50代の非課税投資、iDeCoにするかつみたてNISAにするか・・・

ご夫婦で50代の人から、iDeCoにするかつみたてNISAにするか迷っている旨ご連絡がありました。それに加えて相場観も入り込んでいるために、決断を下せないようです。どう考えたらよいのか、シンプルに解決策を検討します。


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加入期間と今後の暴落を考え、iDeCoの判断を決めかねています

2018年5月:deeさま(男性・50代)からのご連絡

初めまして。徳島からdeeと申します。iDECOについて質問させてください。

私の職業は、若年退職制度のため、あと数か月、54歳の誕生日で定年退職となります。やっと公務員世帯もiDECOが使えるようになりましたが、60歳まであと6年しかありません。妻は56歳になりますので、あと4年しかありません。

私の世界的な株式相場に対する見立ては、かなり高い値段になってしまっているというものです。

公務員の身分がなくなれば、多少積立可能額が増えはしますが、いかんせん、積立可能期間が短いこと、世界金融危機から10年が過ぎ、次の大暴落も遠からずあると考えており、今から僅かなiDECOを積み立てるよりは、積立NISAの方がよいのか?と判断を決めかねている状況です。よろしければ、ご助言を頂ければと存じます。



初めてのつみたてNISA


ご回答:iDeCoもつみたてNISAも、両方利用すれば良いです

deeさま、ご質問ありがとうございます。また、長年のお勤め、お疲れ様です。退職金が出たら、それをボッタクリ投資信託に一気に数百万円を賭けて元本を溶かすような呆れた人がたくさんいる中、堅実に積み立て投資を計画されているとは流石ですね。

今回のご質問に関しましては、以下の通り、複数の項に分けて回答させていただきます。どうぞじっくりとご覧になっていただいて、今後の投資の方針を決めて頂ければと思います。


積み立て投資は、タイミング投資と相当程度サヨナラしている

まず最初に、積み立て投資をしようという時に、大暴落も相場の高騰も、あまり関係ないのではないかという点です。積み立ては、タイミングに関係なく投資元本を積み上げてゆく行為であり、相場を読めるという人から見たら、まだるっこ過ぎて気絶してしまいますね。

今後もしも暴落がやってきたとしても、10年や20年と言った長期で積み立て投資を行えば、以下のページにも記した通り、投資に絶対はありませんが、今までの例では最高値時期から積み立てをやったとしても報われていますので、そう心配する事もないと思います。

参考ページつみたてNISAはおすすめ商品でのインデックス投資が最強


積み立て投資をしても報われるという実例を、より具体的にご覧になりたい場合は、投資信託おすすめの本ベストセレクトのページをご覧いただいて、半値になっても儲かる「つみたて投資」をお読みになると良いでしょう。


iDeCo口座だけで投資が完結する訳ではない

以上より、積み立て投資を20年くらいは継続して行ったほうが良いと思う訳ですが、この時に使う口座を、deeさまは1つの口座だけでお考えになっているのではないでしょうか。

別にiDeCo口座の利用時期が今後数年しか無いとしても、それまでの間はiDeCoを活用して、「利用時間外」になったら今度はつみたてNISAを使うだけの事だと思います。

iDeCoもつみたてNISAも両方利用


近年、投資口座は様々にメリットのあるものが出てきて、それらを組み合わせで使えば良いだけであり、トータルとして利益が出たら成功です。

確定拠出年金は失敗だがNISAは成功とか、口座を区別する意味は全くありませんし、その時々で自分にとって最もメリットがあると判断する口座を利用するのみです。

iDeCo口座は、つみたてNISAよりも明確に節税効果がありますので、利用する年数が少なくとも、それまでの間に得られる絶対確実な節税効果は著しく魅力的です。iDeCoを使わないという選択肢は、無いと思います。

ただし、積み立て期間が終わって運用指図者になってからの口座管理手数料は、チェックしておきましょう。年間1000円くらいのところから、5000円近いところまで色々と有ります。

基本的にはSBI証券楽天証券松井証券マネックス証券イオン銀行の5社が手数料も安く、現役時の所得控除分を食い潰すような事は無いのではないかと思います。いずれかのiDeCo口座を活用しましょう。

iDeCoは70歳までに受け取り方法を決めなければなりませんが、そのくらいの時期まで投資を続けるとした場合、iDeCoも含めて複数口座を使い分けるのがベターだと考えます。


iDeCoやNISAでタイミング投資を行う事もできる

もしも今後大暴落が来ると見立てているならば、それまで現金をしこたま貯めておき、暴落が来たら直ちに買い出動なさると宜しいでしょう。・・・で、iDeCo口座であれば、そのような事が普通に出来てしまいます。しかも節税効果を享受しながら。

iDeCoでは、口座に入れた資金で常に投資信託を買わなくてはならないという決まりはありません。別に定期預金に寝かせておいても所得控除の節税メリットを活かせるので、投資をしなくても構いません。

この仕組みを利用して、暴落が来るまでひたすら現金を貯めておいて、いざ暴落局面が到来したら、定期預金から投資信託にスイッチングすれば良いのです。

つみたてNISAだと、そのような商品の入れ替えをすると「非課税枠」を消費してしまうので事実上不可能な技ですが、iDeCoでは自由に入れ替えを行う事ができます。これは、タイミングを計りたい人にとっては最高過ぎる仕組みですね。

また、つみたてNISAではなくて一般NISAを利用した場合は、証券口座に資金を入れておいて、暴落タイミングで一挙に投資信託やETF、更には個別株なども買い付けることができますので、タイミング重視の人はつみたてNISAよりも一般NISAのほうが相応しいですね。

ただし、暴落が来たら買い出動すれば良いと言っても、どの程度が暴落なのか、投資の初心者には到底判断は付きません。暴落だと思って資金を突っ込んだら更に暴落して半値になったとか、そんな失敗談に事欠かないケースが大半だと思います。

また、タイミング投資では「損切り」も重要なテクニックです。失敗したと思ったら直ちに躊躇なく損切りして資金を温存して、確率的に可能性の高いところで一気に資金を突っ込むような事は、普段、投資をしていないような俄か投資家には全く無理な話です。

投資で失敗する人は、共通して己の欲深さを認識していません。頭から尻尾まで取りに行こうとする人は必ず自滅しますので、己を戒めてくださいね。

タイミング投資の難しさ


そして、20年くらいの長期投資を行って結果的に年率5%程度で回っていたら、もうそれで十分すぎるリターンだと思います。

当サイト管理人は不動産投資を行っており、実物不動産特有のリスクを取り、銀行から借金してレバレッジをかけて投資をしても、年率10%強のリターンがせいぜいです。

元本割れしても、時間をかけて元本を積み増ししておけばほぼ確実に近い線で元本を回復すると見込まれ、借金も無く、買う前に物件を何十件と見に行くようなめんどくささも皆無のインデックス投資で5%のリターンは、かなりの美味しさだと思いますよ。


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