学生さんが、積み立て投資にチャレンジする事例

なんと、まだ20代になったばかりのほやほやの「大人」からの質問になります。大学生との事で、こんなに早くから投資の必要性を認識するとは、凄いとしか思えません。


投資信託質問コーナーへ
ご質問等は、コチラのお問い合わせフォームをご利用ください



 


勉強すればするほど分からなくなってしまいました

2017年12月:雪様(女性・20代)からのご連絡

堀田様初めまして。雪と言います。

堀田様のサイトを拝見して、投資を始めたいと思うようになり、まだ学生の身のため少額しか投資が出来ないですが(大学3年)、iDeCoとつみたてNISAを各5000円ずつ始めたいと考えています。SBI証券楽天証券の特定口座を開設しました。

大学生の投資の悩み


そこで質問なのですが、iDeCoは毎月の手数料が発生しますが 5000円という少額をインデックスファンドだけで運用しても手数料分を賄うことができるのでしょうか? バイト代から捻出するので、控除もありませんし、iDeCoより定期預金の方がいいのか迷っています。

そして投資の本を読むと国内株式、外国株式、国内債券、外国債券の4つに分散するように記載されていましたが5000円ずつの場合は、バランスファンド1本にするか、自分で銘柄を選んだ方がいいのでしょうか。

iDeCoには債券がありますが、つみたてNISAには債券が見つからなかったので、iDeCoとつみたてNISAの両方を足して25%ずつのアセットアロケーションするのは難くて、勉強すればするほど分からなくなってしまいました。

大学院に進む予定なので、まだ就職が先になることもあり、少しでも将来に向けてお金を貯めておきたいので、レベルの低い質問だと思いますが、ご指導のほど宜しくお願い致します。



ご回答:つみたてNISAを使って、一生涯の積み立て投資を

iDeCoは不要で、つみたてNISAを徹底的に使いましょう

雪様、ご質問ありがとうございます。まだ20代も始まったばかりの若さで既に投資の事を真剣に考え始めたという事で、ただただ脱帽と言った感じです。

まずiDeCoですが、これは給与所得者にとってメリットのある制度です。給料を貰うと税金を納めなくてはならないのですが、iDeCoに資金を出す事によってそれがかなりの節税になるというのが制度の一番のメリットです。

学生がiDeCoをやったところで全くメリットは無く、むしろ少額とはいえ、毎月の手数料を取られる分、損しているとも言えます。

従って、iDeCoはお勤めが始まったら、その会社の企業型の確定拠出型年金があればそれに加入して、無ければ個人型のiDeCoに入って下さい。今はやる必要はありません。

一方、つみたてNISAは、どんどん利用しましょう。つみたてNISA口座で投資を始めてから、20年間もの長きにわたって非課税口座で有り続けます。20年も積み立てたら、まずほとんど確実に近いくらい、損は出ないはずです。

参考モーニングスター「いよいよ始まるiDeCoセミナー」の出席体験談
必読半値になっても儲かる「つみたて投資」 (講談社+α新書)


そして、発生した利益を確定しても、その利益に対してかかってくる約2割の税金が非課税になりますので、超絶にメリット大です。また、口座管理に手数料もかかりませんから、5000円と少額で投資する場合にも、何も気を使わなくて済みます。


どのくらいのリスクを取れるのかをイメージしましょう

さてつみたてNISAを使うにしても、どの資産をどのくらい買うのか、インデックス投資ではその判断が一番難しいです。具体的には、アセットアロケーションを決める作業が必要になります。

投資の初心者はこの作業が非常に面倒に感じるようですが、最初だけ、ちょっと頭をひねって頂いて、頑張って資産配分割合を決めて頂きたいなと思います。

投資におけるリスク


資産配分割合は、きっちり決めようと思ったら永久に結論の出ない迷路のようなものになってしまうので、ある程度でざっくりと決めるだけで構いません。

別にバランスファンドでも十分ですし、5000円でも個別の投資信託を使って細かく資産を分散する事もできますから、あくまでお好みで決めれば良いでしょう。投資が趣味でなければ、バランスファンドでも全く問題ありません。

