銀行に勧められて買ってしまった投資信託の処分が楽になる考え方

今回も、投資信託の事でえらくお困りの方からのご相談です。かつて、同じような経験をした人もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。ここから「脱出」できた人は、目の前の霧が晴れて投資の視界が一気に開けますね。


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銀行に勧められて買ってしまった投資信託を、どうすれば良いでしょうか

2018年1月:しこちゃん様(女性・40代)からのご連絡

初めまして堀田様しこちゃんといいます。いつも堀田様のサイトを見させて頂いております。

投資のことは10年前に銀行に勧められてピクテグローバルインカム株式ファンドグローバルソブリンオープンを現在までやっておりますが、勧められて数年も立たないうちに基準価格が半値以下になり、やっと現在購入した価格50万円に戻せました。

解約すると損をするかもしれませんが。定期預金ではやはりお金が中々増えないし、年齢も40を越えてますので、このままではいけないと思い、楽天証券に口座を開き、eMAXIS日経225インデックスを毎月3000円積み立ててます。

投資信託の処分


その後、堀田様のサイトを見させて頂き自分の投資の仕方が間違っているのがわかりましたが、今後まずは10年前からやっている投資を解約したほうがいいのでしょうか

アセットローケーションもやってないのにお聞きするのは間違っていますが、今後どうしたらいいのか決めかねております

自分としては、年齢も40越えてますので、大損を避けるために、債券比率を高めた投資がいいのかなと思っています。




ご回答:投資の方針が決まっていないと、一生このままになる可能性が大です

まず、間違っている投資を、ズルズルと続けてはならない

ご質問頂きまして、ありがとうございます。今回のご質問は、銀行に投資信託の相談に行った人ならば、かなりたくさんの人が類似した体験をしておられる可能性が高いですね。

それにしても購入する時はほとんど何も考えずにホイホイと買ってしまうのに対して、それを処分する時には皆さん一様にかなり悩まれます。なぜかというと、買う時は人が背中を強く推すのに対して、処分する時には誰も判断してくれないからでしょう。

今回は、そんな投資信託の処分に関して、書いてみたいと思います。

投資というのは、それが趣味や仕事でもなくとも、それは本人が自ら行う事でもありますので、したがって人生の一部でもあります。となると、「銀行員に勧められて始めた投資」は「他人に指図された人生」のようなものでありましょうし、「間違った投資」は「間違った人生」でもあるのです。

そして、「10年前からやっている投信を解約した方が良いのか」という部分は、人生の大きなウェイトを占める「恋愛」に置き換えてると非常に分かりやすいです。

例えば10年前からダメ男と付き合ってしまって、ダメ男のために100万円を貢いでいる、いい加減これは間違いではないかと薄々感じるのだが、貢いだ100万円を取り返してからでないと、ダメ男と別れて人生をやり直す事が出来ない、・・・そういう話と一緒なのです。

私は人生も投資も、「これは絶対にダメだな」と思ったら、たとえ損しようとも潔く「損切り」して出直します。今後ダメ男(ダメ女)が心を入れ替えてまっとうに生きてくれるのかどうか、そんなのを待っていたら自分の人生(投資)が終わってしまいます。

したがって、どうしたら良いかはご自身が薄々感づいている通り、処分してしまえば良いだけの事なのです。損切り以降の相場の動きはご自身でコントロール不可能ですが、損切り後の人生(投資行動)は全て自分で決める事が出来ます。そう、・・・投資は自己責任なのです。

例えば下記、ピクテグローバルインカム株式ファンド(分配金をすべて再投資したと仮定)と、代替えになりうる投資信託2つ(この2つを一緒に保有すると代替えとなりえます)の基準価額を比較したものです。




過去3年、5年間とも、リターンに大きな差がついています。例え損切りしたとしても、そこから適切なファンドに切り替えて「人生をやり直して」いたら、きちんとリカバリーできる新しい生活が切り開かれていただろうことが分かります。

ここまでご説明してもどうしても損切りできない、あるいは利益確定になるにもかかわらず処分が出来ないという場合は、恐らく他のどんな投資を行ったとしても、似たような結果にしかならないと思います。結局、行動するのはご自身なのです。

(なお、「このままではいけない」と感じてeMAXIS日経225インデックスの積み立て購入をし始めたというのも、かなり違和感のある投資行動であり、やはり恋愛で例えるならば、慌てて「良さげな男子」を選んでしまったかのようです。)


ご自身は、どのような投資スタイルを望んでいますか?

本サイトはインデックス投資をお勧めするものであり、投資が趣味であったり生活上の大きなウェイトを占める人以外、いわゆる普通に暮らしている人にとっては、それは最善の方法の1つなのではないかと思っています。

参考インデックス投資の始め方・誰でも分かる7つのステップ


お便りを拝読すると、恐らくリスク許容度がかなり低い人なのかなと思いますので、だとしたら株式への投資比率をかなり落とした、三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(マイパッケージ)あたりをずっと積み立てていくのが宜しいかもしれません。

と言っても、私の言いなりになる人生は以前の過ちの繰り返しになりますので、アセットアロケーションの決め方の具体例投資信託のリスクとリターンをチェックの2つのページを熟読していただいて、まずはご自身の人生に合ったアセットアロケーションを決めてください。

ま、どうしても決められない場合は、上述のファンドをとにかくずっと、20年30年と積み立てていってください・苦笑。

長期の投資となると、iDeCo(確定拠出年金)やつみたてNISAの制度の活用も念頭に置きたいですね。この場合は投資口座が複数に分かれるので、やはりアセットアロケーションは一度、(最初は苦労すると思いますが)、作っておいた方が良いと思います。

しかし、インデックス投資が唯一の「正解」であるというのもおこがましい事で、その他にもたくさんの投資のやり方があり、どれを選ぶのかはその人の人生観にも関わってきます。

分配型投信に心を惹かれたという過去があるので、だとしたら将来の値上がり益をひたすら追求するインデックス投資ではなくて、定期的に一定の分配金(あるいは配当金)を得るような投資スタイルのほうが合っている可能性もあります。

その際は、無分配型のインデックスファンドであっても、ご自身の都合に合わせて毎月一定額を解約して自作の「毎月分配型投資信託」を作る事が出来る、SBI証券の投資信託定期売却サービスを使うと良いでしょう。

この場合でも、相場の暴落などで基準価額が大きく落ち込んだとしても平気でやり過ごしていけるように、やはりアセットアロケーションは考えておいた方が良いとは思います。

そして恐らくまず間違いなく、外貨FXや仮想通貨のトレードなどの恐ろしくハイリスクハイリターンな投資は全く不適だと思いますので、身近にかなり稼いだ人がいるなどの理由で、特に仮想通貨などに手を出すような事は避けてくださいね。

なお、今回のご回答は範囲が広いので、ちょっと分かりにくかったかもしれません。不明な点、あるいはより細かく確認したい点がありましたら、再度のご質問をお願いいたします。

今回は投資の話しでしたが、これが本当に男の話だったり人生の話だったりすると、けっこうしんどい事になっているはずです。たかが投資の話で、逆に良かったと思います。これからの投資人生が実りのあるものになっていくよう、お祈り申し上げます。





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