iDeCoとつみたてNISAのどちらが良いのかというお悩み

インデックス投資、あるいは長期投資をするにあたって、今は税制優遇口座がいくつかあるので、その使い分けに悩むことがありますよね。ぜいたくな悩みです(^^♪ 今回はまさしく、iDeCoにするかつみたてNISAにするか、もしくは両方を使うのかという悩みです。


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iDeCoとつみたてNISAの商品の配分で悩んでいます

2018年1月:lily様(女性・30代)からのご連絡

初めまして、lilyと申します。主婦でパートをしています。初心者向けの投資の本を読んでidecoを始めました。つみたてnisaも始めようと思っているのですが、配分で悩んでいるので質問させて頂きます

投資金額は3万/月予定です。今はidecoで『たわらノーロード先進国株式』に15000/月積み立てています。外国株式と国内株式を半々にしようと思うので、つみたてnisaで『三井住友DCつみたてNISA日本株インデックスファンド』に15000/月を予定しています。

これで問題ないのか、またこの場合のリバランスの方法が分からないです。

それともidecoに上限の23000円をまわして海外、国内株式を半分ずつ積み立てる方が良いのか、この場合だとつみたてnisaで選ぶのは外国、国内株式どちらを選べば良いか悩んでいます。アドバイスよろしくお願いします。






ご回答:生活防衛資金が足りているならば、iDeCoだけでも構わない

iDeCoとつみたてNISAの特徴を理解して、より相応しいほうで積み立て

ご質問頂き、ありがとうございます。なるほどiDeCoの活用を検討されておられるのですね。お目が高いというか、掛け金が所得控除になって節税できる仕組みがあるのは、本当に凄い事だと思いますよ。

世の中、節税ほど最強の「リターン」は有りませんからね。投資は目先、儲かるか損するかは誰にも分かりませんが(長期投資ならば損するとは考えにくい)、節税は掛け金を出し続ける限り絶対確実に得られる利益ですから美味しすぎます。

なお、iDeCoとつみたてNISAの特徴をまとめた表を、以下に記しますのでご覧ください。どちらとも利用したいですよね。私はこの両方を使っていて、一般の証券口座は楽天スーパーポイントでタダで投資信託が貰える部分以外は使っていないほどです。

項目 ideco つみたてNISA 一般NISA
対象年齢 60歳未満 20歳以上 20歳以上
非課税期間 給付を受け取り終わるまで。
運用は70歳まで。
20年間 5年間
年間の
上限額
14.4万円~81.6万円
(属性による)
40万円 120万円
非課税
の対象
・拠出時:掛け金が所得控除
・運用時:運用益が非課税
・受取時:退職所得控除か公的年金控除
運用益 運用益
購入方法 積み立てのみ 積み立てのみ 積み立てor一括
解約 60歳まで原則不可
(払い出しの制限あり)
制限なし 制限なし
手数料 口座管理手数料あり なし なし


当サイト管理人としては、個人的には、節税効果を絶対確実にゲットできるiDeCoのほうが好みです。仮に23000円をiDeCoに回すと年間に276000円の所得控除が発生し、所得税と住民税が合わせて税率33%だとしたら、年間91000円ほども節税できる事になります。(単純計算)

lily様の場合、パートですから節税額はかなり少なくなると思います。具体的には下記のサイトで試算してみると良いでしょう。
https://rokin-ideco.com/setuzei/##start(ろうきんのシミュレーター)

仮に節税額が1万円くらいだとしても、つみたてNISAと同様、長期の運用益も非課税ですから、本当に素晴らしい制度ですね。ただし、掛け金の拠出を始めたら、60歳までの長きにわたって、途中で取り崩してお金を使う事は不可能です。

例えば不動産投資などは「お金が必要になってもすぐに売れない。流動性が低すぎてダメだ。」という意見がありますが、iDeCoなどは年老いるまで流動性がゼロという事になりますので、お子さんの教育資金が足りないと焦っても現金化できませんので注意してください。

