対面式の銀行の窓口で、つみたてNISAを利用したい

今回は、意外と意表を突いたご質問です。ふだん、ネットを通じて投資信託を購入していると、このようなニーズがあるという事を忘れてしまいますね。でも、ご質問のつみたてNISAであれば、銀行窓口で購入するのもアリですね。


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銀行口座はどこがお勧めでしょうか?

2018年5月:HOさま(女性・50代)からのご連絡

つみたてNISAをはじめてやってみようと思っています。

ただ新しく口座をひらいたり、証券会社と取引を始めるのは抵抗があります。56歳なので、10年後パソコン操作ができなくなっているかも知れないので、できれば銀行でやりたいです。

UFJ、みずほ、りそな、イオン、三井信託、ゆうちょ銀行

口座があるのは以上です。どこがお勧めでしょうか。よろしくおねがいします。



初めてのつみたてNISA


ご回答1:まずは各銀行の商品ラインナップを見てみます

HOさま、この度はご質問ありがとうございます。投資は年齢が何歳になっても実行する事ができる、大変自由な世界です。投資を通じて世界、あるいは企業に対して意思表示ができます。

今後お年を召していくとしても、複雑極まりない「変な」投資でなければ、ずっと継続できるのではないでしょうか。私などは、それこそ死ぬまで投資していくと思います。

さて、まずは保有されている銀行の、つみたてNISAの商品ラインナップと、簡単な解説をご覧ください。その後に、投資をする上で絶対に必要な考え方を記します。


三菱UFJ銀行のつみたてNISAのラインナップ

まずは、三菱UFJ銀行です。比較的ラインナップは豊富な部類に入りますが、店頭で買うものとインターネット専用のファンドが混在していてややこしい印象ですね。

店頭で買えるのは4種類で、十分に低コストなインデックスファンドとなっており、商品性には何ら問題は有りません。

投資対象 ファンド名称 信託報酬 特記
日本株 つみたて日本株式(日経平均) 0.18% 店頭
つみたて日本株式(TOPIX) 0.18% インターネット専用
年金積立Jグロース 0.82% インターネット専用
アクティブファンド
ひふみプラス 0.98% インターネット専用
アクティブファンド
先進国株 つみたて先進国株式 0.2% 店頭
iFree S&P500インデックス 0.225% インターネット専用
フィデリティ・欧州株・ファンド 1.5% インターネット専用
アクティブファンド
新興国株 つみたて新興国株式 0.34% 店頭
バランス つみたて8資産均等バランス 0.22% 店頭
つみたて4資産均等バランス 0.22% インターネット専用
野村6資産均等バランス 0.22% インターネット専用


みずほ銀行のつみたてNISAのラインナップ

みずほ銀行の場合、つみたてNISAの対象ファンドをどのように買い付けるのか、非常に分かりにくいです。ロボアドバイザーの「SMART FOLIO」に登録した人が積み立てを行えるという事ですから、将来パソコンを使わなくなるようなことがあると、少々問題になりますね。

投資対象 ファンド名称 信託報酬 特記
日本株 たわらノーロード 日経225 0.17% -
先進国株
新興国株
野村つみたて外国株投信 0.19% -
バランス たわらノーロード バランス(堅実型) 0.22% -
たわらノーロード バランス(標準型) 0.22% -
たわらノーロード バランス(積極型) 0.22% -


りそな銀行のつみたてNISAのラインナップ

りそな銀行は店頭で申し込みが可能で、なおかつ十分な低コストのインデックスファンドが合計で4本のみとなっており、選びやすさは抜群です。

投資対象 ファンド名称 信託報酬 特記
日本株 Smart-i日経225インデックス 0.17% 窓口のみ
先進国株 Smart-i 先進国株式インデックス 0.2% 窓口のみ
新興国株 Smart-i 新興国株式インデックス 0.34% 窓口のみ
バランス つみたてバランスファンド 0.195% 窓口のみ


イオン銀行のつみたてNISAのラインナップ

イオン銀行は、以下のラインナップを抜き出すのさえも苦労しました。ごく普通の人は、つみたてNISAの対象商品を調べる時点でギブアップしてしまうと思います。しかも基本はインターネット専用ですから、今回は対象外になりますね。

投資対象 ファンド名称 信託報酬 特記
日本株 iFree TOPIXインデックス 0.17% インターネット専用
iFree 日経225インデックス 0.17% インターネット専用
iFree JPX日経400インデックス 0.195% インターネット専用
コモンズ30ファンド 0.98% インターネット専用
アクティブファンド
ひふみプラス 0.98% アクティブファンド
先進国株 iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし) 0.19% インターネット専用
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり) 0.19% インターネット専用
iFree S&P500インデックス 0.225% インターネット専用
フィデリティ・欧州株・ファンド 1.5% インターネット専用
アクティブファンド
フィデリティ・米国優良株・ファンド 1.53% インターネット専用
アクティブファンド
新興国株 iFree 新興国株式インデックス 0.34% インターネット専用
バランス iFree 8資産バランス 0.22% インターネット専用


