500万円で、インデックス投資を活用して投資に向き合った実例

今回は、15年間に渡って、毎月分配型投資信託の毒牙にかかってしまった女性投資家さんの事例です。酷い商品を平気で売りつける金融機関にイラつきますが、それは本題ではないので、変な商品を解約したお金で実行するインデックス投資について考えてみます。


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ゼウスとピムコを解約してインデックス投資を始めてみようかと思います

投稿者:SPLANさま(40代・女性)2018年8月

はじめまして、いつも勉強させていただいております。私は15年ほど前から何の知識もなく投資信託をしてしまいました。

きっかけは、大手銀行にスーパー定期預金の契約をしにいった際に窓口で「投資信託」を勧められ、しばらく使うお金ではなかったので500万ほど何も考えないで「ピムコ ハイ・インカム毎月分配型ファンド」を始めました。(当時は選べるものはほとんどありませんでした。。)

20代中頃で全く何がなんだかわからず…しかし、数年経つと基準価格が突然上がり(7000円が12000円に)喜びもつかの間、リーマンショックを迎えどん底まで落ちましたが、分配金は受け取っておらず、そのまま再投資していたこともあるのと自分の性格上あまり気にせずやり過ごしそれから見直すことなくそのまま放置しました。。

15年経ち80万ほど増えたみたいですが、年率にすると1.06%ほど….こんな結果ならその当時のスーパー定期でもリスクを負わず然程変わらない結果だったような。

500万円で毎月分配型投資信託を購入


それからFXなど試しましたが、全滅。2年ほど前に投資信託を見直そうと、安易に「投資信託ランキング」でその時1位だった通称「ゼウス」を銀行経由でピムコを削り200万ほど移動しました。(分配金に釣られました)

分配金もみるみるうちに下がっていき、情けない限りです。手数料も高いので2年経っても分配金を再投資しても+-0で本当に無駄なことをしていたと身をもって実感しています。

最近、家族も増えることになり、将来のことを真剣に考え始めました(遅いですね)。3年ほど前に「インデックスファンド」の話を聞いたことをお思い出し堀田様のサイトに出会えました!今この堀田様のサイトやおすすめ著書「お金は寝かせて増やしなさい」を購入し、読め読むほど今までの私の投資ライフは一番バカな投資のしかただったと反省するばかりです。

長いスパンで考えるからこそ全部インデックスファンドに乗り換える予定です。まだまだ勉強不足で間違っているかもしれませんが下記の様に組み立てました

まず楽天証券を開設ました
リターンばかり見るのをやめ「リスク」をまず考えるようにしました(自分がリーマンショックの時に実際はどれだけ一時的に減り、そして耐えられたのかも分析しました)
そしてアセットロケーションを考えました

eMAXIS Slim 国内債券インデックス….46.15%
ニッセイ日経225インデックスファンド………….10.77%
ニッセイ外国株式インデックスファンド…………….15.38%
ニッセイ外国債券インデックスファンド…………….15.38%
楽天・全米株式インデックス・ファンド……………..7.69%
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス..9.27%


期待リターン4.14%、リスク9.74%(リスクは10%まででおさえようかと)、楽天・全米株式インデックス・ファンドは毎月5000円~10000円ほど積み立てもしていこうかと思っています。

ゼウスとピムコを解約し、これでまずは始めてみようかと思いますがまだまだ自信がなく堀田様にご教示いただきたく質問させていただきました。お忙しいとは思いますがお返事いただければ幸いです。



ご回答:方向性に間違いはなし、あとは時間の分散を

ご質問者様は、本来、優秀な投資家の素質がありそうです

SPLANさま、この度は当サイトをご覧いただきましてありがとうございました。お便りを拝読して、「女性と言うのは良くも悪くも商品の保有が非常に長いな」と言う感想を持ちました。

今回のように悪い商品を掴まされてしまった場合は、女性らしい特徴はマイナスの方向に働きますし、良い商品の場合はメリットがより最大限に発揮されるのではないかなと思います。

ちなみに、女性投資家と男性投資家では女性の方が優秀であるという記事がありますので、下記のマネーポストの記事も読んでみてください。
https://www.moneypost.jp/274444


そして上記で分析している女性投資家の特徴は、以下の通りとなります。


1.女性はパフォーマンスだけを追うのではなく、自分や家族の生活目標からマネープランを立てる。
2.女性は、市場の変動時に迅速な対応を取るよりも、中長期で保守的な目線で株式を保有する傾向がある。
3.女性は、男性よりもリスクを抑えた分散投資をしている。
4.女性よりも男性のほうが35%多く取引をする傾向にある。つまり、男性のほうが手数料が多くかかる。
5.女性は、さまざまな資産で構成される商品に投資している。


今回のSPLANさまの場合、上記の1に関してはお便りからは分かりませんが、2~5に関してはピッタリとあてはまっているように思います。変な商品にさえ騙されなければ、長期的に非常に優秀な投資成果を出せるタイプの人なのだと思います

