オーストラリアに投資する場合の「マトモ」な金融商品は有るのか?

今回は、豪ドル建て金融商品への投資についてのご質問です。どの程度の資産運用のご経験があるのか分からないのでお答えしにくいのですが、投資の初心者の場合はオーストラリアを使ってお金を増やそうとしたら、皆、外貨預金に行ってしまいそうなほど投資手段が少ないのに驚きました。


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オーストラリアに投資する手段としてどれがよいでしょうか?

2018年5月:PG144さま(男性・年代不明)からのご連絡

はじまして。堀田様。貴方様のこのサイトをいつも拝見し、色々と勉強させて頂いています。 さて今回は、豪ドル建て金融商品についてご教示頂ければと思い、メールをさせて頂きます。

現在、いつくつかの証券口座を持っていますが、父から引き継いだ証券口座で保有している毎月分配型投信(豪ドル建て)があります。具体的な銘柄は、


①ダイワ高格付豪ドル債オープン(毎月分配型)
短期豪ドルOP
③野村豪ドル債オープン・プレミアム毎月分配型


です。毎月分配ということで営業担当者に勧められて買っていた典型例だと思います。短期豪ドルOPに至っては、基準価格の下落が著しく、昨年半分は売却しました。

オーストラリアへの投資


値上がりすることはないまずないと思われるので売却が妥当だと思うのですが、そこで現時点で、<豪ドル建て商品>に限った場合で、投資価値のあるものは一体何だろうか?という疑問が湧いてきました。

以前上記商品の投資先自体は優良で問題ないが、その運用方法に問題があるというのを見たことがあります。そこで、毎月分配型投信に代わる豪ドル建て金融商品で投資する価値のあるものは何だと思われますでしょうか? 私としては、分散投資の意味でも一定割合で、今後も豪ドル建ての金融商品を考えています。 そこで、

①豪ドル建て債券
②豪州ETF(【IHD】【EWA】【EPP】)
③豪ドルMMF
④豪ドル建て定期預金(海外口座)



どれがよいでしょうか? ①の債券は、以前証券会社から勧められた事業債を何度か購入したましたが、ある人に聞くと社債はかあまりお勧めできないといわれました。

そうなると、国債や政府機関債・国際機関債あたりでしょうか? ④は、海外居住時に保有していた口座で、現在デポジット口座があり、すこしですが預金しています。

<i-mizuhoオーストラリア債券インデックス>は現在償還済みのようですね。



ご回答:基本的には海外ETFを通じて豪州株に投資するのが正攻法

投資先は優良で問題ないがその運用方法に問題がある」・・・まさしくその一言に尽きると思います。当サイトでも、あるいは姉妹サイトにおいても様々な投資信託にチェックを入れておりますが、投資先に難癖をつけた事はほぼありません。

基本、全てのボッタクリ投資信託は運用方法に問題があり、人の財産を食い潰すようなタコ足分配だったり、運用が市場平均に負けていたり、あるいはベンチマークそのものも無くて、運用の腕前がマトモなのかの測定すらできないものばかりです。

という事は、逆に言えば「ボッタクリ商品じゃなければ何でもOK」という事になりますよね。その見方で言えば、PG144様が挙げておられる ①豪ドル建て債券 、②豪州ETF(【IHD】【EWA】【EPP】) 、③豪ドルMMFは、いずれも全く問題ありませんね。

ただし、外貨預金に関しては、預金保険制度に守られたものではないので、預金者にとっては不利な商品ですし、為替手数料もかなり高いです。どうしても豪ドルそのものを保有したいのであれば、外貨FXを使うのが良いのではないかと思います。

その場合は、当サイト経由で口座開設をすると4000円分のAmazonギフト券が貰える、DMM FXを利用されると良いでしょう。あるいは、FXで外貨を積み立てることができるSBI FXTRADEのサービス「積立FX」に人気が出ているようです。

そして、基本的には為替のようなゼロサムゲームではなくて、保有するだけで価値が増してゆく(プラスサムゲームの)「投資」を行う必要があります。前述の①~③までは投資であり、全くもって問題ありません。

豪ドル建て債券の場合は、信用力のある国債を買うのが基本であり、企業の倒産のリスクを背負う豪ドル建ての社債は感心しません。もしもどうしても買いたい場合でも、格付けの高いものを少量だけ買うスタンスでしょうか。国債であれば、eMAXIS 豪州債券インデックスという選択肢があります。

それらのどの商品を選ぶのかは、ご自身の投資スタイル、インデックス投資であればアセットアロケーション、そして投資家の力量や性格によっては取引が多少面倒な豪州ETFを選ぶのでも構いません。

IHD、EWA、EPPの各銘柄についてはそれぞれベンチマークが異なるので、ご自身の投資に合うものを選ぶスタンスでよろしいかと思います。

リートを通じてオーストラリアに投資


私の場合は、 先進国株式と先進国REITのインデックスファンドを通じて、その一部の資金が豪州に投じられておりますほか、妻はインデックス投資には興味はなく、配当金目当ての投資をしている関係で、上場インデックスファンド豪州リート(S&PASX200 A-REIT)(1555)に投資をしています。

