楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)

楽天グループの楽天投信投資顧問が、米国の巨大なインデックスファンド運用会社であるバンガード社の代表的な商品を利用して組成したバランスファンドが、楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)です。運用は2018年7月20日から。

楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)


リスク許容度に応じて、株式重視型、均等型、債券重視型の3タイプが用意されており、年齢や資産の額に応じてそれらを柔軟に使い分けるといった利用方法もあります。

コストも極めて低廉に抑えられており、初心者から投資の達人に至るまで、幅広く利用できる素晴らしいファンドだと言って良いでしょう。


(2018年9月11日)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。


 


楽天・インデックス・バランス・ファンドの基本的情報

このファンドの基本情報

購入単位楽天証券SBI証券では最低100円より積立購入可能。
信託報酬:以下の右側の数値が、実質的な信託報酬です。

ファンドのタイプ 運用管理費用(税抜き)  投資投資対象とする投資信託証券における報酬銘柄数 実質的に負担する運用管理費用(税抜き)
株式重視型 0.12% 0.115%程度 0.235%程度
均等型 0.12% 0.125%程度 0.245%程度
債券重視型 0.12% 0.135%程度 0.255%程度

信託財産留保額:なし
決算:年1回(4月15日)
償還日:無期限
運用:楽天投信投資顧問株式会社
為替ヘッジ:あり(債券部分が為替ヘッジとなっています)


このファンドのポートフォリオ

投資対象ファンドとして、全世界株に投資するバンガード・トータル・ワールド・ストックETFと、先進国債券に投資するバンガード・グローバル・ボンド・インデックスファンドの2つに対して、ファンドオブファンズ形式で運用されます。

楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)の運用形式


上記の2つのファンドの比率を変える事で、以下のように3つのタイプを用意しています。そして2018年7月31日時点で、全世界株式(日本、先進国、新興国を含む)は8073銘柄に、日本を含む先進国債券に対しては、9573銘柄に投資しています。

ファンドのタイプ 投資対象の比率
株式重視型
(リスク許容度が高い人向け)
楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)の株式重視型の資産配分比率
均等型 楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)の均等型の資産配分比率
債券重視型
(リスク許容度が低い人向け)
楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)の債券重視型の資産配分比率



楽天・インデックス・バランス・ファンド、管理人の感想と評価

株式と債券に分散投資するインデックスファンドとしては最終形態

資産形成において王道となる投資先が、株式と債券です。ほとんど全てのケースで、これら2つへの投資で十分です。不動産という資産クラスもありますが、紙の資産としての不動産(REITですね)は、株式や債券の市場規模に比較するとはるかに小さいため、絶対に必要という訳ではありません。

楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)は、これら王道たる株と債券に一定の割合で投資をするものであり、1つのファンドで国際分散投資をしながら資産を構築する人にとって、選択肢としては最右翼です。

楽天バンガードファンドの分散投資


しかも、株式であれば日本や新興国にも投資でき、更には大型株だけではなくて、小型株にまで投資できます。債券であっても、日本を含む先進国債券に投資できます。いちいち、日本や新興国のファンドを追加で購入する必要もありません。

上の項で示した通り、リスク許容度に応じて株と債券の割合に変化を持たせた3つのタイプが存在しますから、その点でもファンドを選びやすいという特徴があります。

従って、バランスファンドでどれか1本に絞って、生涯それと付き合っていきたいと考える人にとって、ある意味「最終形態」に近い存在だと言えます。


コストが極めて低廉

また、最終的にかかるコストが0.24%前後と、バランスファンドとしては極めて低廉に抑えられているのも魅力の一つですバランス型のノーロード投資信託のページを見て頂くと、0.1%台と、更にもっと低コストのファンドが一応は存在します。

しかし、例えばバランスファンドとして最近人気があるeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)(信託報酬0.159%)などは、全世界の株と、日本及び先進国の債券だけでなく、内外のリートや新興国債券のようなものにも相当程度投資をしており、過剰にリスクを取っています。

