保険をアセットアロケーションに含めてよいのですか?

積み立て投資をなさっている方から、保険に関連するご質問をいただきましたので、以下のとおりご回答させていただきました。参考になさってくださいませ。

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養老保険や終身保険はどのように考えればよいでしょうか?

2015年5月:はるパパ様(男性・40代)よりのご質問

いつも楽しく拝見させてもらっています。私も3年ほど前から老後資金としてセゾン投信で積立をしています。

堀田様のホームページを何度も拝見させてもらいいろいろと学ばせていただいていますが、アセットアロケーションが一番、大事であるということを痛感しています。

そこで、わからないことが発生したんですが、貯蓄性の高い養老保険と終身保険はアセットアロケーションのなかで、どのように捉えればよろしいでしょうか?



 


ご回答:持っている資産は、すべてアセットアロケーションに含めます

ご自身の保有する資産は、全てアセットアロケーションに含めて考えます

ご質問いただきまして、ありがとうございます! 

FXはアセットアロケーションに含めるか?のご回答でも記載しました通り、保有している資産はすべてアセットアロケーションに含めます。

保険とは関係ありませんが、管理人は実物不動産への投資が大きいですから、アセットアロケーションの9割が、日本の不動産クラスとなります。つまりこれは、日本の不動産に集中投資している状況が数字で表れているだけですね。

世の中には、長期分散投資と実物不動産投資を分けて考えなさいという人もおられるのでありますが、持っているあらゆる資産を数値化したものがアセットアロケーションです。

保険であろうが実物不動産であろうが、FXであろうが、全部カウントしないと意味がありません。



保険は、メリットよりもデメリットのほうが大きいと考えます

そこではるパパさまは、「じゃあ保険っていったいどこに入るんだ?」と考えられたのはとても自然なことで、そこまで考えが至るというのは良い事だと思います。

保険はアセットアロケーションの、どの資産クラスに該当するか、一言では表現しにくいことは確かです。が、強いて言えば、超長期の定期預金と考えると分かりやすいです。




ただし、定期預金は解約しても元本保証されて、絶対に元本割れせずにお金を手元に戻すことができる無リスク資産です。

一方で養老保険や終身保険は、元本が戻ってくるまで相当に長い時間が必要で、それ以前に解約すると大幅な元本割れになりますから、元本保証ではありません。

また、定期預金のように預金保護されず、保険会社が仮に破たんした場合は、元本が大幅にカットされる可能性が非常に強いです。という事は、リスクのある資産です。


という事は、特定の企業にお金を貸し出しているのにやや近い性格とも言えますから、定期預金と言うよりは社債のようなイメージを持ったほうが分かりやすいかもしれません。

(社債と考えると、リスクがあるというイメージが湧いてきますよね。ほとんど大多数の人は、保険はリスクの無い、安心、安全な資産と思い込んでいますので。)

ただし異様に長い期間貸し出している割にはタカが知れた利回りで、さらにインフレになれば実質的にマイナスになる可能性もあるので、世間が信じているようなマトモな金融商品とはとても思えません。

法人向けのある種の保険などは、極めて大きな節税効果のあるものも存在しますが、個人向けの保険にはそのような節税メリットも皆無と言ってよいほどですから、考えれば考えるほど、メリットよりもデメリットのほうが大きいなと思います。

いずれにせよ、株でも債券でも不動産でもコモディティでもありませんので、現金扱いと考えておいてさしつかえないと思います。

貯蓄したければ定期預金、増やしたければ投資、保険はあくまでも何かのリスクをヘッジするための金融商品ですから、その目的が変質して保険なのに貯蓄できるというようなオイシイ話になってきた場合は、それは本当なのかと疑ってかかるくらいがちょうど良いでしょう。





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