私の場合は海外ETFは面倒くさいと感じるようになっているので、iシェアーズ S&P/ASX好配当株式ETF(IHD)には興味があるものの、投資はしていません。東証に上場したものがあれば、検討はするのですが・・・。

・・・と、こうして書いてみると、実はオーストラリアに投資する手段がほとんど無いことに驚きます。海外ETFを使わないと難しいですね。豪州へ投資したいという意欲と、投資する時の手間を天秤にかけて、意欲が勝る場合はETFを通じて株式投資をするのが、一番の正攻法だと思います。


参考50代後半の人が保有する毎月分配型外国債券ファンドの解約


 


再度のご質問等:以下の通り、再度のお便りとご質問をいただきました

先日は、豪ドル建て金融商品についての質問に丁寧にご回答頂き、有難うございました。豪ドル債券の場合は、まずはやはり国債への投資が基本なのですね。

豪ドル建債券は引継いだ大手証券口座で運用しているので、たまに営業の電話が掛かってきて、商品を薦められて、これまで豪ドル建ての社債(普通社債や期限前償還条項付きデュアル債)を何気に何度か買ってましたが、色々勉強していくうちに、「あれれ、コレって・・・」と思うようになり、いまは本当に投資価値のあるものなのか慎重に調べまくってからするようにしています。やっぱり薦めてくるものには裏があるのだとwww。

いま40代半ばで、投資経験は浅いです。5年前に亡くなった父から引継いでからになります。そこからネット証券の口座を開設して、国内個別株・国内ETF・海外ETF(米国・アセアン株)・アセアン個別株・最近では少額ですがAIによる投資ってどんな感じだろうということでお試し的にやっています。豪ドルに関しては、今後はまずは

①信用格付けの高い既発「オーストラリア国債」や、州債・ソブリン債を債券単独かご紹介頂いている豪州債券インデックスファンドを購入
②海外ETFを通じた豪州株に投資


を投資全体の割合配分をよくみた上で購入していこうと思います。

①については、以前質問コーナーで紹介されていた「個人向け国債VS国内債券インデックス・違いと安全性は?」と基本的な考えは同じと思ってよいでしょうか?(「個人向け国債」を「外国国債」、「国内債券インデックス」を「海外国債債券インデックス」に読み替えて)

②海外ETFを通じた豪州株に投資
【IHD】【EWA】【EPP】 のうち日本で買えるのは、【EPP】だけみたいですね。SBIか楽天証券で購入しようかと思います。


ANZに口座があるので、同社の証券子会社ANZ Share Investing の口座を開設して売買できるか試してみようかなと検討中です。「ETFの森」サイトで拝見したのですが堀田様は アメリカの証券会社に口座をお持ちなのですね。送金や税務申告の手間は確かにあるますよますよね海外口座の場合は。

引継いでいる野村證券に、「SPDR S&P/ASX200ファンド/I0841<STW AU>」というETFがありました。堀田様の別サイト「ETFの森」で以前紹介されていますね。

ただ「野村證券では購入可能ですが、非常に高額な売買手数料を請求される事でしょう。」とあります。やっぱり大手証券でETFや投資信託を買うのはやめたがいいですね。色々調べると大手証券を使う理由がそれ程ないのかなぁなんて思ったりします。



再度のご回答:以下の通り、補足的にご説明させていただきます

お返事いただきましてありがとうございます。ご質問の部分ですが、個人向け国債の部分を外国債券と読み替えて頂くのは、少々誤りになります。というのも、個人向け国債はあくまで個人が買える完本保証の日本国の商品であり、機関投資家は買う事ができません。

外国債券に個人向け国債のような元本保証のメリット大の商品があるのかどうかは分かりません。仮にあったとしても運用会社が買えるとは思えませんから、外国債券と言ったら外国債券インデックスファンドとほぼ同じだという事になりますね。

それと、米国の証券会社の口座を持っているのは僕の知人になります。ただ、日本にいながら米国の証券口座を保有するのは色々と手間がかかるようで、もう解約すると言っていました。

ちょっとした確認とか、口座維持上の問題点の解決などには電話で応対してもらう必要があり、英語でやりとりするのが非常にしんどくて、そんな面倒な事をやるくらいならば日本の証券会社を通じて、今日本で買える商品を使って投資するだけで十分すぎると言っていました。

よほどの米国株マニアでない限り、確定申告などもする必要のない日本の証券口座の方が、普通に日本に暮らしている日本人にとってはベストな選択になると思います。

今回のお便りを拝見すると、基本的にPG144さまは特定の地域への集中投資やテーマなどに興味が御有りだと思います。ただ、当サイトのスタンスとしては、「長期で見れば結局はインデックスを買っているのが最強だ」との認識になりますので、その点にご留意いただければと思います。





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