月額約20万円になる積み立て投資に関してのいくつかの質問

既に投資を始めており、現在は月額でおよそ20万円になろうかという金額を積み立て投資に回している人からの、再度のご質問になります。金額云々ではなく、内容として他の多くの人も考えてしまう事柄だと思いますので、ご自身の事だと思って考えてみて下さい。

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またどうすれば良いか悩んでおります

2019年3月:siroro様(男性・40代)よりのご質問

2017年11月に投信積み立てに外国債券クラスを含めるべきかどうかでご質問をさせて頂きましたsiroroと申します。以前、積立金額は10万円+積立NISA(年間40万円)程度を考えているが、外国債券を含めるべきなのかとご相談させて頂き、大変お世話になりました。

参考外国債券も積み立てるかどうか悩みます


その後、ファンドの海のアセットアロケーションツールを利用して、リターンとリスクを考えて投資金額を増やしましたが、またどうすれば良いか悩んでおりますのでご相談させて頂きました。

現在の目標のアセットアロケーションとしては、株式(全世界時価総額加重)30%、債券30%、ほぼ無リスク資産(個人向け国債や預金など)35%、その他(金など)5%にしようかと考えています。

ただ、短期間にこの配分にしようとは思ってはなく、10年から20年かけて積み立てた方がリスクが少なそうなので良いかな?と思っております。

積立の内容ですが、株式は、つみたてNISAはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(以下スリム全世界)を年間40万円+楽天証券野村つみたて外国株投信とスリム全世界をクレジットカードで毎月2.5万円ずつを積立ています。

債券は、アメリカ債券で運用しようと思い、住信SBIネット銀行で毎日4,000円を積立て、SBI証券に入金し、米国債や米国建て社債を購入しています。

それに加え、セゾンバンガード・グローバルバランスファンドをtumiki証券で毎月5万円+セゾン投信で毎月10万円を積立ています。そこでこの度、ご相談させて頂きたいのは、




★ご相談その1

上記の積立金額を20年程度積み立てるか、積立金額を増やして10年程度で積み立てるべきか。(ネットでは、まとまった金額を積み立てる場合は、よく5年程度で積み立てろ的なことを書いています。)


★ご相談その2

債券は外国債券のインデックスファンド(FTSE世界国債インデックス(除く日本))を積み立てるべきか。


★ご相談その3

セゾンバンガード・グローバルバランスファンドは信託報酬が高いので、信託報酬の安い投信(スリムシリーズなど)に変えた方が良いのか。

(ネットや雑誌などを見ていると現在は信託報酬が0.3%以上の投信は買うな的なことが書いているが、スリム全世界と外国債券のファンドを積み立てるとリバランスができるか不安はあります。色々なインデックス投資の本を読みましたので、頭では何となくリバランスが必要だと思っていても価格が高くなった投信を売って、安くなっている投信を買うことは難しいような気がします。)


★ご相談その4

そもそも、上記のアセットアロケーションが良くない。(アセットアロケーションは十人十色とのことですが、もしかしたら全然ダメダメな資産配分なのだろうかと思うこともしばしばです。)


現在は65歳まで約20年積み立てる予定で積み立てています。積立てのうち、株式と債券は現在所有している現金や個別株を売却して積み立てる予定です。

(セゾンバンガード・グローバルバランスファンドの毎月15万円は給与収入から積み立てていますので、状況が変われば減額もしくは積立を中止するか可能性もあります。)

多分、資産配分はいつまで経っても気になり色々と悩むと思いますが、堀田さまのご意見・アドバイスをお聞かせ頂きたくご相談させて頂きました。よろしくお願いいたします。




ご回答:特に悩むような部分は何も無いような気がします

siroro様、その後に着実に投資を重ねており、毎月投資に回す金額もセゾンに15万、つみたてNISAに2.5万、債券購入用として0.4万、合計で18万円近くにもなり、純粋にそれは凄い事だなあと感心しきりです。

今回は複数の質問をお寄せいただいておりますが、結局のところ、アセットアロケーションがご自身の腑に落ちるのかどうか、それに尽きると思います。

ツールを使って計算して、自分に合っていそうなのかどうかを判断されていると思いますが、今回はそれとは別に、10代の若き女性から投資のリスク許容度の質問のページも読んで頂き、このやりかたで、現在のアセットアロケーションが許容できるものなのかどうか、もう一度確認してみてはいかがでしょうか?

