確定拠出年金での商品の選び方についてのご質問

今回は、みずほ銀行の企業型確定拠出年金の商品の中から、3つのインデックスファンドを選択された方からのご質問になります。皆さん、同じような選び方をすると思いますので、そこに何か問題は無いかどうか、ご回答申し上げたいと思います。


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企業型確定拠出年金の資産配分についてご意見を頂きたい

2018年3月:春田さま(男性・30代)からのご連絡

はじめまして。 企業型確定拠出年金の配分について、ご意見頂けますと幸いです。

商品ラインアップは以下の通りで、こちらのサイトを拝見したうえで私で考えた配分を%表記しております(定期預金などは省略)。 当方30歳である程度リスクをとって運用したいと考えています。生活資金に余裕はあります。

・みずほ信託円債インデックスS
野村DC国内株式インデックスF40%
フィデリティ・日本成長株20%
・大和住銀日本バリュー株
・三菱UFJ海外債券インデックス
・大和投信DC新興国債券IDX
野村DC外国株式インデックスF40%
DIAM新興国株式インデックス
三菱UFJPB安定型
三菱UFJPB安定成長型
三菱UFJPB成長型
・MHAM世界8資産ファンド

確定拠出年金の商品選び


NISA口座は自分と妻の分を開設しました。自分の方で通常NISA、妻の方でつみたてNISAを始めよう思っていましたが、いま指数が荒れているので怯えて保留にしています。

株式中心、国内外半々くらいのインデックスファンドである程度リスクをとって長期運用したいと考えています。以上、宜しくお願い致します。



ご回答:債券クラスについては、どうお考えになりましたでしょうか?

春田さま、この度はご質問ありがとうございます。投資先のファンドを拝見すると、基本は低コストのインデックスファンドをメインとしつつ、おすすめできるアクティファンドを一部に配しており、これ自体は特段の問題は無いと思います。

しかし、一見問題無さそうな商品選びなのですが、果たしてこれはアセットアロケーションと言って良いのかどうか、このご質問だけでは判断に迷います。

懸念点は、株式ファンドだけをセレクトされている点。株式はリターンも高い代わりに、リスクも高いです。30代で、リスクを取っていきたいとの事ではありますが、それがイコール株式だけで運用する方針という事なのか、ちょっとよく分かりません。

インデックス投資家の中には、アセットアロケーションは株式だけで運用する人もいらっしゃいますので、そういう事ならば問題ありません。

しかし、春田さまが書かれていた別の記述、「自分の方で通常NISA、妻の方でつみたてNISAを始めよう思っていましたが、いま指数が荒れているので怯えて保留にしています」という部分を見ると、これでは株式のみの運用では心理的に耐えきれないだろうなと思います。




ここ数年で投資に興味を持った人は、全員、株価の大きな暴落や、低迷の時期を体験していません。このため、株というのは多少は損する事もあるものの、だいたいは常に利益につながるものだと勘違いしている人が多いと思います。

しかし、それは全くの間違いです。2017年は世界的に相場が絶好調で、市場に長く留まっている人から、「こんなにもボラティリティ(相場の変動)が無い年は極めて珍しい」という声がたくさん聞かれた年になりました。

一方で2018年になり、春田さまの言葉を借りると「指数が荒れている」となりますが、ダウや日経平均が大きく下落したり急反発したり、確かに落ち着きのない相場に見えます。

しかしながら、株式市場というのは、そういうのが「通常モード」だと認識してください。それが普通なのに対し、投資を躊躇しているようでは、とても株式だけのアセットアロケーションでは、本当に相場が変調をきたして大暴落した時など、到底生き残れないと思います。

従って、株式に対して相対的に安全資産であると言われる資産クラスである、日本債券や外国債券への投資も、きちんと考えるべきだと思います。

(外国債券は為替リスクがあるので、安全資産と言っても価格変動は大きいです。また、安全資産は無リスクの資産という意味ではなく、日本債券であっても元本割れの可能性はありますので、そこも間違わないようにして下さい。)

指数が荒れているように見えるでしょうが、投資というのはそのようなものですし、そこにご自身の資金を投じる訳ですから、だからこそ積み立て投資がベストとは言えないまでも、大多数の投資家にとってベターな選択肢になる訳です。

「指数が荒れていない=2017年のような上昇相場」となりますから、だったらNISAでドカンと一括投資をすれば良いという事にもなります。

しかし、そんな投資をした後にいきなり株価が下落した時には心理的に辛いでしょうから、だったらその場合も積み立て投資していれば精神的負担も少ないよね、という事になります。

まずは、アセットアロケーションの決め方のページを読んで頂き、どのような資産クラスにどのような資産配分比率で投資するのか、そしてそれによってご自身が耐えられるリスクがどの程度になるのか、そのリスクを受け入れた時のリターンがどの程度になるのか、再検討されると良いと思います。

リスクとリターンの関係を出すやり方については、以下をご覧ください。細かくやりだすとキリが無くなりますので、個人的には、もう最近は簡単なやり方で十分かと思います。

投資信託のリスクとリターンを具体的にチェック(細かくチェックします)
10代の若き女性から投資のリスク許容度の質問が来た(簡便的にチェックします)





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