長期の積み立て投資をするうえで、欧州向けの投資信託をどうするか

来年から積み立て投資を実行しようとしている方からのご質問です。今回はちょっと珍しいご質問で、ヨーロッパに投資する部分をどのファンドにしたらよいか、になります。


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欧州に関しての3つの投資信託で迷っています

2017年12月:こぱんだ様(女性・40代)からのご連絡

いつも拝見しています。とても勉強になっています。ありがとうございます。今、アセットアロケーションを考えるなかで、判断しかねることがあり、ご質問です。

日本、北米、欧州、アジアを同じ割合で投資信託を積立するなかで、(債券は国債) 欧州について、以下の3つで迷っています。

フィデリティ・欧州中小型株・オープン Aコース 為替ヘッジあり
フィデリティ・欧州中小型株・オープン Bコース為替ヘッジなし
フィデリティ・欧州株・ファンド

ヨーロッパの株式投資信託


長期投資が前提で、為替ヘッジなしは不安なので、欧州中小型株のAコースと、Bコースで半々にすべきか、積立NISAのメリットを活かして、欧州株オープンのみにすべきか、(そうすると為替ヘッジなしになりますよね?)

また、欧州中小型株Aコースと、積立NISAの欧州株オープンで半々にすべきか? 欧州中小型株は、分配金が出ていますので分配金に税金がかかることを思うと、これまでどちらがよりリターンが良かったのか、私の知識では判断しかねます。

トータルリターンは、分配金の税金を考慮せず全額再投資での数字ですので、トータルリターンのみを見ての判断は出来ませんよね。投資業界の数字は、どうして皆、分配金の税金を考慮せずとなっているのか....。

お忙しい中恐縮ですが、もう積立NISAが始まりますので、アドバイスがありましたらよろしくお願いします。



ご回答:欧州向けファンドよりも、アセットアロケーションに問題があるかもしれないる

こぱんだ様、この度はご質問ありがとうございます。日本、北米、欧州、アジアを同じ割合で積み立てするというアセットアロケーションは、今まで聞いた事が無いようなものであり、なかなかユニークだなと思いました。

ただし、このアセットアロケーションだとロシアやブラジルなどが含まれない事になると思うので、やや偏りがあるような気は致します。また株式と債券の比率が分からないので、細かいご回答は出来ませんので、ご了承ください。

さてその欧州株式部分ですが、フィデリティ・欧州中小型株・オープンもフィデリティ・欧州株・ファンドも共に、ベンチマークを上回る運用成績を出している優秀なアクティブファンドであり、どちらを取るかはこぱんだ様のお好みで全く構いません。

これらに加えて、欧州株に投資できるコストの低いインデックスファンド、i-mizuho欧州株式インデックスを含めてリターンを比較した結果が、以下になります。

これを見ると、フィデリティの2つのファンドへの投資が正当化出来るような状態ですね。個人的にはインデックスファンドを基本としながらも、アクティブファンドへの投資も行うくらいでちょうど良いと思います。

欧州向けの3つの株式投資信託の比較


ただし、上記の比較は実は異なるベンチマークどうしでの比較であり、値動きの傾向が分かるだけであり、リターンが大きい=凄いファンド、という訳ではありませんので注意してください。

ファンドの名称 信託報酬(税抜) ベンチマーク
フィデリティ・欧州中小型株・オープン Bコース為替ヘッジなし 1.53% ユーロマネー・スモーラー・ヨーロピアン・カンパニー・インデックス (税引前配当金込)
フィデリティ・欧州株・ファンド 1.5% MSCI ヨーロッパ・インデックス(税引前配当金込/円ベース)
i-mizuho欧州株式インデックス 0.57% ユーロストックス50指数


また、大型株に投資するファンドと中小型株に投資するファンドという比べ方もできますが、当然、中小型株ファンドの方が小型株効果によってリターンが上乗せされますので、どちらが良いとか悪いとか、そのような比較はできません。

更にはフィデリティ・欧州中小型株・オープンには年に2回、盛大に分配金を出しますから、税金を取られる分だけ複利効果が落ちますし、ここに更に為替ヘッジ無しのAコースまで考慮すると、ハッキリ言って比べられないものを比べる事になって、全く無意味な検討になるのではないかと思います。

そもそも、長期投資が前提なのに、為替リスクに恐怖心を持っておられるのは、ちょっと矛盾しているのではないかと思います。為替が怖い場合はリスクの取りすぎの可能性が強いですから、国内債券(個人向け国債や高金利定期預金を含む)の比率を増やすなど、アセットアロケーションの再検討が必要なのかもしれません。

また、もしも投資の初心者であったとしたら、最初から高いリターンを狙いに行くかのような、欧州株アクティブファンドへの投資や、アジア株式など、地域を特化した投資もどうなのだろうかと思います。

集中投資した部分は、何かの暴落があると、その分だけ他よりも強烈な下落に見舞われますから、為替リスクを怖いと感じる人の行動とはやはり矛盾があるような気がします。

アセットアロケーションをどのようにするかは、個々人のリスク許容度や色々な考え方を含めて全くの自由ではありますが、具体的な資産配分比率が分からない中での勝手な推測で恐縮でございますが、もう少々、自然体な感じで国際分散投資を心掛けてみてはいかがでしょうか?



追記:ご質問さまからお返事を頂きました(^^♪


こぱんだです。欧州の投資信託比較について、早速アドバイスをありがとうございました。 やはり、欧州の投資信託の比較はあまり意味のないものでしたか。 少々そのような気もしていましたので、納得しながら拝見しました。

今回、地域は欧州と決めていましたが、中小型株でも大型株でも、調子が良ければそれでいい、という大雑把な性格なもので(笑) 欧州株ファンドと欧州中小型オープンにあまり差がないようですので、 運用益の非課税を考えて、欧州株ファンドに決めようかと思います。ありがとうございました!!(毎月、ランキング等で状況をチェックしていきます)

ちなみに、私は現在40代半ばです。 最初の投資信託は20歳の時、某大手証券にて公社債投信を毎月5万円 ぐらい?ボーナスで追加、というのがスタートでした。その後、株式の投資信託を、わからないなりにアメリカ、日本、欧州、グローバルに少々。

今ほどネットに情報がなく、情報の量が大違いでしたね、昔は。そして、どちらも積立は途中で停止し、つい最近まで放置していまして、公社債投信は最後のほうは若干マイナスで終了。

株式の投資信託は積立直後に暴落しショックを受けたものの、売却する 勇気もなく、償還したものを除けば現在も保有中。最近の相場のおかげで益は少し出ており、売却のタイミングを見ている感じです。

北米、欧州、日本、アジアの株式投信を同じ比率でと考えているのは、 ただの好みかもしれません。株式投信、それと同額プラスαは、楽天銀行の1か月定期に積立しようかと思っています。(1年等、長く資金が拘束されるのは避けたいので)

債券系はいくら見てもピンとくるものがなく、虎の子は元本割れするのも嫌なので、公社債投信の解約分と手持ちを足し、個人向け国債を購入予定です。

ロシアやブラジル(中国も)は私が詳しくなく、情報も取りにくく、少なく、国としてもあまり信用していないために、現在のアセットアロケーションには含めていません。

日本株の割合が多い気はしますが、ま、ホームカントリーですし、SBIの中小型株ジェイリバイブが魅力的なので、ついつい他と同じ比率です(笑)

なかなか身の回りにこういった話をできる方がおらず、自分の考えを メールさせていただくだけでも、嬉しいですね。お手数をおかけし、ありがとうございました。これからも、時々拝見させていただきますね!





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