そして、その成果がどんなものなのかを示唆しているのが、当サイトでもおススメしている「お金は寝かせて増やしなさい」という本ですね。正しい商品をじっと買い持ちしていれば、絶対とは言いませんが、本の作者と同様の投資成果を得られると思います。もしも成果が得られなかったら、クレームは作者の方にお願いしますね。(冗談です)

ちなみに本のタイトルは、数が少ないごく一部の優良なファンドを利用した時の話しであり、今回のようにボッタクリ毎月分配型投資信託を買ってしまっては、寝かせば寝かすほど資産が食い潰されていきます・苦笑。


時間を分散して投資を

さて今回、ボッタクリ投資信託を解約したりして、手元に残した500万円を、どう投資していくかと言う事になりますね。これとは別に、月額5000円~1万円の投資も可能です。

ここで問題になるのが、一括で投資するのかどうかです。例えば不動産投資のように一括投資以外は有り得ないものであれば別ですが、投資信託は小額から対応できるのが特徴でもあり、まだインデックス投資に不慣れである現在は、やはり小さな額で、時間を分散して商品を買ってゆくのが良いのではないかと思います。

投資は時間の分散を


今後、相場が順調に右肩上がりになるという判断をしている場合は、一括投資をするほうが当然ながらメリットがあります。

しかし、そんな事が分かるのであれば、インデックス投資などやっていないような気もしますので、個人的には、複数回に分割して投資をしたほうが良いと思います。

定かではありませんが、現在は相場の高値圏に位置する可能性も高く、一括投資をした後に数年単位で価格が下落した場合には、予めリスクを考えてはいるとしても、おそらくかなりのストレスを感じるでしょうし、後悔のような気持ちさえ感じるかもしれません。

もちろんここにも性格が反映されますので、一括投資をしてその直後に価格が急落するような事があったとしても、「10年20年単位では経済成長の分だけきちんと価格は上がっているに違いない」と腹を据えて投資出来るような人であれば、一括投資でも何ら問題は有りません。


一般NISAとiDeCoの活用で時間分散

さて、時間を分散して買う場合に、金額面でちょうど良い制度があります。それがNISAです。今現在はつみたてNISAという手もありますが、手元にある金額をつみたてNISAで投資してゆくにはあまりにも小額すぎますから、一般NISAを使うのが良いでしょう。

下記、楽天証券のホームページから貼り付けた画像です。一般NISAならば、今後5年間でちょうど500万円を使い切る事ができますね。私ならば小心者ですから、自動積立ではないので面倒ではありますが、毎月10万円を買い付けて、時間分散を図ると思います。

もちろん性格にもよりけりなので、1月にドカンと120万円を投資するという人もいるでしょうし、年4回に分割とか、その人に合った買い付けをすると良いでしょう。

一般NISAとつみたてNISA


また、仕事をしているのか否かにも密接に絡んできますし、結婚されている場合とそうで無い場合によっても判断が異なるのですが、iDeCo(個人型確定拠出年金)や企業型確定拠出年金という、最強とも言える制度も併用したいところです。

この場合、証券会社によって商品ラインナップが異なり、現在SPLANさまが決めている商品と同じ資産クラスの別の商品を選ぶ必要性も出てきますので、その点は、改めて確認してみて下さい。

仮に、iDeCo(個人型確定拠出年金)を使う場合は、毎月の掛け金の上限がお仕事などによってかなり変わってきます。自営業だと月に68000円かけられますので、この場合はつみたてNISAの上限の23000円と合わせると91000円にもなり、一般NISAを使う必要も無いという事になりますね。

iDeCoの事例


アセットアロケーションやポートフォリオ自体に問題は無し

最後に、アセットアロケーションやポートフォリオです。きちんと低コストの商品を使って、リターンのような「捕らぬ狸の皮算用」的な部分に惑わされず、むしろリスクに注目して資産配分を決めたのは、お見事です。




この部分には全く問題ありませんので、あとは既に記したような事に留意しながら、実践をするだけです。ゼウスとピムコなどは平然と損切りして、今後は自信をもって投資していきましょう。損切りできる人は投資で成功しやすいと思いますし。

ちょうどここ数年は相場が絶好調でしたので、実際には損切りにならなかったのは不幸中の幸いでした。酷い相場の時など、目も当てられない状況になりますので。

当然ですが、いくら良い商品を買っていたとしても、今後20年30年と長期投資をする中で、非常に強い恐怖心を抱くほどの大暴落に、1回2回は遭遇するはずです。だいたい10年に1度はそのような相場がやってきます。

多くの人はリスクの事など大して考えていませんから、恐怖を感じるような激しい価格の下落のタイミングで、商品を解約してしまいます。まさに、「あたなが売ったそこが底」です。

でも、インデックス投資はそのような時は決して狼狽えず、むしろ積み立て投資においては、価格の低い時には逆に量(口数)を沢山買い付ける事につながります。

価格が回復したら量がものを言いますので、回復後の利益の上振れは凄いものがあります。

ドルコスト平均法での積み立ては、価格が変動するからこそ「美味しい」思いをする訳ですから、投資のリスク(価格のブレ)を大いに味方につけて、将来の資産形成につなげてまいりましょう。





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