三井住友信託銀行のつみたてNISAのラインナップ

三井住友信託銀行は店頭で受付です。しかし、ラインナップに癖がある印象です。バランスファンドは良いとして、個別のファンドは「どうしてそれを選んだのか?」という感じ。

ただし、店頭で選ぶバランスファンドという意味からすると、三井住友信託銀行が一番良いような気がします。

投資対象 ファンド名称 信託報酬 特記
日本株 SMT JPX日経インデックス400・オープン 0.37% 窓口のみ
先進国株 米国株式インデックスファンド 0.45% 窓口のみ
全世界株 全世界株式インデックス・ファンド 0.48% 窓口のみ
バランス SMT 世界経済インデックス・オープン(債券シフト型) 0.45% 窓口のみ
世界経済インデックスファンド 0.5% 窓口のみ
SMT 世界経済インデックス・オープン(株式シフト型) 0.55% 窓口のみ


ゆうちょ銀行のつみたてNISAのラインナップ

今回のご要望で、ゆうちょ銀行が一番良いのではないかと思いました。初心者でもファンド運用会社と継続的にやり取りができるという点で、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドなどは最適だと思いますね。

しかし、非常に惜しい事にセゾンはインターネット専用です。こういうファンドこそ店頭でも取り扱って欲しいところなのですが・・・。

投資対象 ファンド名称 信託報酬 特記
日本株 つみたて日本株式(TOPIX) 0.18% 店頭
先進国株 つみたて先進国株式 0.2% 店頭
新興国株 つみたて新興国株式 0.34% 店頭
バランス つみたて8資産均等バランス 0.22% 店頭
JP4資産均等バランス 0.22% 店頭
野村6資産均等バランス 0.22% 店頭
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 0.68% インターネット専用。分類ではアクティブだが、実態的にはインデックスファンド。
セゾン資産形成の達人ファンド 1.35% インターネット専用。アクティブ。


店頭で手続きをする上で気をつける事

当サイトでは、基本的には店頭での申し込みをおススメしていません。というのも、店頭で相談すると、関係の無いボッタクリ金融商品に客を誘導してくるケースが多いからです。

今回ならばつみたてNISAの相談に行ったのに、リスクを避けたいならば保険が良いとか、全く無関係な商品を思いきり推奨してきたりします。

特に信託銀行などは、保険やら投資信託やら、とにかく手数料が極めて高額で年間の信託報酬が恐ろしく高い商品を売りつける常習犯みたいな印象がありますので、仮にそのような商品を勧められたとしても、「つみたてNISA以外は一切やらない」と意思表示して下さいね。

つみたてNISA以外は不要


もしもどうしても断り切れなくなったら、「考えさせてください」と言って、いちど家に帰りましょう。当方に、再度ご相談いただいても構いません。銀行ばかりが有利な商品は、決して買ってはなりません。



ご回答2:リスクについて、十分に思いを巡らせてください

ところで、今回は投資が初体験という事で、少々懸念があります。それは、リスク許容度の事です。もしかしたら、投資をしたらとにかく基本的には利益につながるものだと思っていらっしゃるのかもしれません。

長期的に見れば、世界経済の規模が拡大するのと同等程度に、利益は上がると考えられます。だからこそ20年投資のつみたてNISAに平気でお金を投じられます。

しかし、短期的に見た場合、数年単位で元本を大きく割り込む事がごく普通にあり得る事は、投資家としては承知しておく必要があります。(こちらのページの図を参照の事)

そしてこの時、自分ならばいったいどの程度までの元本割れを容認できるのか、あるいは精神的に耐えられるのかが、リスク許容度の考え方です。

ご自身のリスク許容度の具体的な確認方法は、以下の2つのページで詳しく紹介していますので、じっくりと読んで頂いて、計算してみてください(小学生から中学生レベルの計算でリスク許容度をチェックする事ができます)。

投資信託のリスクとリターンを具体的にチェック(細かくチェックします)
10代の若き女性から投資のリスク許容度の質問が来た(簡便的にチェックします)


HOさまが頑張って積み立てた資金、例えば1000万くらい投資した時に大暴落がやってきて、非常に大きな元本割れが起こったとして、比較的平静に夜中も眠れるのかどうかを、必ずチェックして頂きたいと思います。

HO様はパソコンを使うのがお好きなわけではなさそうなので、上記では簡便的なチェックをするくらいでも良いので、リスクについて考えて頂ければと思います。

リスク許容度も考える


投資が初めてだという事ならば、個人的には、株式だけではなくて、安全資産である債券も適度に組み込まれているSMT 世界経済インデックス・オープン(債券シフト型)世界経済インデックスファンドが無難で良いと思います。

別に株式だけで運用しても良いのですが、そうなるとリスク許容度が置き去りになってしまって、万が一の暴落局面では「投資などするんじゃなかった」となりかねません。(もちろん株に比べて相対的に安全だと言われている債券であったとしても元本割れします。)

上記の2つのファンドも、下落相場の時はそれなりに価格が下がりますので、ぜひ一度リスク許容度をチェックして頂いて、暴落時にはどの程度下落する可能性があるのか、ご自身で納得して投資に取り組んでみてください。





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