アセットアロケーションとポートフォリオの違いについて

今回は、長期の国際分散投資を今から開始するという方からのご質問です。ポートフォリオを作成してみたので確認して欲しいとの事ですが、重大な問題が抜けてしまっているようです。その点について指摘してみます。


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ポートフォリオを見て頂けないかと連絡を差し上げました

2018年2月:しんさま(男性・30代)からのご連絡

初めまして。いつもサイトで学ばせていただいております。

私は今年30歳になり、職場の上司から投資をしてみては?と言われて個別株までは正直手が回らないし、20~30年後の資産形成のために長期投資信託をはじめてみることを決めました。

ポートフォリオを自分なりに決めてみたものの、是非堀田様に見ていただけないかと思い勝手ながら連絡を差し上げました。

現在のポートフォリオは下記のとおりです。

ひふみプラス:20% (スポット50万、積立2万)
たわらノーロード 先進国株式:20%(スポット50万、積立2万)
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス:20% (スポット50万、積立2万)
たわらノーロード 国内債券:10%(スポット25万、積立1万)
・たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>:8%(スポット20万、積立0.8万)
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジなし>:2% (スポット5万、積立0.2万)
セゾンバンガードグローバルバランスファンド:20% (スポット50万、積立2万)

ポートフォリオとアセットアロケーションの違い


まず始めに余裕資金の中から250万を使ってそれぞれの割合で投資を行いました。(スポット) そして月々の積立を全体で10万として金額を割り振っています。

近日株価の乱高下が激しく現在6%程度のマイナスになっておりますが、ストレスはなくむしろ安く買えるのでラッキー!と感じています。問題点などございましたらご指摘頂けますと幸いです。

また、たわらノーロード先進国債券についてですが、為替ヘッジの有無をどうしようかと悩んでいた時にあるレポート(別サイトで申し訳ないですが)に「有無8:2のときに運用効率が最大化する」という結果が出たということでそれに倣って割り振っています。

為替ヘッジ有りの場合、手数料が上がっっているのが嫌だなあと感じる部分と、2種類あると面倒だなと今更ながら感じています。是非堀田様の考えをお聞かせいただけますでしょうか。

これからもたくさん勉強させていただきます!ありがとうございます。



ご回答:ポートフォリオとアセットアロケーションは異なります

しんさま、この度はご質問ありがとうございます。上司が投資を勧めるとは、なかなか凄いですね。ふつうは投資にまつわるお金の話は、職場では避けられる傾向にあると思いますので。

どのような投資の話がなされたのかはお便りでは分かりませんでしたが、今どき流行りの仮想通貨のようなギャンブルに非常に近い投資(というか投機)ではなく、長期の国際分散投資、すなわちインデックス投資にたどり着いたのは非常に幸運でした。

(もちろん、投機的なトレードで資産を増やそうという試みは、全く否定しません。ご自身に一番合ったやり方をするのが、結局は一番だと思います。)


まず、アセットアロケーションを再確認しよう

そして実際に投資をやってみたという事で、何事もそのようなはじめの一歩が非常に大切ですよね。でも、複数の投資信託の比率を決めてそれらを購入するやり方は、正しいようで間違っています。

というのも、その比率に決めた事が良いのか悪いのかは、私が見ても全く判断が付かないからです。個別のファンドについてはどれも推奨できるような素晴らしいものではありますが、それが「集合」した時に、しん様にとって最適なものになるかどうかは別問題です

まずは、アセットアロケーションの決め方のページを読んで頂けませんでしょうか。ポートフォリオとアセットアロケーションの違いが分かると思います。

そして重要なのは、商品がどうこうといったポートフォリオではなく、どのような資産クラスでどんな資産配分比率とするのか、そしてそれによってご自身が耐えられるリスクがどの程度になるのか、そのリスクを受け入れた時のリターンがどの程度になるのか、つまりリスクとリターンの関係を割り出す事こそが、インデックス投資の肝なのです。

リスクとリターンの関係を出すやり方については、以下をご覧ください。細かくやりだすとキリが無くなりますので、個人的には、もう最近は簡単なやり方で十分かと思います。

投資信託のリスクとリターンを具体的にチェック(細かくチェックします)
10代の若き女性から投資のリスク許容度の質問が来た(簡便的にチェックします)


最近の株価の調整によって6%程度のマイナスがあるとの事ですが、暴落がやってきたら、平気で2割3割はマイナスになります。大暴落だと5割6割のマイナスになります。

このような時にこそ、本当にご自身が耐えられるのかどうかを確認するのが、あるいは耐えられないと判断した場合に安全資産を増やしてやるなどするのが、アセットアロケーションなのです。


為替ヘッジ付きの外国債券について

この問題については、アセットアロケーションと為替ヘッジの是非についてのページをお読みいただければと思います。

ヘッジ付きとヘッジ無しを8:2の割合で保有する事が合理的だという話しは、どんな人がどのように調べた結果なのか分からないので、私としては何とも言えません。

基本的には、国内債券も外国債券も、為替の変動分を除けば似通ったリスクとリターンの関係になると思われますので(下の図を参考)、管理が面倒だと感じたら、ヘッジ付き外国債券ではなくて、国内債券ファンドの比率を増やせば良いのではないかと思います。




とはいえ、当然全く同じ資産ではありませんから、為替ヘッジ付き外国債券と国内債券を両方持つことで、多少の分散効果は得られます。

ただし、基本的なアセットアロケーションをどうするかという問題に比べると、ほとんどどうでも良いくらいの話になりますから、よほど投資が好きな人以外は、為替ヘッジ付きの外国債券に投資する必要性などは無いように感じます。


iDeCoやつみたてNISA口座を徹底活用しましょう!

ところで、20年~30年後の資産形成を目指すのであれば、ぜひ、iDeCo口座やつみたてNISA口座も利用して、徹底的に節税する事で、トータルのリターンを底上げするようにすると良いでしょう。詳しくは、

良質なサービス多数!個人型iDeCo(イデコ)完全比較
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のページをお読みください。まずはアセットアロケーションをしっかりと考え直して、その上で1年程度積み立て投資を実行して、投資に慣れたなと感じた時点で、ぜひそれらの制度を取り入れると良いでしょう。(今すぐに取り入れても良いです)





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