楽天VTIとeMAXIS Slim先進国株とオール・カントリーはどれが良いか?

今回の質問は、投資の初心者さんからのものです。投資に慣れた人から見ると「???」となるところですが、最初は皆、同じような事をしてしまいがちです。私だって、最初はまったく同じような間違いをしていましたし。

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簡単なアドバイスを頂けると幸いです

2019年3月:roco様(女性・40代)よりのご質問

はじめまして。40後半のパート主婦で今からつみたてNISA(年40万)とiDeCo(月23000)を始めようと口座も楽天証券にて開設しました。

いざ購入しようと思うとこの組み合わせは無謀かな?と思い始めてしまい質問させて頂きました。投資は初めてでド素人です。iDeCoでは楽天VTIを一本と決めてます。

つみたてNISAではeMAXIS Slim 先進国株式オール・カントリー(7:3もしくは6:4)にしようか、もしくはeMAXIS Slim 先進国株式1本でと考えております。となると米国株の比率が高い?と思った次第です。

お忙しいところ恐縮ですが、簡単なアドバイスを頂けると幸いです。因みに、国内株式、REIT、債券、コモディティは買うつもりはないのですが…。

年間100万位投資でき、現金・預貯金・保険(豪ドル、米ドル、円)、貴金属(現物で100万位)合計1000万位全て余剰資金です。

また、これはおまけで楽天ポイント月2000~3000あるのでeMAXIS Slim 新興国株式を課税口座で買うかな、と思ってます。長文大変失礼致しました。 どうぞよろしくお願い致します。



ご回答:アセットアロケーションが無茶苦茶です

roco様、つみたてNISAとiDeCoを利用可能な上限いっぱい、投資されるお考えとの事で、立派でございます。余剰資金も豊富であり、余裕をもって投資に臨めるのは、カツカツの人に比べると投資に臨む心の安定度がはるかに高いですから、大変に宜しい事だと思います。

また、証券口座の開設も楽天証券にされており、銀行や証券会社の窓口で投資信託の相談をして、およそ人生には必要ないと思われるようなカモ向けボッタクリ商品を買わされるような事も無さそうですから、それも良い事です。

ただし、「投資のド素人」を自認するroco様が、何故、「国内株式、REIT、債券、コモディティは買うつもりはない」のか、そこが理解できません。また、何故「iDeCoでは楽天VTI一本」と決まるのかも分かりません。(コモディティなどは買う必要はありません。それについては以下の参考リンクをご覧下さい。)

参考コンタンゴとは?
参考ピクテ・ゴールドの評価・割に合わない金への投資




投資の基本は、徹底した分散投資にあります。投資信託とは何か?のページをご覧頂くと分かる通り、毎年、どの資産クラスが伸びるのかはバラバラであり、誰にも予測が付きません。

従って、日本を含む全世界の株式と債券に(REITを入れても良い)広く分散しておく事が肝要です。どの資産にどのくらいの量を割り振るかは、アセットアロケーションのページを読んで頂いて、その考え方をご理解下さい。

現状、roco様がやろうとしている投資は、楽天VTIを使って米国1国に集中投資する事か、あるいはeMAXIS Slim インデックスシリーズを使って日本を除く先進国に投資するか、あるいは日本株に投資するつもりはないとおっしゃりながら、日本を含む先進国と新興国に投資する全世界株式(オール・カントリー)に投資しようとしている訳です。

つまり、一言で言いますと、非常に無茶苦茶な状態であり、比較できない3本の投資信託を持ち出して「どれが良いか?」と言っておられるわけです。キャベツと野菜サラダと野菜炒めのどれが良いのか、というような類の質問をされておられる事になります。

当サイトでは、ごく一般の人にとってはインデックス投資が最も適していると考えています。インデックス投資においては、リスクの高い資産と低い資産(安全資産)を組み合わせて、リーマンショックのような金融危機が起きたとしても、相場の底値で逃げ出して大損して右往左往するような投資をしないようにします。

それら3本だけの投資でリーマンショック級の大暴落が発生した時に、いったい投資資産がどの程度減るのかは、きちんと考えておくべきです。アセットアロケーションの一つの考え方として、10代の若き女性から投資のリスク許容度の質問のページは非常に参考になると思いますので、ぜひご一読いただきたいと思います。

ご質問文の途中に7:3とか6:4とかの比率を挙げておられますが、という事は、少しは分散投資の必要性も認識していらっしゃるのかもしれません。しかし、アセットアロケーションとは銘柄選びではありません。ここを勘違いする人も、多いようです。

roco様が、リスク資産と安全資産の組み合わせによって、リスク許容度と向き合いながら投資をするというインデックス投資をするのではなく、あくまでも上述の3本だけを投資対象とするのならば、それは各人の自由ですから、別にお止めする事は致しません。

しかし、投資に大切な事は、リターンばかりを考えるのではなく、最悪の事態が発生した時の不確実性、つまりリスクをしっかりと考える事です。リスクを考えながら投資した人だけが、10年20年と長期に渡って相場で生き残り、結果としてリターンを得るのです。

2012年くらいから、世界経済は明確に景気が良くなって、それがもう気が付くと7年も経過しています。何も考えずに投資をしても価格が上昇していくので、ここ数年で投資を始めた人のリスクに対する姿勢は、ロートルから見ると危なくて見ていられません。

どのような投資をされても自由ですが、どうか、リスクの事は決して忘れないようにして頂きたいなと思います。





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