アセットアロケーションは個々人で全く違った形になるため、siroro様の性格や家族背景、預貯金や収入などを一切知らない私には、良し悪しを判断する事が出来ません。あくまでも、ご自身で「納得」できるかどうかにかかっています。

私個人の勝手な感想だけで申し上げるとしたら、株式:30%、債券30%、無リスク資産35%、その他5%で、何も悪いところなど無いとしか思えません。突飛なところなど皆無ですから、これで悩むというのは、ちょっとよく分かりません。

以上を踏まえた上で、ご質問点にお応えすると、次のようになります。基本的に難しい事はありませんので、とにかくシンプルに考えるようにすべきではないでしょうか。


相談その1 :積み立て金額について

10年で積み立てても20年で積み立てても、それぞれの資産クラスの期待リターンが変わる訳ではありません。従って、どちらも有利でも不利でもありません。期待リターンが変わらないとすれば、有り金全てを今この瞬間に投資したほうが複利の効果をより高める事が出来ます。

また、株などは長期で右肩上がりですから、一時的な暴落などを無視すれば、今、あるいは短期間で買ったほうが良い事になります。そうなると、「短期間で買うべし」という人の意見は間違いではありません。




ただし、投資はリスクと裏腹ですから、今のような景気が良い時(株価の高い時)にかなりの数を投資してしまい、その後に不況が到来して株価が大いに下がったとしたら、短い期間に投資した事に対して、強く後悔するかもしれません。

そのような後悔をしそうな性格であれば、時間をかけて積み立てたほうが良いかもしれません。当サイト管理人はリーマンショックの経験者なので、投資した金額が大幅に含み損に転落する感覚は、分かっていたとしても大変に気持ち悪いものであると感じています。

従って、私も一括投資をするお金は十分に確保しておりますが、20年かけて積み立て投資をする所存です。もしも、誰もが震え上がるような大暴落がやってきたら、その時に、通常の2倍、あるいは3倍など、積み立て金額を引き上げる予定です。

個別株などは今現在売却して現金化しておき、いずれ必ずやって来る暴落の時のために、取っておくという選択肢が有っても良いのではないでしょうか。


相談その2:外国債券インデックスファンドへの投資

これは、以前のご相談と全く重複しますね。ただ、直接米国債を買い付けておられますから、それでも宜しいのではないでしょうか。社債は債券とは言え、個別企業の信用リスクを強く引き受ける事になりますから、注意が必要だとは思います。

結局、直接の債券購入が面倒に感じるならば、外国債券インデックスファンドを買い付ければ良いだけの話しではないでしょうか。また、あくまでも分散投資の観点からすると、外国債券インデックスファンドのほうが望ましいとも言えます。


相談その3:セゾンバンガードをどうするか

確かに、信託報酬が0.6%以上あるものよりは、例えば0.3%未満のもののほうが良いとは言えます。その差の分、受け取るリターンが増える可能性が強くなりますので。

ただ、セゾンと全く同一の比率で、それぞれの資産クラスを買い付ける必要はある訳です。それを面倒だと思わなければ個別にファンドを買って、流石に面倒だなと感じたらセゾンを利用し続けるスタンスになろうかと思います。

また、セゾンは全国各地で受益者向けの運用報告会を行っており、お住まいの地域でそれが開催された場合は、ぜひとも時間を作って訪問される事をお勧めします。

参考セゾン投信・運用報告会出席体験談@福岡


これに出席すると、信託報酬が0.6%程度なのは全く問題が無いと言いますか、極めて納得感のあるコストである事がすぐに分かる筈です。それでもコストが気になるという場合は、個別で買うしかありません。

(あるいは<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)あたりを買って、足りない資産クラスを個別に買い付けたり。)

なお、リバランスについて「価格が高くなった投信を売って、安くなっている投信を買う」と書いておられますが、別に売る必要は全くありません。高くなった資産クラスの買い付けを一時停止して、安くなっている資産を増額して積み立てれば良いのです。

これをノーセルリバランスと言い、高くなった資産を売却する際に国家に納税する事になる、利益に対して20%強もの税金の支払いを回避することができます。

リバランスはなぜか多くの人が難しそうだと考えるのですが、一度やってみると、全く難しくありません。というか、「これほど簡単な事なのか」と驚いて、やたらとリバランスしたくなるほどです・笑。

別に一挙にリバランスする必要などもなく、ノーセルリバランスを数か月~1年程度の期間をかけて、本来のアセットアロケーションに戻していくといったやり方で、全く問題ありません。


色々と雑誌やブログを読みすぎかもしれない

相談4に関しましては、ご回答の冒頭にも記しましたので、ここでは省略いたします。

今回のご質問を読んだ時の率直な感想は、「色々と雑誌やブログを読みすぎかもしれないな」という事でした。雑誌はスポンサー企業のために書かれている内容が多いですから、真っ当な投資をしようという人にとっては有害無益だったりします。

また、数あるブログも、書き続けるためのネタ探しに必死こいている訳で、かなりどうでもよい細かい内容をさも重大な事かのように書いているものも多分にあります。

アセットアロケーションさえ自分に合っているのならば、その他の事で投資を失敗するような事はまず無いはずで、2~3年程度の当面は、決まった通りに淡々と投資をしていく事が一番大事なのだろうなと思いました。

リバランスも、3年に1度などで全く問題ありません。長期でゆったりと構える感覚で、短いスパンであくせくする事なく、投資に臨んでまいりましょう。





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