つみたてNISAとiDeCoでどのように投資信託を買えば良いのか?

今回の質問は、投資の初心者さんからのものです。一見すると、なかなかよく考えられたご質問に見えますが、初心者が陥りがちな罠にはまり込んでいる事が分かります。ここからどう改善してゆくかが、今後の投資が上手く行くか失敗するかの分かれ道です。

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これは、まさに人生の岐路です

2019年4月:ゆぢゅる様(女性・30代)よりのご質問

はじめまして。何も考えずに生きてきた私たち夫婦。確定拠出年金のこと調べてたらたまたまこのサイトに行き着きました。これは、まさに人生の岐路です。結婚5年目 貯金無し  子供作る予定無し マイホーム購入予定無し 自家用車無し 旅行と外食多目です。

●夫(49歳) 手取り23万厚生年金加入、企業年金無し、退職金無し

結婚前に転職して企業年金を放ったらかしにし運営指図者となり尚どこにも決めずに更に放ったらかしていたことが2年前に発覚。(残230万円弱)

私が手探りのまま移行をスルガ銀行に完了したかと思いきや新たにiDeCoに加入をしていたことが判明、加入者情報完全一致にて昨年確定拠出年金と紐付けでき

・スルガスーパー定期5年50%
マイストーリ株50(DC)50%
・プラス月1万円の積立


2013年退職金無い為、積立生命保険に加入死亡保険付き(満了時230万円受け取り)


●私(38歳)手取り13万円、厚生年金有り企業年金有り退職金無し、2013年生命保険に加入+死亡保険加入

2017年からはフレックス社員になり退職金無しボーナス2ヶ月分年2回支給・企業年金開始、月1万円をアンケートとチャートを元にアクティブコースへ投資

・大和住銀DC国内株式ファンド40%
大和住銀DC海外株式会社アクティブファンド60%


2019年10月に正規雇用の正社員へスイッチングできる為確定すると退職金有りボーナス3.5ヶ月分年2回支給・企業年金引き継がれます。このサイトを拝見してから立て直し中です。

①主人の確定拠出年金をSBI証券へ変更手続き中、主人の性格から放ったらかしの方がいいので

世界経済インデックスファンド50%
・SBI資産設計ファンド50%を検討中(管理人注:SBI資産設計オープンだと推定)
(残200万円の運営と月1万円の投資を計画中)


退職金が無いので今の積立付き生命保険はこのままにしておこうか迷宮入り


②私はまとまった生活費を貯めるため私のボーナスは全て貯金に回す10月のスイッチグが確定すれば更なる収入が見込める為まとまった生活費が貯まったらボーナスは投資へ移行と計画中

企業年金は4月(つい2日前です。)ギリギリにインデックスファンドへ変更済み。たぶん。
変更出来ていれば5月10日確定予定

三井住友DCつみたてNISA日本株インデックスファンド40%
三井住友DC年金バランス70株式重点型60%

積立NISAを同じく4月に開始、楽天銀行、楽天証券を申し込み完了、月1万円をまず積立投資してみました。老後資金がない私たちなので世界経済は後々勉強するとして先進国株と新興国株に根性で続けていこうと思っています。

eMAXIS Slim先進国株式インデックス50%
楽天・全米インデックスファンド25%
eMAXIS Slim新興国株式インデックス25%


私の生命保険+死亡保険は解約し、楽天生命保険に切り替えて浮いた分を更に積立NISAに充当を計画中。電気代も楽天電気に切り替えて保険代と電気代の楽天ポイントを投資へと計画中です。





ご回答:投資信託選びの前に、アセットアロケーション考えましょう

ゆぢゅる様、ご連絡ありがとうございます。多くのご家庭では、大切なお金を何も考えずに寝かせたままにしておく事が多く、「それはちょっと勿体ない」と感じるところから、投資の道が開けていきます。

投資と言えば一昔前まで完全にギャンブルでしたが、今ではつみたてNISAiDeCoの2つの制度が整っており、節税効果を活かしながら、無理なく誰でも長期投資ができる時代になっています。

