アセットアロケーションを変更しても良いか?

既に5年間の長きにわたって投資信託の積み立て投資をなさっている方が、投資の効率化を目的に途中でアセットアロケーションを変更するのはアリか? ご回答致します。

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積み立て途中でのアセットアロケーションの変更

2015年3月:ユタカ様(男性・20代)よりのご質問

はじめまして。 いつもサイトを見て、勉強させて頂いております。 5年ほど前から投資信託による資産運用を始めました。

恥ずかしながら、つい最近までまったくの無勉強だったために、アセットアロケーションの概念など知らぬまま、信託報酬が低いインデックス型もしくはバランス型の種々のファンドをスポットや積立などで買い増しておりましたが、こちらのサイトで紹介されていた、 http://guide.fund-no-umi.com/tools/aa.html

に現在の資産配分を当てはめたところ、効率的フロンティアからは程遠いものだったこともあり、これを機に資産配分を見直そうと考えています。 現在保有している投資信託は

 1.ニッセイ日経225インデックスファンド
 2.eMAXIS新興国株式インデックス
 3.SMT J-REITインデックスオープン
 4.世界経済インデックスファンド
 5.バンガード・エマージング・マーケットETF(ETF)

で、1~4については、毎月1万円ずつ積み立てています。 現時点でのそれぞれの資産価値を大まかな比率にすると、順に3対1.8対1.5対3対0.7となり、いずれも含み益が存在しています。

このほかに、1~5までを合計した資産価値の半分ほどの現金を資産運用に充てることのできる資産と考えています。

若年のうちは、リスクを取って株式比率高めの運用をと探した結果、世界経済インデックスの株式シフト型をほぼそのままアセットアロケーションとするのが良いのではと考えました。

アセットアロケーションに基づいた運用をするならば、現在所有しているファンドはすべて売却すべきなのでしょうが、現在所有しているファンドはいずれも相当の含み益があり、税金のことを考えると売却に躊躇してしまいます。

いっそのこと、現在所有しているファンドはアセットアロケーションとは切り離して考え、今後一切買い増しすることなく寝かせて運用することとし、その余の資金で世界経済インデックスの株式シフト型をコアにした資産運用を行うのはどうだろうかと考えましたが、このようなやり方に意味はあるのでしょうか。

また、世界経済インデックスの株式シフト型ほぼ一本で資産運用を行うことの是非についてもアドバイスをお願いします。

 



ご回答:数値的には、変更の前後共に、特に問題は無いです

現在のアセットアロケーションを見てみると

ユタカ様、ご質問ありがとうございました。まだ27歳とお若いのに、既に5年間も積み立て投資をなさっておられるとは、感服いたします。現在の含み益は、その行動に対するご褒美ですね!

さて現在の状況ですが、アセットアロケーションのページで紹介しているツールを使いますと、次の通りとなりますのでおさらいです。

現状のアセットアロケーションのリスクとリターン


1年間の価格変動リスクが17%弱となっていて、比較的リスクは大きいと思いますが、期待リターンも7%に近いので、特に問題ないのではないかと思いました。

念のため、マネックス証券のマネックスビジョンで効率的フロンティア上に位置しているかどうか確認しますと、マネックス証券の提示する積極型ポートフォリオ(黄色い星印)よりもリスクとリターンの関係がさらに上位に位置していて、ほぼ有効フロンティア上に位置していますので、変更前のアセットアロケーションでも全く問題ないかと思います。

現状のアセットアロケーションと有効フロンティア


なお今回、ユタカ様が使われたツールは、新興国債券や国内外REITを入力できないので、ツールとしては現在使いにくい状態ですので、有効フロンティアを気になさるのであれば、マネックスビジョンをお使いください。



世界経済インデックスファンド(株式シフト型)をチェックしてみる

ところで世界経済インデックス・株式シフト型のリスク・リターンの関係って、どの程度なんでしょうね? 当方もチェックした事が無いので、やってみました。

世界経済インデックスファンド(株式シフト型)の有効フロンティア


いやー、見事なくらいに有効フロンティア上にピッタリと当てはまるんですね!ビックリしました。リスクが現在よりもわずかに高くなって、期待リターンが明らかに向上します。ユタカ様のお考えは鋭いなと感心してしまいました。

確かにこれであれば、今後は世界経済インデックス・株式シフト型1本で、何ら問題ありません。

参考までにツールを使ってリスクとリターンを数字で出してみると、むしろ変更後のほうがリターンが低く出ます。これは元になっているアセットクラスごとの数値が、設定の違いなどで異なってくるからだと思われます。

変更後のアセットアロケーションのリスクとリターン


顕著な違いは、投資先の資産クラスですね。従来の日本偏重型がユタカ様にとって望ましいのか、海外偏重の日本経済インデックスファンド(株式シフト型)が望ましいかの違いになります。

変更後アセットアロケーションの各資産の比率


この部分には正解はありませんので、ご自身の想いや心地良さなどを反映していただいて、決定していただければ問題ありません。





今まで積み立てた投資信託の取り扱いについて

ところで、今まで積み立てていた投資信託の取り扱いですが、現状と今後のリスクとリターンの関係は、違いがあると言っても誤差の範囲内だと思います。

あくまで数字の問題だけであるならば、ご指摘の通り税金は先送りすればするほど効率的に資産運用できますので、そのままにしておくだけで良いでしょう。

しかしながら投資先の資産クラスを重要視するのであれば、(日本偏重は苦痛すぎるとか)、世界経済インデックスファンド(株式シフト型)のアセットアロケーションに合致するように、資産の売却や不足する資産クラスを単体で購入するなどが必要です。

個人的な感覚の話で恐縮ですが、やはり納税はもったいないですし、今まで積み立てたものはホールドして、今後は今後として考えても良いのではないかなと感じます。

ただし!思いがけずに納税せずにアセットアロケーションを完全に入れ替えることができる可能性はあります。その秘策については、下記ご質問のところで記載しましたので、あわせて参考になさっていただければと思います。

投資信託の乗り換えの際の税金について悩む(2014年12月)



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