投資信託を使って投資を始める際の、最重要ポイント

これから投資信託を利用して、投資デビューを考えておられる方からのご質問です。具体的なファンド名は決まっておられるようですが、そのまま投資を始めてしまって良いものなのかどうか、そこがお悩みのようです。


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こういった持ち方はおかしいでしょうか?

2018年4月:まぐろーさま(性別・年代不明)からのご連絡

初めまして。何時も勉強させていただきありがとうございます。初体験の投資の世界でどうしたら良いか迷ってます。

つみたてNISAで、バランスファンド8資産一本で行こうと思ってます。ですが、プラス一本購入してみたいインデックスファンドがあるのです。楽天全米株式です。

こういった持ち方はおかしいでしょうか? 自己責任は承知しております。良きアドバイスをいただきたく思います。よろしくお願い致します。



初心者の投資信託選び


ご回答:別に、「おかしい」という事はありませんが・・・

その2本を同時に積み立てる理由は何でしょうか?

まぐろーさま、この度はご質問をいただきましてありがとうございます。バランスファンドと先進国株(米国株)ファンドを両方積み立てたいという要望ですよね。バランスファンドは最も低コストで人気があるeMaXIS Slim バランスファンド(8資産均等型)でしょうか。

これを基本としながら、先進国株の比率を高めたいという事で楽天・全米株式インデックス・ファンドを利用するのでしょうか。投資信託を何本積み立てても、特にダメという事はありません。お書きになられたように投資は自己責任ですし、完全に自由な世界です。

ただ、1つだけお聞きしたいのは、どうして8資産均等型を選ぶのかという点です。そしてそれに付随して、先進国のうち米国単独のファンドを追加する理由です。

ここさえしっかりと自分なりの理由がはっきりしていれば、何ら問題は無いと思います。あとは制度が続く限り、ひたすら積み立てていきましょう。


リスク許容度をチェックしておりますか?

しかし、今回は投資が初体験という事ですので、大きな懸念事項があります。理由をお聞きしたのはその部分が気になったからです。懸念点というのは、リスク許容度の事です。

もしかしたら、投資をしたらとにかく基本的には利益につながるものだと思っていらっしゃるのかもしれません。長期的に見れば、世界経済の規模が拡大するのと同等程度に、利益は上がると考えられます。だからこそ20年投資のつみたてNISAに平気でお金を投じられます。

ですが、短期的に見た場合、数年単位で元本を大きく割り込む事がごく普通にあり得る事は、投資家としては承知しておく必要があります。(こちらのページの図を参照の事)

そしてこの時、自分ならばいったいどの程度までの元本割れを容認できるのか、あるいは精神的に耐えられるのかが、リスク許容度の考え方です。

投資信託を買う場合はリスクを考える


最近の好調な相場に促されるようにして投資の世界に入ってきた「初心者」は非常に多いと思いますが、そういう人たちは、リーマンショックの大暴落を頑張ってイメージして頂く必要があります。

年に1回くらいは暴落に近い相場がありますが、大暴落といったら直近ではリーマンショックになるかと思います。この時は年間で、新興国株式が65%、先進国REITが63%、先進国株が55%、国内株52%と、誰もが恐れおののく大暴落となっています。

これに、まぐろーさまが耐えられる資産配分比率になっているのかをチェックする必要があると、当サイト管理人は考えています。8資産均等タイプと、そこに更にリスク許容度を高めるような米国株ファンドを追加して、果たして暴落相場に耐えられるのでしょうか?

2008年では、普段は「儲からない代表」のような資産クラスである、国内債券だけが唯一、2%のリターンが出ており、しっかりと安全資産への投資も行っていた人は、大暴落の痛手が少なくて済み、結果、相場からの撤退(大損して逃げ出す事)も少なかったようです。

ご自身のリスク許容度の具体的な確認方法は、以下の2つのページで詳しく紹介していますので、じっくりと読んで頂いて、計算してみてください(小学生から中学生レベルの計算でリスク許容度をチェックする事ができます)。

投資信託のリスクとリターンを具体的にチェック(細かくチェックします)
10代の若き女性から投資のリスク許容度の質問が来た(簡便的にチェックします)


まぐろーさまが頑張って積み立てた資金、例えば1000万でも2000万でも良いですが、そういった金額の時に大暴落がやってきて、既に記したような各資産クラスが軒並みやられた場合にでも、比較的平静に夜中も眠れるのかどうかを、必ずチェックして頂きたいと思います。

なお、資産配分比率(アセットアロケーションと言います)は、およそ70点くらいの出来栄えでよろしいかと思います。この辺りはご自身の性格と向き合っていただいて、満点に近いものでなければ納得できない人ならば、そういった資産配分を見つけると良いでしょう。

アセットアロケーションの決め方の具体例


10年以上に渡って生き延びている投資家達は、私の見る限りでは、インデックス投資家に限らず、比較的緩やかな感じで資産配分を捉えている人がやや多いような気がします。ガチガチに資産配分を決めても、相場は自分に合わせてくれるわけではありませんし。


ファンド自体には、特に大きな問題は無し

今回まぐろーさまがセレクトした2つのファンドは、十分に低コストのインデックスファンドであり、特段の大きな問題点はありません。

もしもアセットアロケーションがまぐろーさまにとって適正だと判断した場合には、一生涯付き合っていくのに相応しいものであると言えます。

投資がマニアレベルにまで達すると、多少は気になる部分も出てきくるでしょうから、それについては再度以下のリンクから各ファンドの評価解説記事をご参照ください。

ただし一般的には、そんな事は気にする必要など無く、命尽き果てる少し前までファンドと共に命運を共に出来るような、そんな感じの商品だと言って良いでしょう。

eMaXIS Slim バランスファンド(8資産均等型)の評価解説
楽天・全米株式インデックス・ファンドの評価解説





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