信託報酬でファンドの乗り換え、投資エリアでファンドの乗り換え

今回は、ファンドの乗り換えに関して2点あります。その中でも特に、投資先を先進国株から米国株に乗り換える話しに関しては、人それぞれの考え方がありますので、一概には結論を付けられるような話しにはなりませんね。


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ファンドの乗り換えついてご意見を頂きたく思います

投稿者:O川さま(20代・男性)2018年8月

こんにちは。私は投資信託を始めて1年が経過したところです。質問は2点あります。

・基本的に売却はしないスタイルだが、新たに同じ投資対象の別ファンドに乗り換えた場合、元のファンドと新しいファンドの両方の信託報酬がかかるため、元のファンドは解約したほうがよいのか?

e-maxisslim先進国株式を積立しているが、7月から登場したe-maxisslim米国株式に乗り換えるべきか、あるいは並行して積み立てるべきか?

これについてご意見を頂きたく思います。宜しくお願い致します。



ご回答:投資先の変更については、投資家によって見解が異なります

O川さま、ご質問をいただきまして、ありがとうございます。ファンドを乗り換えるにあたっての2つのご質問になりますね。以下の通りの回答とさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


ファンドの乗り換えの際の信託報酬の件

まず、信託報酬に関してです。お便りを読んでも、ちょっと意味が分からなかった部分です。仮にAファンドを100万円分保有していて、それをBファンドに乗り換えると、Aファンドはゼロになりますから、信託報酬は二重に発生しません。




もしかしたら、積み立て投資先をAからBに変更する、という意味でしょうか。それであれば、新たにBファンドを買い付けつつも、Aファンドをホールドしておけば、両方から信託報酬が発生する事になります。

積み立て投資の結果、Aファンド(仮に信託報酬0.5%)を90万円分保有して、Bファンド(信託報酬0.3%とする)も10万円分保有する事になったとすると、確かにAファンドの信託報酬が0.2%高いですから、何となく損した気分になるのかもしれませんね。

しかし、だからと言ってAファンドを全売却してBファンドに乗り換えれば良いかと言えば、売却にかかる税金のことも考慮しなくてはなりませんから、一筋縄ではいきません。

Aファンドに含み益が10万円あって、それを売却した場合には、2万円ほどの税金が取られます。信託報酬差のの1800円をケチるために2万円を納税していたのでは資金効率が悪すぎますので、そのままホールドしているのが正解になりますね。

完全に乗り換えるとしたら、Aファンドの含み益がほぼゼロに近づいたときと、売却で損失を計上するようなタイミングになりますね。

将来株価が暴落して、幸か不幸か(恐らく著しく不幸だと思いますが)、そのような状況になった場合にのみ、Aを売却して完全にBに乗り換えましょう。


先進国株式か米国株式か

この問題は最近よく語られるようになりました。数年前までは米国株式ばかりをひたすら買うような人はいなかった記憶がありますが、昨今は米国株ブームのようなものを感じる時があります。

そして、先進国株式全体に分散投資したほうが良いのか、あるいは米国株式だけに投資するのでも良いのかどうかは、ひとえに投資スタイルの問題ですから、当サイト管理人が結論を付ける事は出来ません。




上記は、日本株インデックスファンドのSMT TOPIXインデックス・オープンに対して、先進国株(MSCI コクサイインデックス)、新興国株(MSCIエマージング・マーケット・インデックス)、そして米国株(S&P500)の過去10年間のリターンです。

ご覧のように、赤枠の米国株が圧倒的にリターンが良く、先進国に分散投資するよりも、年率換算で35%もリターンが良いという結果になっているのですから、昨今、米国株だけでOKだという人が多数現れてきたのも頷ける結果となっています。

あるいは更に、2018年7月末を起点に、過去30年遡ったタイミングで、100万円をそれぞれの市場に投資した場合の、30年後の金額を見てみます。下記のサイトにて計算しています。
https://myindex.jp/

インデックス 30年前の投資金額 30年後の投資額 伸長
MSCI コクサイインデックス 100万円 1364万円 13.6倍
S&P500 100万円 1698万円 16.9倍
MSCIエマージング・マーケット・インデックス 100万円 1522万円 15.2倍
TOPIX 100万円 116万円 1.1倍


超長期で見ても、米国株の方が圧倒的に有利ですね。米国株だけで良いかなと考えても、おかしくありません。ただし、積み立て投資ではなくて一括投資の場合になります。

(もしかしたら、積み立て投資の場合は、価格のブレの大きな新興国のほうが、ほとんど右肩上がりで価格が上昇する米国株よりも、リターンが大きい可能性もあります。当然、日本株も、上下動を繰り返していますので、それなりのリターンが想定されます。)

しかも、米国企業は他の先進国や新興国で大きな収益を上げていますから、米国企業に投資する事はすなわち、全世界に分散投資をしているようなものだという事につながり、結果、投資先は米国株だけで良いでしょう、という事になりますね。

この見解を支持するのであれば、米国株インデックスファンドに乗り換えても良いのではないでしょうか。

ただし、今後も引き続いて米国や米国企業が圧倒的に強いのかどうかは、様々な人が色々な予測をしておりますが、結局のところは神のみぞ知る世界です。どこか特定の国に賭けるというような事をしたくないと思えば、引き続き先進国全体に投資をしていれば良いでしょう。

MSCI コクサイインデックスであっても、米国株への投資比率は6割以上にも及びますから、実態的には米国を中心に、若干その他の国も分散して組み込んでいる、という事になります。





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