アセットアロケーションの再検討と、アクティブファンドの取扱い

前回のご質問結果を受けて、アセットアロケーションを再検討した方からのサイドのお問い合わせがありましたので、次のように掲載いたします。


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アセットアロケーションを再度考えてみました

2015年8月:小梅のワルツ様(女性・年代不明)よりのご質問

先日は私のアセットアロケーションについてアドバイスを頂き有難うございました。主人と話し合って家計の見直しをしたところ、投資に11万(うち1万は私が投資に回す金額)10万は定期預金への積立をしようという事になりました。

マネックス証券に口座を開設し、MONEX VISIONβを使って再度アセットを組んでみました。ご意見アドバイスをお願いいたします。内訳は下記の通りです。

日本株  15% 主人3万 私2000円 計32000円
先進国株 20% 主人4万 私2500円 計42500円
新興国株 10% 主人2万 私500円  計20500円
日本債券 49% 主人10万(これは定期預金の積立)
      私2000円(私は債券インデックスを予定)計102000円

先進国債券 2% 主人3000円 私2000円 計5000円
新興国債券 1% 主人1000円 私0円   計1000円
日本REIT? ? 1%  主人2000円 私500円 計2500
海外REIT  2% 主人 4500円 私500円 計4500円

問題がなければこのアセットで投資を始めようと思っております。

購入するファンドについて一点お伺いしたいのですが、日本株、先進国株にアクティブファンドを組み入れるのは投資の初心者には危険な事なのでしょうか?もし組み入れるとすると比率は1対1を予定しています。

アセットと合わせてご意見アドバイを頂けますでしょうか。宜しくお願い致します。


 


ご回答:リスク許容度をしっかり考えていて問題無し、アクティブファンドは再考を

アセットアロケーションの再計算について

前回と違って、短期金融資産の積立金額についても情報をお寄せいただきました。残念ながらエクセルのツールで現金部分の入力ができないので、便宜上、日本債券クラスに組み入れて、リスク・リターンの結果を出したものが下記です。

再計算後のリスク・リターン


実際は現金比率が多い分、リスクはもう少々減るはずですね(リターンもわずかに減る)。小梅のワルツさまは、一般の家庭に比べると、はるかに積立金額が大きく、これを全部投資に回して無理矢理増やすというよりも、一定の資産はしっかり確保しつつも安定的に増やすのが現実的だと思います。

その意味で、今回のアセットアロケーションは盤石ではないでしょうか? マネックスビジョンにおいても下記の通り、小梅のワルツさまのアセットアロケーションの位置は白い丸の位置になり、有効フロンティア曲線状に位置して、リスク・リターンの関係が最適化されています。(左は現金部分を短期金融資産に入力、右は試しに日本国債クラスとして入力)

リスク・リターンの分析


相場の調子が良い時は、やたらと積極的なアセットアロケーションを組む人が増えます。が、相場の山高き場合は谷も深いのが相場の世界であり、投資をやる人は、途中で谷に転落して投資から撤退することだけは、絶対に避けなくてはなりません。

「相場からの撤退=大きな損失」を意味しますので、一般の投資家は、「勝つ」のではなくて「負けない」投資が何よりも大事です。

今回のアセットアロケーションはなかなか守備的になっていますが、もっと他の人も参考になさっても良いのではないかと思えますね。



アクティブファンドの比率を半分にすることについて

今回のお便りで気になったのが、「日本株、先進国株にアクティブファンドを1対1で組み入れる」という部分です。これは、アセットアロケーションのリターンをより高めたいとの気持ちからなのでしょうか?

まず第一に、アクティブファンドの運用成績は国内外通じて、インデックスファンドよりも6割ほどが負けているという事実があります。これは1年を通じての話なので、数年単位で見ると、明らかに惨敗レベルの負けっぷりになります。

もちろん中には複数年間、良好なファンドもありますが、どうしても人間の能力に依存するところが大きいので、過去が良かったからと言って将来も同様とは言えません。

こちらを参考にバンガード・インベストメンツ・ジャパン㈱:前社長・加藤隆氏の講演


となると、せっかくリターンを高めようとしてアクティブファンドを組み入れるにもかかわらず、皮肉なことに逆にリターンを低める結果につながりやすくなります。

そのような事をするならば、最初からもう少々、日本株や先進国株の比率を多少高めるので十分だと考えます。どうしてもアクティブファンドを組み入れたい場合は、半分以下、特に根拠があるわけではありませんが、2割程度にとどめておくほうが無難です。

なお、人によってはアクティブファンドの理念に共鳴したので買いたいというニーズもあると思います。例を挙げると鎌倉投信の結い2101や、ありがとうファンドなどです。

しかし、鎌倉投信に投資すると日本株の市場平均よりも明らかにリターンは悪くなりますし、ありがとうファンドは相場の好調時にはリターンはなかなかですが、そもそもコストが異様に高いという問題点があります。

純粋に資産形成するのとは使う頭の部位が違ってきますので、一概に良い悪いは言えないのが現実ではありますが、その場合でも資金の一部を投入するにとどめておくのが無難です。



小梅のワルツ様からお返事をいただきました!

お忙しい中、丁寧で分かりやすいアドバイスと貴重なご意見を有難うございました。主人と二人で読ませて頂きました。アセットについては問題なしとのことでしたのでこの比率で始めることと致します。

アクティブファンドについては、私も主人がアクティブをアセットに組み込もうと言い出した時(さすがに1対1と言われた時はびっくりしました)それもありか な?と実は少し頭をよぎって堀田様がサイト内で紹介して下さっている【価値のあるアクティブファンド】の中からひふみプラス朝日Nvestグローバルバリュー株オープンをと考えておりました。

アクティブファンドを2割程度持つか、それともインデックスのみで行くかはこれから主人とまた相談して決めたいと思います。

どの商品を購入するかについては堀田様推奨の手数料の安いファンドをもちろん選ぶつもりでおります。また分からないことや、どうしたらいいのか悩むことが出てくると思います。その時はまたご意見アドバイスを頂けましたら幸甚です。





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