アセットアロケーションが理想とかい離してしまっています

積み立て投資先の投資信託を途中で変更した時に、場合によってはアセットアロケーションの理想とのギャップが開くことがあり、その時の対応について書いてみました。

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理想の目標とかなりかい離していますが、どうすればよいでしょうか?

2015年7月:hoyan様(男性・30代)よりのご質問

堀田様、初めまして。いつも拝見させていただいております。Q&Aコーナーの“セゾン投信をアセットアロケーションのコアにすることの是非”を読みました。

私もずっとモヤモヤと悩んでいる事があり、類似になるかと思いますがセゾン投信を含むアセットアロケーションについて質問させてください。

現在セゾン投信も含めたアセットアロケーションを構築し、エクセルで運用状況の管理を行っていますが、管理ができていればこのままの状態で運用を続けていっても問題ないでしょうか。やはりセゾン投信を除いて資産クラスの比率を管理した方がいいのではないかと、いつも悩むのです。

H24.1月に初めてセゾン投信で口座を開設し、毎月積立てによる運用を始めました。その後、グローバルバランスファンドだけでは国内の株式や債券の比率が低い事と、インデックス投資の楽しさから自分でアセットアロケーションを考え、他のファンドを組み合わせて運用するようになりました。

現在はグローバルバランスファンドの積立てを中止し、保有のみとなっています。(このまま積立てを続けると目標値との乖離が大きくなる為) アセットアロケーションおよび保有ファンドは以下のとおりです。

アセットクラス 目標値 現状のかい離
国内株式 10% -4.7%
先進国株式 40% +5.0%
新興国株式 10% +3.2%
国内債券 30% -10.3%
外国債券 5% +12.9%
REIT 5% +3.4%


株式と債券の比率は(100-年齢)です。株式の配分比率は、世界各地域の株式時価総額を参考にしています。積立額は4万円~5万円/月 + 状況を見てたまにスポット購入。


 <特定口座>

 ・セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(保有のみ)
 ・ニッセイTOPIXインデックスファンド(積立中)
 ・日本株式インデックスe(ニッセイに切替え、保有のみ)
 ・ニッセイ外国株式インデックスファンド(積立中)
 ・外国株式インデックスe(ニッセイに切替え、保有のみ)
 ・EXE-iグローバル中小型株式ファンド(少額積立中)
 ・Funds-i新興国株式(積立中)
 ・eMAXIS新興国株式インデックス(Funds-iに切替え、保有のみ)
 ・ニッセイ国内債券インデックスファンド(積立中)
 ・日本債券インデックスe(ニッセイに切替え、保有のみ)
 ・ニッセイJリートインデックスファンド(少額積立中)
 ・ニッセイグローバルリートインデックスファンド(少額積立中)
 ・eMAXIS先進国リートインデックス(ニッセイに切替え、保有のみ)


 <NISA>

 ・世界経済インデックスファンド(積立中)


現在、目標値に近づくよう積立てを行っています。外国債券を目標値5%としていますが、特にファンドを購入するつもりはないのです。セゾン投信を保有している為、5%程度なら許容範囲という感覚でアセットアロケーションに入れています。

おわかりかと思いますが、外国債券の現状値は5%をはるかに超えています。そこで昨年末、リバランスを決行しセゾン投信の一部を売却し積立てを中止しました。他のファンドの積立金額も調整したので、今年~来年で乖離は5%未満におさまる見込みです。

このような感じでバランスファンドを含めた状態で管理を行ってきたのですが、これで良かったのかどうか不安になります。長くなってしまい大変恐縮ですが、今後の管理においてアドバイスをいただけたら嬉しいです。


 


ご回答:特に大きな問題があるわけではないので、このまま積立てましょう

売却してアセットアロケーションを調整することもできるが

いつも当サイトをご覧いただき、ありがとうございます。拝見しますに、当初は投資の初心者だったという事でセゾン投信を選ばれ、実際に積み立て投資を経験するうちに、アセットアロケーションの考え方をしっかり理解されたのでしょう。

以降はご自身のリスク許容度なども鑑みながら、複数の低コストインデックスファンドを上手に組み合わせて、実にローコストの理想的な投信選びができていると感服します。

アセットアロケーションの理想


仰る通り、最初に購入したセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの口数が多いので、しばらくはかい離が発生するのは仕方がないでしょう。

この時、昨年末に実行されたように、売却を伴うリバランスを行うか、売却せずに少ない資産クラスを買い増すことで調整を図るか、どちらかを選択することになります。

売却を伴う場合、利益確定となるのであれば、当然、税金を支払わねばなりませんので、この分資金効率が悪くなって、複利効果を低減させるマイナスの力が働きます。

一方で売却を伴わない調整の場合は、ノーセルリバランスとなり、無駄な納税が無い分、有利という事が出来ます。



リバランスは、「するかしないか」が一番大きなポイントなので・・・

ではいったいどちらを選ぶかですが、hoyanさまの現状のリスク許容度を許容できるのかと言う点と、あとは日常的に気になって仕方がないかの2点だと思います。

リスク許容度については、今回のケースでは下げるのではなくて上げる方向に調整しますから、そこは特に考えなくても良いですよね。であれば日常的に「妙に気になる」という事でしょう。

実際に昨年末にセゾンを一部売却してリバランスの第一弾を実行され、当初の相当大きなかい離は減少しています。

今後については、今後1~2年で解消する見通しもしっかり得られていますので、特に問題なく、今のまま買い増しで調整される方向で良いかと考えます。

リバランスはするかしないかで投資結果に大きな影響を与えますが、リバランスする場合はそれが年に1回でも5年に1回でも、そう大きく変わるわけではありません。

投信のリバランスタイミングの際に、ふと悩むのモーニングスター記事参照


あまり影響を及ぼさないとするならば、セゾンを売却して利益の2割強を納税するのはもったいない話ですので、ノーセルリバランスで良いかと思います。

もちろんhoyanさまが、「それでも気になって仕方がないな」と感じる場合は、かい離自体がストレスになり、ストレスのないインデックス投資をやっているはずなのにおかしな事になりますから、今すぐ売却してリバランスしてしまっても構いません。

hoyanさまは、「5%程度なら許容範囲という感覚」とおっしゃっていて、この感覚は非常に大事です。長期投資の場合、このくらいゆったりと構えるくらいでないと息苦しくなってしまいますので、自然体で気にし過ぎずにまいりましょう!



hoyanさまからお返事をいただきました!

堀田様、こんばんは。 アップしていただきました回答を早速拝見致しました。本当にありがとうございます。

私の周りには資産運用をしている友人・知り合いがいない為、ずっと手探りの状態でここまできました。 むしろ投資信託をしているという話をしても、え?それって株でしょ?ほんとに儲かるの?という感じなので・・・。 誰にも相談できずにいましたが、堀田様のサイトで質問して良かったです!

“日常的に妙に気になる”という、まさに仰る通りでした。でも、いただいた回答を読んでみて、自分の投資スタイルついてずっと抱いていた不安が払拭できました。

セゾン投信はこのまま大事に保有しつつ、目標値に近づけるよう積み立てていきます! そして、焦らずゆったり投資を楽しんでいきたいと思います。

もう少し知識を増やして私が投資ブロガーになったら、堀田様のサイトをリンクさせてください。 今回は本当にありがとうございました!





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