企業型401Kにアクティブファンドしかない時の対応

401K(確定拠出年金)の制度は、有ればぜひ有効に使ってほしいなと思いますが、しかしインデックスファンドを活用してこそ、メリットを最大限に活かせます。もしも商品ラインナップにアクティブファンドしかなかったとしたら・・・。悪夢のようなご相談ですね。

東京海上日動の企業版401K

(2016年9月11日更新)


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アクティブファンドしかない企業型401Kの深い悩み

2015年3月:はつり様(女性・30代)よりのご質問

いつも楽しく拝見させていただいております。 昨年末より子どもの教育資金や老後の資金作りのために投資の勉強を始め、インデックス投信にたどり着きました。

先日やっとアセットアロケーションが決まり、今月から積立投信を始めた超初心者ですが、どうぞ宜しくお願いいたします。

早速ですが、確定拠出年金とそのコストについての相談です。 会社が東京海上日動の401kに加入しています。 入社したときからあまり深く考えずに

 ・積み立て年金
 ・東京海上セレクション・日本株TOPIX
 ・東京海上セレクション・外国株式


を、3:2:1で積み立てを行ってきました。 ここに来て投資信託の勉強を始めたこともあり内容を見直していたのですが、 海外株式インデックスタイプの信託報酬がなんと1.7064%もかかっていました。 運用報告書を確認してみると実際のコストは約2%!

TOPIX連動型の方も0.648%と決して低くない信託報酬が発生しており、今後どのようにして拠出金を配分していけばいいか悩んでいます。

非課税であることを考えると、できればこの枠も海外株式と国内株式で使っていきたいのですが、 こんなにコストのかかるものを続けていいものか非常に悩みます。参考までに何かアドバイスをいただければ幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします。

追加のご連絡

度々失礼いたします。 先ほどメールを差し上げてから気が付きました。 外国株式の方はアクティブファンドですね、これ。 よく見ると、他のラインアップもTOPIX以外はみんなアクティブファンドのようです。

http://401k.tokiomarine-nichido.co.jp/catalog/lineup-ippan.asp
2016年9月管理人追記、東京海上は企業型確定拠出年金専用ファンドの商品ラインアップと、運用成績などの開示を取りやめたようです。同社の企業型401Kを導入した会社でないと、確認できない模様。かなり酷いです。


マッチング拠出もできるので、フルに活用できたらなぁと思っていたのですが、 TOPIX一本に絞った方が良さそうですね。 因みに、こう言った場合、今まで積み立てて来たアクティブファンドは売却してTOPIXを購入し直したしまった方がいいのでしょうか?

放置しておくと、コストの分だけどんどん目減りしていってしまいそうで怖いような気もします。 質問がなんだか増えてしまいましたが、 堀田様だったらこのDC枠をどう活用されるか、 引き続きアドバイスお待ち申し上げております。


 


ご回答:どうする事もできませんが、諦めてはなりません

会社と東京海上日動の双方に働きかけることが大事(それ以外にも・・)

はつりさま、ご質問ありがとうございます。管理人は401Kに加入ししていないため、すぐにはピンときませんでしたが、東京海上日動の商品ラインナップを見て、かなり驚きました。

確かに、ほとんどがアクティブファンドですね。しかも401Kとしてはあり得ないほどの高コスト・ボッタクリレベルの信託報酬で!

 東京海上日動
(ボッタクる人か、ボッタクリにあれこれ言う人か)


はつりさまの勤務先の会社が東京海上日動のグループ企業だったり、取引先やそれに近い関係だったり、どうして東京海上日動なんかを選んだのか疑問に感じるかもしれません。

少し前に、東証一部上場の大企業に勤務する友人と話をしたところ、およそ9割の人が、401Kで貯蓄型商品を選択しており、投資信託を選ぶ人はとにかく少ないと知りました。

という事は、会社から見ると「とりあえず何か有ればいいんでしょ?」という程度の認識しか持ってくれない可能性も有りますよね。

であれば、社内で声を上げて、担当者とその責任者が問題点を認識できるように、事あるごとに提案をするしかないと思います。労働組合が存在するならば、組合を通じて問題点の改善交渉をする事も可能です。

もう1つは、東京海上日動に直接問い合わせを入れて、インデックスファンドも用意してほしいと依頼することでしょうか

端からアクティブファンドしか用意しない会社ですからすぐに何か動いてくれるとはとても思えませんが、やらないよりはマシで、年1回ダメ元でメールか電話で改善要請をするかもしれませんね、私だったら。

あとは、監督官庁の金融庁に連絡を入れます。金融機関は金融庁には極度に敏感ですから、このような酷いラインナップのお蔭で損失を蒙っていると訴えれば、あるいは何か動きが出るやもしれません。

それにしても本当に東京海上日動は酷いですね。金融機関ですから、アクティブファンドがインデックスファンドに対して長期的に勝利できない事を知っての狼藉だと思います。

一度採用されたら、その人が定年を迎えるまでボッタクリできると言う・・・。

唯一の救いは、掛け金を会社が負担する、という事でしょうか。会社負担だからこそ、社員は文句を言ってこないと踏んでいるのかもしれませんね、東京海上日動。



実際に、東京海上日動の401K投資信託はダメ商品なのか?