株と債券の比率を自分で決められないファンドがほとんどで、低コストでそれができるものとしてはたわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)(同0.22%)が唯一の存在ではあるものの、難解すぎて、とうてい初心者は付いて行けないものになってしまっています。

それらの事を考慮すると、楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)の優位性は、かなりの上位に来るのではないかと思います。


債券部分が為替ヘッジされている点が大きな特徴

そして、本ファンドの最大の特徴は、債券部分に為替ヘッジを付けている点です。為替ヘッジ付きのファンドは、海外債券であれ海外株式であれ、リスクとリターンの値がどうなるのか分かりにくくなり、利用する上でのデメリットの一つになりますね。

ただ、債券については為替による影響を取り除くと、理屈上は国内債券と同程度のリターンになると考えられます。果たして過去の数字がそうなっているのかどうか、以下の3つのファンドを使ってチェックしてみます。

インデックスファンド海外債券(ヘッジあり)
インデックスファンド海外債券(ヘッジなし)
SMT国内債券インデックス・オープン


こう見ると、直近3年のグラフの動きは、為替ヘッジ付きの海外債券は、ほぼ国内債券と同じであると確認できます。10年で見ると、トータルリターンは国内債券よりも良好で、リスク(標準偏差)などもその分、若干高めになっている事が分かります。

為替ヘッジ付き海外債券とヘッジ無し海外債券、及び国内債券クラスのリスクとリターンの比較


面白いのは、ヘッジ無しの海外債券のリターンが、ヘッジ付き海外債券よりも劣っている点です。標準偏差の数値は明らかに高いですね。

海外債券クラスの期待リターンは、為替ヘッジを付けなくても国内債券と結局は同程度だと言われますが、たまたまこの10年という測定期間に限定してみると、「やはりそんなものなのだな」と再認識させられます。

その割には、ヘッジ無しの海外債券の標準偏差の数値は国内債券よりも顕著に高く、人によっては「リスクの割にはリターンが低い」と嫌う人がいるのも頷けます。

今回、楽天・インデックス・バランス・ファンドが海外債券クラスにヘッジ付きを活用しているのは、上記のようなリスクとリターンの関係を念頭に置いたものなのかも知れません。

為替ヘッジを付ける事で、楽天・インデックス・バランス・ファンド全体のリターンを落とさずに、リスクだけが顕著に下がる事になります。

とは言え、想像で書いていても仕方がないので、以前に楽天証券のiDeCoに関して質問をした際にお会いしたマーケティング本部の土井様に、ヘッジ付き海外債券を活用した理由について聞いてみました。

その結果、債券型を為替ヘッジありとしているのは、「株式=高リスク高リターン、債券=低リスク低リターン」という、資産クラスの役割を分かりやすくするためであり、為替のリスクは株式のほうで取っているため、一方で債券は為替リスクを排除する事で、為替リスクの有り無しを分散させているという事になるそうです。

為替ヘッジの有り無しによって分散効果が出てくるというのは少々解せない話しではありますが、上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありのページでも解説している通り、確かに一定の分散効果があるように見え、それを狙っているのかもしれません。

なお、「ヘッジ有りならば国内債券でも良いのではないか?」という投げかけもしたのですが、これについては土井様の個人的な所感という事で受けた説明は、これ以上金利の下がる余地が少ない国内よりも、海外債券のほうが債券価格の伸びしろが有って魅力的、と言う事でした。

(注:金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格は上がります。国内債券は金利が極限まで下がりきってしまったので、相対的に、下がる余地がまだ有る海外債券のほうが魅力的に見える、と言う事です。)

多くのインデックス投資家も、国内債券クラスは今後の金利上昇によって債券価格が下落する可能性の方が高いと予測しています。それならば、敢えて価格の下がる国内債券ファンドを買うのではなく、金利の上昇に追従して利率が上昇してゆく可能性のある、個人向け国債変動10年物で代用する人が増えています。

楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)は機関投資家が運用しますから、個人向け国債のような魅力的な商品を買う訳に行かず、それならば為替ヘッジ付きの海外債券にすればよろしい、と言う事になったのではないかと思います。