一定の生活費、例えばご家族の給与がゼロになっても1年~2年程度は食いつないでいくことのできる「生活防衛資金」を確保している場合は、つみたてNISAではなくてiDeCoのみの利用でも大丈夫そうだなと判断出来る事になりそうですね。

lily様のご家庭がどの程度の貯蓄ができているのか分かりませんが、もしも生活費2年分どころか、既に3000万円くらいの貯金があって、更に自宅にかかる費用もゼロだったとしたら、iDeCoだけで十分だと思います。

逆に、取り崩しの可能性が無いとは言い切れない場合は、つみたてNISAと半々にするのが良いのではないでしょうか。投資をしていて、損益以外の部分で不安に感じるのは絶対に避けたいところですしね。


株式ファンドだけだと、暴落のショックが大きい事だけは認識しましょう

ところで、投資する商品がたわらノーロード先進国株式三井住友DCつみたてNISA日本株インデックスファンドなどの超低コストインデックスファンドであるとの事。コスト面に関しては、長期投資で最も重要なものはコストですから、この点はOKです。

iDeCoとつみたてNISAでどちらの商品をあてがうかについては、特に気にする必要はありませんが、私ならばよりリターンが出そうな先進国株を、iDeCoで積み立てますね。

しかし、株式はボラティリティが高く(=リスクが高く)、今のように相場の調子が絶好調の時は、まるで夢を見るかの如く資産の成長を眺めている事ができるのですが、相場が逆回転したら、そうはいきません。その事を考えたことがありますでしょうか?

ちょうど先日、10代の若き女性から投資のリスク許容度の質問が来ましたので、そのページを読んで頂いて、リスクの事も念頭において欲しいと思います。

リーマンショッククラスの大暴落がやって来ると、先進国株で50%以上、日本株で40%以上もの価格の急下降があります。積み立てを開始してどのタイミングでそのような大暴落が来るのかは分かりません。しかし、それは必ずやって来ると頭の片隅に入れておいてください。

その時に、現金を多額に保有していれば、家計全体での資産の減少は一定程度に抑えられますから、現金というのは強いです。現金のような無リスク資産を保有する事で、一時的な暴落をやり過ごす事ができるならば、投資は勝ったも同然です。

しかし株価が半値になるのを見て泡食って逃げ出すと、高いところで買って半値で売却するのですから大損失確定になります。半値になったら従来通りに積み立てを継続できないと思うならば、iDeCo口座内に一定の安全資産の積み立てを組み込んでやる必要がありますね。

要は、ご自身のリスク許容度をよく考えて、投資する商品を選びましょうという事です。せっかくiDeCoやつみたてNISAのような素晴らしい制度があるのに、商品選びで失敗して途中で逃げ出したら、勿体なさすぎて涙が出てきます。

世の中にはリーマンショックの前からインデックス投資をやっている人たちがいて、あるいは株式投資でも良いですし、はたまた私のように不動産投資をメインにした人もいて、今現在も投資の世界に居続ける人たちは、共通してたくさんの利益を得ています。

一方で、リーマンショックで泡食って逃げ出して、その後音信不通になってしまった人たち(投資ブログを放棄した人たち)もたくさんいます。

投資というのは儲けた損したという側面ではなくて、いかに相場に留まり続けるかが最も大事であり、「留まる事ができた=リターンを上げて勝利した」になります。そして相場に留まる最大の鍵は、リスク管理になるのです。当方が懸念するとしたらその部分だけですね。


リバランスは、極めて簡単なので悩む必要なし

最後に、リバランスについてです。均等配分で投資していても、相場の状況によってどちらかの資産クラスの金額が多くなることがあります。

iDeCoでもつみたてNISAでも、高くなって比率の大きくなった商品への積み立てを一時停止して、残りの商品への投資割合を100%にして積み立て、比率が元通りになったら従来通りの積み立ての配分比率に戻す事をしましょう。

こうすれば毎月の3万円の枠内でリバランスする事ができますね。リバランスは別に一瞬で終わらせなくても、数か月単位で実行するのでも全く問題ありません。3年に1回程度、見直すくらいで大丈夫です。

iDeCoとつみたてNISAで口座が分かれている場合は、つみたてNISAで三井住友DCつみたてNISA日本株インデックスファンドに投資していたのを、一時的にたわらノーロード先進国株式に変更してやるなどすれば良いですね(商品は同じ資産クラスの超低コストインデックスファンドであれば、何でも良いです)。





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