上記で、東京海上日動の401K投資信託はボッタクリだと書きましたが、もしも市場平均を上回る成績を長期で叩き出している場合は、ボッタクリではありませんよね。気になったので、運用成績を調べてみました。(カッコ内は信託報酬)


●日本債券クラス

東京海上セレクション・日本債券(0.54%)とSMT国内債券インデックスオープン(0.37%)・・・結果:2015年の調査から一転して、インデックスファンドが東京海上日動に勝利。5年スパンでも同様。やはり時間をかけるほど苦しくなるのか。

東京海上セレクション・日本債券


●先進国債券クラス

東京海上セレクション・外国債券(1.04%)とSMTグローバル債券インデックス・オープン(0.5%)・・・結果:引き続きSMTインデックスファンドの勝利。5年でも同様。前回調査よりも差が拡大していました。

東京海上セレクション・外国債券


●日本株式クラス(TOPIX)東京海上日動もインデックス運用

東京海上セレクション・日本株式TOPIX(0.6%)とSMT TOPIXインデックス・オープン(0.37%)・・・結果:SMTインデックスファンドの勝利。5年でも同様。コスト差分、勝っているのだろう。

東京海上セレクション・日本株式TOPIX


●日本株式クラス(日経平均)

東京海上セレクション・日本株式(1.5%)とSMT日経225インデックス・オープン(0.37%)・・・結果:五分五分かアクティブファンドが僅かに分がが良い。1年ではSMTインデックスが勝利。今回から5年のデータも確認できるが、5年ではインデックスファンドが勝利

東京海上セレクション・日本株式


●先進国株式クラス

東京海上セレクション・外国株式(1.58%)とSMTグローバル株式インデックス・オープン(0.5%)・・・結果:SMTインデックスファンドの勝利。5年でも同様。

東京海上セレクション・外国株式


以上より、バラで売られている5本のファンドとも、2016年9月時点での再調査の結果、東京海上日動のアクティブファンド(一部インデックスファンド)は、誰でも購入できるようなインデックスファンドに対して、明確に負けていました。

東京海上日動が不誠実なのは、以下の3つのバランスファンドです。既に冒頭の質問部分に追記したように、東京海上日動は企業版401Kの商品ラインナップの開示を取りやめています。

それに合わせて、下記の各バランスファンドの運用レポートも閲覧できない状態になっており、最新の運用状況は、外からは伺い知る事は出来ません。東京海上日動としては、外部の人間に口を挟まれて、大きな儲け頭に傷を付けたくないのかもしれませんね。


●バランスファンド(2015年3月時点)

バランスファンドについては、2015年にチェックした際には下記のように参考指数との比較ができたのですが、東京海上日動の個人型401Kのチェックをした際に確認すると、「ベンチマーク無し」としか書かれておらず、以前確認した参考指数はどこかに行ってしまったようです。実に不誠実な運用をしていますね。

・東京海上セレクション・バランス30(0.95%)・・・結果:参考指数に対して負け。

東京海上セレクション・バランス30


●バランスファンド(2015年3月時点)

・東京海上セレクション・バランス50(1.14%)・・・結果:参考指数に対して負け

東京海上セレクション・バランス50


●バランスファンド(2015年3月時点)

・東京海上セレクション・バランス70(1.31%)・・・結果:参考指数に対して負け

東京海上セレクション・バランス70


以上より、東京海上日動が401Kで用意しているアクティブ型の投資信託の運用成績は、

0勝7敗1引き分けと、市場平均に完全に負けています!(キッパリ)


つまり、どう見てもアクティブな(余計な)運用や、401Kにしては高額すぎるコストのせいで、社員は損失を受けていると言う事もできます。

高額なコストを受け取りながら平均点にも満たないのですから、これは文字通り、ボッタクリの域を出ていない投資信託と言えましょう。



それにしても、久しぶりに怒りのようなものが湧いてきました

このような状況で401Kに加入するかどうか、非常に悩ましいとしか言いようがありませんが、それでもコストが高いとはいえ、投資をしないよりもしたほうが断然良いと思います。

これはあくまで推測にしかすぎませんが、一応401Kですから、あこぎな商売をする東京海上日動といえども、ひふみ投信鎌倉投信のような、一歩間違えると大変な事になるような本当のアクティブなファンドマネージメントは出来ないはずだからです。(しょせん、サラリーマン運用者だって意味)

大きな事を言っておきながら、運用成績がほとんど日経平均に連動しているとは思えないような「さわかみファンド状態」になるだろうという、少々楽観的な見方ですね・笑。

だとすると、世界経済の成長にほぼ乗っかることができますから、経済成長が持続する限りは、保有する資産の価値は上昇するはずだからです。(もちろん、市場平均を下回る金額しか受け取れないですけれども、何もしないよりははるかに良いだろう、という考えです)

それにしても社員というのか国民というのか、私たちの資産運用をきちんと考えていない金融機関、東京海上日動の姿勢には、怒りすら覚えます。

アクティブファンドとインデックスファンドについて、当然ご存知なのでしょうから、このような不誠実な対応は一刻も早くやめていただきたいものです

私のように好きで短期トレードをやって市場平均に全然勝てないなら、自分のせいなのでまだ納得できますけれど・笑、最初から選択肢すらない状態で負け試合に挑まなくてはならないというのは、絶対にあってはならない事です。

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