ただし、つみたてNISAでは株式に投資する投資信託しか選べません。一般的には、株式と債券に広く分散されたポートフォリオを持つべきなので、債券にも投資するとしたら、つみたてNISA口座ではバランスファンドを買うしか方法はありません。

つみたてNISAで株式ファンドを買って、一般の証券口座で債券ファンドを買う方法もありますが、それだと非課税口座のメリットを活かせなくなります。

学生さんであり、学業に専念するのが本筋でしょうから、5000円で、世界の経済規模に忠実にバランスされた、世界経済インデックスファンドあたりを1本買って、積み立てているのも忘れるくらいに積み立て続けるのがベターかもしれませんね。

まだ20代前半の若さで、リスクを取れる年代ですから、安全資産の債券をポートフォリオに入れずに、株式だけでポートフォリオを組むのも良いと思います。

この場合も、広く世界中の国に分散投資できる株式ファンド、三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドや、楽天・全世界株式インデックス・ファンドあたりを利用するのが良いでしょう。


投資と貯蓄を並行して行いましょう

ところで、昨今は世界経済が絶好調であり、投資をしたら必ず儲かると勘違いしている人が多数おられるような状況だと思います。

もちろん、長期で投資をすればリターンが得られる可能性は極めて高いものの、数年程度のスパンで見た場合は、投資した資金が半分以下に含み損を抱えた状態になる事もあり得ます。

従って、お金を貯めるにしても、投資の部分と、無リスクの貯金の部分を分けて貯めましょう。お給料の1年~2年分程度を貯金として確保しておくのが良いとされていますので、投資だけに資金を回すのではなく、半々くらいにしてお金を積み上げてゆくのが良いと思います。

貯金に関しては、姉妹サイトの定期預金の鬼を見て頂いて、少しでも金利の高い銀行に預けるようにして下さい。

いずれにせよ、若いうちから投資をし続ける人は、最強です。複利効果によって、年齢が高くなればなるほど、資産の拡大が加速していきます。

我が家の22歳の息子も、四の五の言わず言われた通りやれと命令して、イオン銀行のiDeCo口座でたわらノーロード 先進国株式を1本だけ、月に5000円、リスクなんて一切考えずに、積み立てた事すら忘れて永遠に買えと言っています。

投資とは、期待リターンがあるものに対して、ひたすら元本を補充してゆく作業です。給料が増えてきたら投資資金も拡大させて一生継続していれば、老後の不安など、全くなくなるのではないでしょうか。

そうそう、年寄りの戯言みたいだからあまり申し上げるのも憚られますが、金融資産を積み上げる投資以外にも、自分の価値を高めるのも投資の1つです(人的資産への投資と言います)。

世界中どこに行っても活躍できる人材になったり、あるいは特定分野のスペシャリストを目指したり、はたまた視野を広げる体験を積んだり、そういった事にも楽しみながらチャレンジしてみてくださいね。年齢を重ねると、それが必ず生きてきますので!



追記:質問者様からお返事を頂きました(^^♪


こんにちは。早速ご回答頂き、ありがとうございます。iDeCoは必要ないということなので、堀田様のご意見を参考につみたてNISAで「世界経済インデックスファンド」と「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド」を各5000円ずつ積み立てていくことにしました。

そしてご親切に貯蓄についてのご指南も頂き、ありがとうございます。子供の頃からお年玉を貯めていたので、 早速SBJ銀行の口座を開設してそれを定期預金に入れる予定です。

まだあと数年学生の期間が続きますが、堀田様のご指南を元に投資と貯蓄の両方を地道に続けていきたいと思います。この度は、本当にありがとうございました。





★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る