おおよそ10年、固いところで20年超の投資をやって、過去の例では運用成績がマイナスになる事は無かったので、世界経済の成長を信じられる人であれば、それらの制度を活かして長期で資産形成を図るのが望ましいですし、どう考えてもデメリットよりもメリットの方が多すぎるので、やらない方が損だとさえ思うくらいです。

参考モーニングスターのiDeCoセミナー出席体験談


そういう事から考えると、ゆぢゅる様ご家庭は大きな一歩を踏み出し始めたと見る事が出来ます。しかし、まだ大きな問題があります。それが、アセットアロケーションです。

参考アセットアロケーションの決め方


現在、複数の低コストのインデックスファンドを活用して、世の中のほぼほぼ99%くらいのボッタクリ投資信託から回避できている事は大いに素晴らしい事だとは思いますが、一方でそれらの良質の投資信託を適当に複数買っているだけ、という事も指摘できます。

参考アセットアロケーションとは銘柄選びではありません


つみたてNISAとiDeCoで投資をしていくという事は、ほぼインデックス投資をしなさいという意味に等しくなります。インデックス投資においては、アセットアロケーションを決める事が極めて重要になります。

なぜかと言えば、それによって、どのくらいのリターンを想定できるのかが分かりますし、そのリターンを得るためにどの程度のリスクを背負い込むのかが簡単に計算できるからです。

現在の投資信託の買い方だと、ゆぢゅる様はどのくらいの資産が増えるのか、お分かりになりますか? あるいは、年間でどの程度、資産が増えたり減ったりするリスクが有るのか、分かりますでしょうか? 果ては、いつか必ずやって来る大暴落の相場で、一時的にどの程度の資産が消えてなくなって含み大損失を抱えるのか、分かっていますでしょうか?

とりわけ、そのリスクを数値化して腹に落とし込む事が投資においては極めて重要であり、インデックス投資ではそれをアセットアロケーションを構築する事によってコントロールします。(他の短期売買のような投機的な投資では、「資金管理」と言います。)

まずはアセットアロケーションを決めて頂いて、その資産配分比率を実現するために、どの投資信託をハメ込んでいけば良いのかを考えてみて下さい。この時に、バランスファンドを利用するのはアリです。

バランスファンドの資産配分比率とご自身の資産配分比率が完全に一致する事はありませんので、おおよそ「似たようなものだ」と思ったならば、バランスファンド1本でも良いでしょう。

ちょっと理想と離れているかなと感じたら、バランスファンドに対して追加して1本ないしは数本の個別の投資信託を買って、比率を調整すれば良いでしょう。

追加で購入するくらいならば最初から全て個別のファンドを買って、アセットアロケーションにぴたりと一致させるという事も、もちろんOKです。

参考アセットアロケーションが2つ存在するのはOKか?


なお、アセットアロケーションの一つの考え方として、10代の若き女性から投資のリスク許容度の質問のページも非常に参考になると思いますので、ぜひご一読いただきたいと思います。

以上が基本的な回答になりますが、ご夫婦でアセットアロケーションを別ける必要があるのか、という点も考えておいた方が良いでしょう。

インデックス投資をする場合は、基本はほったらかしになります。1年~数年に1回程度、リバランス作業を行うほかは、性格などとは無関係に、やる事は無くなります。

したがって、ほったらかしのご主人さまと、そうでない奥様でアセットアロケーションを分ける意味が有るのかどうかは疑問に感じます。

分けるとしたら、ご夫婦であまりにもリスク許容度が違い過ぎて、意見の対立が有った場合は、分けたほうが良いと思います。

もしもご主人が「あなたに任せる、暴落が起きても一切文句は言わない」と約束できるのであれば、アセットアロケーションは一家に1つが宜しいのではないかと思います。

それと今回、生命保険に関しても言及しておられますが、この点は詳細が分からないため、回答は差し上げられませんのでご了承ください。





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