為替ヘッジについてのそれ以外の説明は、楽天インデックスバランスファンドを買う際の為替ヘッジ付き海外債券のページをご覧いただければと思います。

為替ヘッジは有用な仕組みではありますが、ヘッジコストの分だけリターンを下げる方向に働きますし、リーマンショックのような金融危機に見舞われた時には、一時的にそのコストは非常に高いものになります。

平穏無事な最近の10年間が「当然」であるかのように錯覚する事なく、長期の投資においては、為替ヘッジ付きの海外債券も万能ではない可能性もある事は、念のため頭に入れておいてほしいと思います。


同じバンガードのファンドを利用したセゾン投信との比較

楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)は、バンガード社のファンドを組み合わせたファンドオブファンズ形式の投資信託です。

となると、一部の人は、類似したコンセプトのバランスファンドである、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(信託報酬0.6%)を連想するかもしれませんね。

しかし、セゾンと楽天を単純に比較する事は出来ません。というのも、運用目標となるベンチマークが異なっているからです。目標が異なるものどうしを比較しても、何ら意味はありませんので、その点は間違わないようにして下さいね。

とは言え、セゾンと楽天では、投資比率や投資対象国が非常に似ています。どうしても比べたくなるのが人情と言う事で、強引に比較してみます。まずは、セゾンの資産配分比率。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの資産配分比率


これに対して、楽天の「均等型」がこれですね。株と債券の比率など、同じになっています。




全世界株の部分をもっと細かく見ると、2018年7月末で次のような投資比率となっており、米国、日本、欧州、新興国の株への投資比率は、ほぼセゾンと同様だと言って良いでしょう。




一方で、債券部分はかなり異なります。前述した通り、楽天バンガードファンドには債券部分に為替ヘッジが効いている点が大きな特徴です。

また、セゾンは先進国の国債に投資をするのに対して、楽天では国債だけでなく社債にまで投資を行っています。運用報告書で確認しても、債券投資部分については比較検討が難しいので、大きな違いが有るとだけ認識しておきましょう。

結果、今のところ、楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)とセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの運用リターンには、以下の通りの差異があります。

楽天インデックスバランスファンドとセゾンバンガードグローバルバランスファンドとのリターン比較


現時点では楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)の運用期間が短すぎますので、ここから何らかの示唆を得るようなものにはなっていません。

一見、セゾンの方が運用成績が悪いようにも見えてしまいますが、そのような事ではありませんので、この点は間違った判断をしないように気をつけてください。

ただ、コスト差についてはおよそ3倍の違いが出てしまっていますので、あくまでもコストを最重視するという人であれば、楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)で良いと思います。

特に株と債券の比率が半々の均等型については、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの強敵が現れたと言って良いでしょう。セゾンからファンドの乗り換えを行う人も、一定程度はおられそうですね。

もちろん、楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)には、初心者に向けての情報発信は期待できません。セゾンのように、全国各地でセミナーを開いたり、細かい顧客のフォローをする態勢はありませんので、1人で投資し続けるのが不安に感じる人がいたら、引き続きセゾンで良いと思います。


つみたてNISAやiDeCoで購入できるのか?

ところで、楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)を、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)で購入したい人もいらっしゃるでしょう。

結果から言いますと、つみたてNISAで買い付けをする事は出来ます。以下の3社で買い付け可能です。

つみたてNISA iDeCo(個人型確定拠出年金)
楽天証券 可能 不可
SBI証券 可能 不可
マネックス証券 可能 不可
カブドットコム証券 不可 iDeCo自体の取り扱い無し


残念な事に、iDeCo(個人型確定拠出年金)では買う事が出来ません。楽天証券にとっては「自社商品」のようなものなのですから、これは改善して頂きたいですね。

楽天証券のiDeCoは、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを取り扱う唯一のiDeCoなので、セゾン投信に配慮しているのかもしれませんね。



楽天・インデックス・バランス・ファンドの購入先

楽天・インデックス・バランス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)は、以下の金融機関よりノーロードで購入ができます。

SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券


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