バランスファンドを使って7割がた「まあいいかな」と思えるもので十分です。

投資に勝利


また、私はさそり川さまのリスク許容度がどれほどなのかは具体的には全く分からないうえでの「感触」ですが、提示されている個別のファンドでの資産配分比率も、世界経済のバランスを上手に生かしたとても自然体なものであって、全く問題点を感じません。

ここまで出来ているならば、この配分比率で、一般の口座、iDeCo口座、つみたてNISA口座を管理していくので全く問題ないと思います。各口座でファンドの種類は異なるでしょうが、それぞれの口座ごとに最低コストのファンドを割りあてれば良いでしょう。

手間も、ほとんどかからないはずです。積み立ての設定は一般の口座なら100円からできますので、なんら不自由は無いでしょう。1%単位で比率にずれが生じても、その程度は無視してしまって良いです。あるいは、1年~3年に1回のリバランスの時に調整すれば良いだけです。

なお、バランスファンドのアセットアロケーションが良いとか悪いとか、そういう視点は間違いになります。あれが正しいという事ではなくて、あくまでもご自身の理想に近いか遠いかで選ぶ事が重要です。

バランスファンドに数本の個別ファンドの追加で理想に近づくならば、それはそれで全く問題はありませんし、バランスファンドだけでも、繰り返しになりますが、十分です。

今後、個別のファンドで行くと決めたとした場合、積み立て中のセゾンバンガードの存在は悩ましいですね。でも、個別のファンドでのアセットアロケーションと、セゾンバンガードのアセットアロケーションに大きな差が無いので、解約せずに保有で良いのでは?

解約して売却すると2割の税金が引かれますので、勿体ないです。細かいことに厳密になる性格が無ければ、インデックス投資デビューの記念として、長くホールドしておくのも良いのではないでしょうか。

リバランスですが、けっこう多くの人が「自分に出来るのか自身が無い」とお考えになるようです。しかし、腰が抜けるほど簡単ですから、全く不安にならないようにして下さい。小学6年生でも出来るような、超簡単で短時間の作業になります。

理想のアセットアロケーションよりも比率が高くなった資産クラスのファンドを一定額売却して、比率の低くなったものを買い付けるだけです。何ら思いや悩む必要が無いほど、非常に簡単なものです。実際に作業をやれば、「え?」と拍子抜けするはずです。

一般の口座では売却すると税金が取られるし、つみたてNISAでは「積み立て枠」を消費してしまうので、売却によって比率を調整するのではなくて、比率が高くなったファンドの積み立てを一時停止して、低い比率のファンドの金額を一時的に多くすることで対応する事がベターです。(ノーセルリバランスと言います)

もし今後、リバランス作業を実行する時になって、何か不明な点等が出てきましたら、その時にお尋ね頂ければと思います。

参考つみたてNISAやiDeCoを含むアセットアロケーションの事例


 


追記:質問者様からお返事いただきました


先日、質問させて頂きました、さそり川でございます。お忙しいなか、ご回答頂きましてありがとうございます。

資産配分のアドバイスにつきましては、堀田様から自然体の配分比率とのお言葉を頂き、大変うれしく思っております。堀田様のご回答を何度も拝読し、気付かされることがありました。

・あちこちに口座を開設したくないことと商品種類の多い方がいいかな思い、SBI証券でideco口座を作ることに囚われていたこと
・セゾンをどうするかに囚われていたこと。
・自分で決めたアセットアロケーション通りに厳密に運用すべきと囚われていたこと



御サイ トの「楽天証券の関係者に、iDeCoに関して聞きたかった事をズバリ質問w」を拝読しました。 イートレード証券時代から特定口座を持っており、少額ではありますが株購入経験がありました。(リーマン、震災の影響による「塩漬け」を経験)

イートレード証券からSBI証券になったことで何となくそのままSBI証券でNISA口座も開設して使っておりましたが、そもそもSBI証券のサイト自体、諸々の情報がどこに掲載されているのか分かりにくく探すのが大変だと感じておりました。

堀田様ですらSBI証券のideco画面でスイッチングを誤ったとのこと、私のような素人にとっては画面の使い勝手も重要だということに気づかされました。そしてSBI証券はidecoでの取扱い商品数はダントツですが、自分にとっては必要のない高コストの商品も多く、楽天証券もSBI証券も選択できる商品数は大して変わらないことに気が付きました。

また、セゾンを売却せずに保有したらどうかとアドバイスを頂き、口座管理のことと継続中のセゾンのことは一旦頭から切り離して再度検討しました結果、考えがまとまりました。

・資産配分比率は自分が決めたもので積み立てを実行してみる
・特定口座のセゾンは積みたてを止めて保有だけしておく
・idecoは楽天証券で開設する
・つみたてNISAは、SBI証券を利用する
(NISAからつみたてNISAへの切替手続きをしてしまったため)


ですので、月30000~40000円を自分が決めた配分で債券、REITを優先的にidecoで積みたて、残りをつみたてNISAで積み立てて、リバランスをしていきたいと思います。

また、実際にやってみて配分に違和感を感じたら、その時は配分を変えればいいや、くらいの気軽な気持ちで積み立てを楽しんでやっていきたいと思います。

ideco申込みから運用開始まで少し時間がかかりますので、それまでの間、御サイトで引き続き投資の勉強してまいります。 また、疑問が沸いてきましたら質問させて頂きたいと思います。 本当にありがとうございました。





素晴らしい、あとは時間をかけて、ひたすら淡々と積み立てるのみです

さそり川さま、ご丁寧なお返事、ありがとうございました。ご自身で決めた資産配分でやってみるという結論、そしてどの口座で対処するのか、セゾンをどうするのかも含めて、拝見していて何ら違和感がありません

このまま、生涯をかけて、淡々と積み立てていきましょう。いずれ将来には、投資元本が信じられないくらいに大幅に割れるような大暴落も何度かある筈です。

そんな時は「価格」ではなくて、投資信託の「量」を仕込める大チャンスです。リバランスをしながらも、ドルコスト平均法で着実に投資元本を増やしていきましょう。

インデックス投資は、一部の投資マニアが細かい事にこだわっていますが、一般には無理のない範囲で適度にやれば良いだけです。ストレスに感じる事を避ける事ができるかが一番大事。

基本的な方針が今回のように決まったら、あとはそれこそ年に1回、リバランスする時に中身をチェックするだけで全く構いません。3年に1回のチェックでも良いです。

毎月のように資産の上げ下げなどをチェックするのは、私のような投資マニアのやる事ですから、くれぐれもそんな真似はしないようにして下さいね・笑。こころが乱されて、得るものなど何もないと思います。





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