知人(叔母)からの、退職金を増やしたいという相談について

今回は、実によくありがちなケースです。退職金をもらうと、今まで投資などやった事が無かった人に途端に欲が出て、お金を増やしたいと思うようになります。多くのケースは銀行や証券会社のカモになって終わるので、人生で一番注意が必要な時期になります。

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効果的な資産運用の方法をご教示お願いします

2019年2月:たっつん様(男性・30代)よりのご質問

いつもこちらを拝見して勉強させて頂いております。今回は,私の叔母から相談を受けた件でご相談です。叔母は昨年の暮れに退職をして,退職金として800万ほどの運用資金があります。そこでそれを安定的に運用して完全にリタイヤするまで少しでも増やしたいと考えているようです。

叔母は投資歴は皆無に等しく,当面使わないでいる予定(老後資金)のお金の運用を私に相談してきました。短くても10年は使わないそうです。特別,投資に関する知識もございません。

退職金以外の資産としては個人年金を月々5000円程度積み立てている(およそ30年程度),それ以外は持ち家があること,老人ホームに1人で入るくらいの預金はあるようです。ちなみに独身です。

私についているFPの方はプルデンシャルのリタイヤメントインカムに500万ほど預けて,300万を積立ニーサで運用してもよいのでは?との意見も得ていますがいかがでしょう?先が長くない資産運用は難しいですね。

私なりに聞き取りと,運用については考えたのですが,知識不足で適切なアドバイスができません。現状は下記の通りです。ご助言をお願いします。

年齢 55歳
状況 休職しているが今年中には復帰予定。みずほ証券にてニーサを開設していたものの全く活用しておらず,特定口座にて営業に勧められ,30万程度DLIBJ公社債オープン(短期コース)を買わされていたので、即解約するように伝えてます。


ニーサ口座は2016年に開設しています。残り2年あるのですが,めぼしい投資信託もないため口座の閉鎖を指示しました。私としてはSBI証券を開設してそちらでニーサまたは積立ニーサを開設して運用しては?と考えています。

開設後に,7割くらいを国内外債券,3割くらいを国内外の株式にするかな。と叔母のリスク許容度をもとに考えているところです。完全リタイヤまで残り10年として積立ニーサやニーサを活用した投資信託がよいのか?外貨MMFや外貨預金がよいのか?迷いに迷ってます。

職場でも50代の方からよく相談を受けるのですが運用の残りの期間があまりない場合の適切なアドバイスって難しいなと感じております。

つまるところ,効果的な資産運用の方法をご教示お願いします。アセットアロケーションではなく,ニーサ口座を活用するのがいいのか?その他効果的な方法があるのかなどです。よろしくお願いいたします。


退職金を投資に回して損をするケース


ご回答:投資は慎重に考えたほうが良いとしか思えない

たっつん様、ご質問頂きましてありがとうございました。当方の多忙によりお返事が遅れまして申し訳ございませんでしたが、本ページにてご回答申し上げます。

率直に申し上げて、叔母さまは投資する必要性があるのか、非常に疑問に感じました。老人ホームに入居するだけのお金を貯金しており(老人ホームもピンキリで、具体的な金額はここでは無視します)、個人年金で180万、退職金で800万あれば、投資しなくても何とかなるのではないでしょうか。

なおかつ今後は復職予定で収入もありますし、60歳を超えても、負担を軽くすればアルバイト先も沢山あるでしょうから、そこでお金を得るほうが良いかと思います。

しかも、今まで投資をした事が無くて退職退職して初めての資産運用というのは、何も知らない人がボッタクられる典型的な事例と言っても良く、嫌な予感しかしません。

なおかつ、私が叔母さまに向けてアドバイスをするとなると、赤の他人のたっつん様を伝言役にして、通じにくい話しが更にややこしい事になり、間違って伝わって妙な投資でもしてしまったら、一大事です。

もしもどうしても投資をしたいというのであれば、「投資の勉強をする気があるのか」という点をハッキリさせてからでも遅くはありません。そこまでする気はないというならば、半値になる可能性のある投資は決してやってはならないと伝えましょう。

自力で投資の判断ができないとなると、つい証券会社や銀行の店頭に相談に行く事になる筈です。それらの場所は鴨が葱を背負って行くような所ですから、そういった近未来が透けて見えるような状況で、投資を推奨する事は出来ません。

むしろたっつん様は、叔母さまに投資を止めさせる方向に話を持っていかなければならないのではないかと思います。

そもそも、たっつん様ご自身も、「FPの方はプルデンシャルのリタイヤメントインカムに500万ほど預けて」という意見に対して、何の判断もされておられません。

今回は私はその商品についての是非を判断しませんが、複雑怪奇極まりない商品を平気で推奨するFPに正義が有るとは到底思えませんし、人に勧められて平気でDLIBJ公社債オープンを買ってしまうような人が正しく理解できるのかも疑問です。

なお、DLIBJ公社債オープンそのものについては、当サイトでは存在価値のあるアクティブファンドだと考えています。これをたっつん様は解約するように伝えているとの事で、どういう理由でそのような判断に至ったのかも疑問です。

結論としては、投資の勉強をするまでの間は、投資信託や妙な生命保険などは一切避け、高金利の定期預金に都度預け替える戦略で行くべきだと思います。当サイトの姉妹サイトである定期預金の鬼を見て頂いて、金利の高い銀行を活用しましょう。

今回の質問では、外貨預金も「迷う対象」に入れられているのも、私の不安を増加させる要因にもなっています。外貨預金がどうしてダメな商品なのかも含めて、定期預金の鬼をご覧いただいて、リスクを回避した形での貯蓄増を図ってみてはいかがでしょうか。



追記:ご質問者様からお返事をいただきました(^^♪

この度はアドバイスありがとうございました。頂いたアドバイスをもとに再度どうすればよいかを叔母と話し合ってみます。

公社債の方ですが,一括でアクティブファンドを買わされていたようなので解約を勧めました。純資産も減って来ていたのでプラスのうちに解約した方がよいのではと言う判断をした次第です。私もまだまだ知識不足ですのでまたご助言をお願いすることがあると思います。今後ともよろしくお願いします。





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